BOBBY BROWN|元マネージャーが激白。「"Every Little Step"の一部は、ラルフが歌った」
- R&B SOURCE
- 8月8日
- 読了時間: 4分
更新日:6 日前

「"Every Little Step"には2人のボーカリストがいる」
BabyfaceとL.A. Reidのタッグがプロデュースした、'89年リリースの"Every Little Step"は、キャッチーなメロディにあわせて、愛をストレートに歌うニュー・ジャック・スウィングの名曲。
「友達が何を言っても関係ない。
俺たちは恋に落ちる運命だったんだ。
どんな天気だって一緒にいられる。
それくらい強いんだ、そうなんだよ。
少しずつ歩み寄ると、そこには君がいる。
小さな一歩を進めば、僕らは一緒にいれる」
そしてこの曲レコーディングの際、Bobby Brown友人であるRalph Tresvantが"Every Little Step"の一部歌っていたと、Bobby Brownの元マネージャーが激白。
「"Every Little Step"には、2人のボーカリストがいる」
Bobby Brown|Every Little Step
Apple Music: https://apple.co/2ROzoai
「"Every Little Step"の一部はRalph Tresvantが歌った」
"Every Little Step"にはRalph Tresvantの名前はクレジットされていないものの、Bobby Brownの元マネージャーMachatは、「MTO News」の記事で次のようにコメント。
「"Every Little Step"を仕上げようとしていた時、Bobbyはスタジオから行方不明になった。当時Bobbyは薬物を使用していて、スタジオではRalphがBobbyの帰りを待っていた。BabyfaceとL.A. Reidがスタジオから帰ろうとした際、スタジオにいたRalphが急遽一部のパートを歌うことになった。"Every Little Step"には2人のボーカリストがいる。Bobby BrownとRalph Tresvantだ」
実際に"Every Little Step"を聴いてみると、どのパートをRalph Tresvantが担当したかは定かではないものの、Bobby Brownが"Every Little Step"を歌うにはキーが高すぎた為、リード・パートの大半を実はRalph Tresvantが歌っていたという話も。
しかし、情報元である「MTO News」の記事が削除されていたりと、真相は定かではないものの、元マネージャーの証言が事実だった場合、「"Every Little Step"はRalph Tresvantのボーカルによって仕上げられた」ということに。

元々はMidnight Starの為に作られたという"Every Little Step"
そしてこの"Every Little Step"は、プロデューサーのBabyfaceとL.A. Reidが語ったところによると、もともとは"Curious"のヒットでお馴染みのグループMidnight Starに歌ってもらうことを想定して作った楽曲だったとのこと。
Midnight Star|Curious
Apple Music: https://apple.co/3iH28MW
「The Washington Post」の記事によると、"Every Little Step"をMidnight Starに歌ってもらおうとオファーを出したものの、「この曲はヒットしない」と断られ、結果的にBobby Brownが歌うことに。
しかし、Bobby Brownも当初"Every Little Step"を気に入っておらず、「The Undefeated」のインタビューにてBobby Brownは次のようにコメント。
「"Every Little Step"は全然好きじゃなかった。New Editionの"Candy Girl"っぽく聴こえてね。本当は歌いたくなかったけど、結果的にはヒットしたよ」
Midnight Star, そしてBobby Brownにも好まれなかった"Every Little Step"だったものの、最終的には全米シングル・チャート最高3位を記録し、また第32回グラミー賞「Best R&B Vocal Performance, Male」を受賞。
全米シングル・チャート
最高3位
全米R&Bシングル・チャート
1位
'89年ビルボード年間シングル・チャート
48位
第32回グラミー賞
「Best R&B Vocal Performance, Male」受賞
ちなみに、この曲のプロデューサーL.A. Reidは、当時シンガーのPebblesと交際しており、"Every Little Step"の1バース目「I can't sleep at night, I toss and turn, listening for the telephone(眠れない夜に、寝返りをうちながら、電話が来ないかを待っている)」という箇所は、L.A. Reidが車でPebblesに会いに向かう途中に閃き、急遽車を停めて書いた歌詞だったとのこと。

"Every Little Step"をサンプリングするアーティスト達
"Every Little Step"は、Bobby Brownのセカンド・アルバム『Don't Be Cruel』に収録され、同アルバムからは計5曲がシングル・リリースされた中、そのいずれもが全米シングル・チャートでトップ10入りを果たすという快挙を達成。
Don't Be Cruel
最高8位
My Prerogative
1位
Roni
最高3位
Every Little Step
最高3位
Rock Wit'cha
7位
Bobby Brown|Don't Be Cruel
Apple Music: https://apple.co/3T5Gtjm
"My Prerogative"の結果には一歩及ばなかったものの、キャッチーで親しみやすい曲調が魅力の"Every Little Step"の人気はやはり圧倒的で、また時代を超えて多くのアーティストたちを魅了し続けており、そんな永遠のクラシックにオマージュを捧げる形で、Bobby Brownから影響を受けた次世代のアーティストたちが、それぞれの解釈で"Every Little Step"のスピリットを継承する楽曲を発表しています。
CDB|Every Little Step
Apple Music: https://apple.co/3o7FC1O
Angel|Me & You
Apple Music: https://apple.co/3o7FC1O
Play|Every Little Step
Apple Music: https://apple.co/48pmfW8
Derek King|Be There
Apple Music: https://apple.co/4bOcZOz
Chris Cauley|Every Little Step
Apple Music: https://apple.co/46T0XkK