New Jack Swingの名曲 30選|R&Bとヒップホップの融合が生んだ衝撃のサウンド
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時代を創ったNew Jack Swingの名曲
今でこそ切っても切り離せないヒップホップとR&Bが、まだ完全に別々のジャンルとして存在していた'80年代後期。
この2つを融合させ、それまでになかった革新的なサウンドを生み出したのが、音楽プロデューサーのTeddy Riley。

攻撃的なヒップホップ・ビートの上に、ソウルフルなボーカルをのせた、当時としては革新的なこのサウンドは「ニュー・ジャック・スウィング」と名付けられ、'87年にKeith Sweatが発表した「I Want Her」がきっかけとなり、'90年代初頭まで世界中で大ブームを巻き起こすことに。
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ちなみに、Teddy発案の「ニュー・ジャック・スウィング」は、生誕当初はまだ正式なネーミングは決まっていなかったことから、一部のファンは「プログレッシブR&B」「ニューヨーク・ゴーゴー」などと呼んでいたという。
そして、その後どのようにして「ニュー・ジャック・スウィング」という名称が生まれたのか、Teddyは「Songwriter Universe」のインタビューで当時の状況を次のようにコメント。
「サウンドは完成したんだけど、これを何と呼べばいいのか分からなかったんだ。そんな時に、友人で脚本家のBarry Michael Cooperがアドバイスをくれたんだ。彼は映画『New Jack City』の脚本を書いていて、俺のメディア・コーチも担当してくれていた。俺はインタビューの練習をしていて、彼に何度も『この音楽を何と呼ぶつもりなんだ?』と聞かれた。でも俺は『分からない』って答えていた。そしたら彼がこう言ったんだ。『名前をあげるから、それを使って突き進め。『ニュー・ジャック・スウィング』と呼ぶんだ。お前はスウィング・ビートをやるし、お前自身がニュー・ジャックなんだから。この名前を持って突き進むんだ』ってね。こうして『ニュー・ジャック・スウィング』が生まれたんだ。そしたら、みんながこのサウンドを真似し始めたんだよ」

そしてニュー・ジャック・スウィングのブームが去ると、このサウンドを継承するアーティストはほとんど姿を消し、かつての熱狂も次第に過去のものに。
しかし、ニュー・ジャック・スウィング誕生から約30年が経過した2010年代中期、当時を知らない若手アーティストたちがそのエッセンスを取り入れた楽曲を次々と発表。
そして2017年、Bruno Marsの「Finesse (Remix) feat. Cardi B」の大ヒットをきっかけに、ニュー・ジャック・スウィングの人気が再燃。
余談ながら、TeddyとBrunoは同じ誕生日(10月8日生まれ)。
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その音楽性だけでなく、カラフルで洗練されたファッション、ユニークなヘアスタイル、そしてダイナミックな振付けのダンスなど、総合的エンターテインメントとして一世を風靡したニュー・ジャック・スウィング。
この記事では、時代を創ったNew Jack Swingの名曲を、3つのカテゴリーに分けて全30曲厳選して紹介。
※本ページはプロモーションが含まれています。
INDEX|目次
カテゴリー1
グループだからこそ生まれた圧倒的なグルーヴ
複数のボーカルが織りなすハーモニー、息の合ったパフォーマンス、そして圧倒的な存在感。
ニュー・ジャック・スウィングの黄金期には、多くのグループがシーンを牽引し、グループならではの魅力が詰まった楽曲を厳選。
1. Guy - Teddy's Jam (1988)
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ニュー・ジャック・スウィング生みの親であるTeddyが率いたR&BユニットGuy。
'88年に発表された彼らのデビュー・アルバムからのサード・シングルとなったこの曲は、Teddy自身の名前を曲名に取り入れたニュー・ジャック・スウィングの名曲中の名曲。
2. Hi-Five - I Like The Way (The Kissing Game) (1991)
Teddy Rileyがプロデュースを担当し、全米シングル・チャート1位を達成したR&B史に残る名曲。
“I Like The Way (The Kissing Game)”というタイトルは、子供の頃に女の子を追いかけて「キスをする遊び」をしていた思い出から名付けられたという。
3. Troop - Spread My Wings (1989)
Janet Jacksonのワールド・ツアーの監督を務めたことでも知られるChuckii Bookerがプロデュースを担当した、美しいメロディが印象的なニュー・ジャック・スウィング。
しかしChuckiiによると、実際に発売された楽曲には彼が仕上げた音源は使用されず、本来意図していたサウンドとは異なるものになっていたという。
4. TLC - Ain't 2 Proud 2 Beg (1992)
Boyz II Men、Another Bad Creationといったボーイズ・グループを成功に導き、当時最も勢いがあったDallas Austinがプロデュースを担当。
メンバーのLeft Eyeが、コンドームを付けたメガネをかけてMusic Videoに登場するという演出が大きな波紋を呼ぶことに。
5. New Edition - If It Isn't Love (1988)
Bobby Brown脱退後の5人体制で制作された、爽快感あふれるニュー・ジャック・スウィングの名曲。
このMusic Videoは、Beyonce「Love On Top」のビジュアル・コンセプトの元ネタとしても有名。
6. Bell Biv DeVoe - Poison (1990)
タフなヒップホップ・ビートと、キャッチーなR&Bのメロディを融合させ、当時のストリート・カルチャーを定義した不朽の名曲。
特徴的なイントロが流れた瞬間にフロアを爆発させるエネルギーを持ち、世代を超えて世界中のダンサーや音楽ファンを魅了し続けている楽曲。
7. Today - Girl I Got My Eyes On You (1989)
元々はThe Gentsというグループ名で活動していた彼らは、Teddy Rileyとの出会いをきっかけに、Todayへと改名。
この曲の元ネタは、女性シンガーCarrie Lucasが'82年にリリースした「Show Me Where You're Coming From」
8 Boyz II Men - Motownphilly (1991)
ニュー・ジャック・スウィングの跳ねるビートに、彼らの武器である圧倒的なヴォーカル・ワークと完璧なハーモニーを融合させた、Boyz II Menの記念すべきデビュー曲。
後にMonicaを発掘することになるDallas Austinがプロデュースを担当。
9. Damian Dame - Exclusivity (1991)
[LaFace Records]の記念すべき第1弾契約アーティストDamian Dameによる、全米R&Bチャート1位を獲得したデビュー曲。
L.A. ReidとBabyfaceがプロデュースを担当した、男女デュオならではの掛け合いと美しいメロディが融合した、ニュー・ジャック・スウィングの名曲。
10. Portrait - Here We Go Again! (1992)
グループのメンバーで制作を行う、セルフ・プロデュースを強みとした実力派グループPortraitのデビュー曲。
Michael Jacksonの名曲「I Can't Help It」をサンプリングした、スムースなトラックが印象的なニュー・ジャック・スウィング。
カテゴリー2
男性アーティストが歌った歴史的ヒット曲
R&Bがストリートの感覚を取り込み、大きく進化を遂げたNew Jack Swing期には数多くのスターを生み出し、男性アーティストたちはその中心でシーンを牽引。
ダンスフロアを熱狂させ、今なおクラブやラジオで鳴り続ける名曲を厳選。
11. Bobby Brown - Every Little Step (1989)
BabyfaceとL.A. Reidのタッグが手掛けた、Bobby Brown不動の代表曲の1つ。
Bobbyのマネージャーが語った話によると、この曲を仕上げようとしていた際、彼はスタジオに現れず、その場にいたRalph Tresvantが急遽一部のパートをレコーディングして仕上げたという。
12. Michael Jackson - Remember The Time (1992)
Michael Jacksonが、ロマンスの噂も囁かれていたDiana Rossに捧げたとされる'90年代の名曲。
プロデュースはTeddy Rileyが担当し、Music Videoには元NBAのスター選手Magic Johnsonらが出演。
13. R. Kelly, Public Announcement - She's Got That Vibe (1991)
R&BグループPublic Announcementを迎えてリリースしたR. Kellyのキャリア初期の名曲。
当時のマネージャーは、Aaron Hallのスタイルを完全に模範させてこの曲を制作させたという。
14. Babyface - My Kinda Girl (1990)
後に数々の名曲を残すことになるBabyface、L.A. Reid、Daryl Simmonsの3人がプロデュースを担当。
ヒップホップのエッジが効いたハネるビートと、極上に甘くスムースなメロディが織りなすサウンドは、今聴いても都会的で圧倒的なセンスを感じさせる、時代を超えた名曲。
15. Chuckii Booker - Turned Away (1989)
Troop「Spread My Wings」を手がけたChuckii Bookerが歌う、爽快かつ高揚感のあるニュー・ジャック・スウィング。
Chuckii Bookerはこの曲で初めて全米R&Bシングル・チャートを制覇。
16. Al B. Sure! - Off On Your Own (Girl) (1988)
ニュー・ジャック・スウィング発展に貢献し、当時最も活躍した実力派シンガーソングライター。
彼の甘く色気のあるボーカルと、ラッパーSlick Rickを意識したようなフロウが見事に融合した、ニュー・ジャック・スウィングの幕開けを象徴する楽曲のひとつ。
17. Johnny Gill - Fairweather Friends (1990)
New Editionで活躍を経て、'90年に発表したソロ・アルバム『Johnny Gill』からのサード・シングル。
BabyfaceとL.A. Reidが手がけた、Bobby Brown「Every Little Step」タイプのキャッチーな1曲。
18. Christopher Williams - I'm Dreamin' (1991)
Christopher Williams自身も出演した、ニュー・ジャック・スウィング黄金期を象徴する映画『New Jack City』のサウンドトラックに収録された名曲。
Guy、Bell Biv DeVoeらの楽曲を手がけたStanley Brownがプロデュースを担当したこの曲は、全米R&Bシングル・チャート1位を達成。
19. Ralph Tresvant - Sensitivity (1990)
持ち前の甘く洗練された歌声で、New Editionを成功に導いたと言っても過言ではないRalph Tresvant。
'90年に初のソロ・シングルとしてリリースした「Sensitivity」は、「君には、俺のような思いやりのある男が必要さ」と歌う、爽やかなグルーヴと甘いメロディが絶妙に溶け合う名曲。
20. Father MC - Treat Them Like They Want To Be Treated (1990)
ニュー・ジャック・スウィングを代表するラッパーFather MC。
この後にMary J. Blige「Real Love」を手がけるCory Rooneyがプロデュースを担当し、デビュー前だったJodeciがボーカルを担当。
カテゴリー3
女性アーティストが加えた華やかさ
洗練されたボーカルと確かな存在感でシーンを彩った女性アーティストたちは、ニュー・ジャック・スウィングの可能性を大きく広げた立役者。
時代を象徴する女性ボーカルたちが残した珠玉の名曲を厳選。
21. Jane Child - Don't Wanna Fall In Love (1990)
作詞作曲を自身でこなし、またギター以外の楽器も全て演奏できるという天才っぷりから、「女性版Prince」と称えられたJane Child。
そんな彼女の代表曲「Don't Wanna Fall in Love」は、全米シングル・チャート最高2位という大ヒットを記録。
22. Karyn White - Romantic (1991)
全米シングル・チャート1位を達成した、Karyn Whiteの代表曲。
Karynは、この曲を手がけたTerry Lewisと'92年に結婚。
23. Jody Watley - Friends feat. Eric B. & Rakim (1989)
ソウル・グループShalamarのメンバーとして活躍したJody Watleyが、ヒップホップ・ユニットEric B. & Rakimとの共演で大きな話題を集めた1曲。
Bell Biv DeVoeの「Poison」といった、歴史的ヒット曲よりも早い段階で、ニュー・ジャック・スウィングを世に広めた作品のとして評価される楽曲。
24. Janet Jackson - Miss You Much (1990)
Janet Jacksonをポップ界の絶対的女王へと押し上げた歴史的名曲。
彼女の才能を覚醒させたJam & Lewisが手掛けた、重厚なドラムビートと革新的なサウンドの融合は、のちのR&Bに多大な影響を与えることに。
25. Whitney Houston - I'm Your Baby Tonight (1990)
BabyfaceとL.A. Reidが初めてWhitney Houstonに提供した楽曲。
彼らはWhitneyの力量に挑戦すべく、音程の上下が激しいアップテンポなこの曲を用意したものの、彼女はわずか1時間で、しかもほぼ一発録りでレコーディングを終わらせたという。
26. Teddy Riley - Is It Good To You feat. Tammy Lucas
ニュー・ジャック・スウィングを生んだTeddy Riley名義の数少ない楽曲のひとつ。
ボーカルを担当するのは、Teddyと共に数々の名曲を手がけてきた実力派女性シンガーソングライターのTammy Lucas。
27. Wendy Moten - Step By Step (1992)
Todayの「Gonna Make You Mine」を、「Step by Step」として歌い直したWendy Motenの代表曲。
Boyz Ⅱ Men、SWVらの楽曲を手がけたThe Charactersがプロデュースを担当した、キャッチーなメロディが印象的な1曲。
28. Pebbles - Giving You The Benefit (1990)
のちにTLCを見出した敏腕プロデューサーとしての顔も持つ、Pebblesのアーティストとしての代表曲のひとつ。
ディーヴァとしての華やかさと、タフなR&Bの魅力が完璧に凝縮されたニュー・ジャック・スウィングの名曲。
29 Miki Howard - Ain't Nuthin' In The World (1989)
Miki Howardがキャリアで初めて全米R&Bシングル・チャートを制した楽曲。
初期ニュー・ジャック・スウィングの軽快でキレのあるビートに、彼女の圧倒的な声量と表現力豊かなソウルフル・ボーカルが絡み合う名曲。
30. Angela Winbush - It's The Real Thing (1989)
Rene & Angelaでの活躍を経て、'80年代後期にAngela Winbushが完全セルフ・プロデュースでリリースした楽曲。
彼女の圧倒的な歌唱力と、重厚なエレクトロ・ビートが見事に融合したこの曲は、女性アーティストが制作の主導権を握る先駆者となった、R&Bの歴史を語る上で外せない名曲。



































