Guy結成のきっかけを作ったTimmy Gatlingは、なぜグループを脱退したのか。Teddy Rileyが語るその真相。「TimmyとAaronは、本当によくケンカしていた」


アルバム・リリース前にGuyを脱退したTimmy Gatling
Teddy Riley、Aaron Hall、そしてTimmy Gatlingの3人で結成されたGuy。
グループは当初、TimmyとAaronの2人で結成され、そのきっかけを作ったのはTimmyだったという。
ちなみに、TeddyとTimmyは、Guyを結成する以前から、Kids At Workというグループで共に活動。
しかし、Kids At Workは思うような成功を収めることができず、Teddyはその経験から、もうグループ活動はしないと決めていたという。
Kids At Work - So Bad Togetherness feat. La Vada
そんなTeddyが、なぜGuyのメンバーとして加わることになったのか。
そして、Guyはどのようにして結成されたのか。
Teddyは、「SoulCulture」のインタビューで、その経緯を次のように回想。
「グループはTimmyとAaronで始まったんだ。Timmyはブルックリンにある『Abraham & Straus』という店で働いていた。ある日、Aaronと一緒に働いていたTimmyが、彼の歌を聴いて、Aaronに歌の才能があることに気づいたんだ。Timmyは、Aaronがその才能をどうしているのか、そして誰と一緒に活動しているのか知りたくなった。するとAaronは、『誰とも活動していない、教会で歌っているんだ』と答えた。そこでTimmyが、『だったら俺たちでグループを組もう』と持ちかけたんだ。最初はTimmyとAaronの2人でグループをやるつもりだった。そしてTimmyは、Aaronと一緒に俺のいるスタジオに来たんだよ。その頃、俺はちょうどKeith Sweatのアルバムを仕上げていてね。彼らは俺に『プロデュースしてほしい』って頼んできた。そしてTimmyはAaronの歌を聴いてほしいと言って、彼に歌わせたんだけど、もう完全に度肝を抜かれたよ。Charlie WilsonやStevie Wonder以外で、あんな歌い方をする人は聴いたことがなかった。俺はTimmyに、『Aaronと一緒にやりたい』と伝えたんだけど、Aaronも同じ気持ちだった。でもAaronは、『グループでやりたい、そして君にも正式にメンバーとして参加してほしい』と言ってきたから、俺は『まず何曲か作ってみて、どうなるか見てみよう。正直、俺はグループの一員になるつもりはないんだ』と伝えた。するとAaronは、『もしグループに入らないなら、俺もやるかどうか分からない』と言った。彼は、俺がプロデューサーを務めながら、俺自身も歌うという形が最高だと思っていたんだ」

そして、Teddy、Aaron、Timmyの3人でグループを結成。
しかし、結成当初はまだグループ名がなく、「Guy」という名前が付けられたのはその後のこと。
Teddyは、グループ名が生まれた経緯を次のように回想。
「俺たちが集まったばかりの頃、グループにはまだ名前がなかった。俺は、Aaronがいつも同じ服を着ていることに気づいていた。彼に聞いたら、『靴を一足しか持ってないんだ』と言うんだ。だから俺は、『じゃあ服と靴を買いに行こう』と言った。俺とTimmyは、Aaronを『Two Guys』という店に連れて行った。そこで俺たちのグループとしてのスタイルが決まり、グループ名もそこで決まった。店の名前の『Guys』の『S』を取って、『Two』も取った。それで、俺たちのグループ名は『Guy』になったんだ」
また、Teddyは3人のケミストリーに対して次のようにコメント。
「Timmy、Aaron、そして俺。この3人の間にあったクリエイティブな相乗効果は、本当に魔法のようなものだった。自分たちが何を持っているのか、俺たち自身は分かっていなかった。でも、周りの人たちはそれを見抜いていたんだ」
その後、彼らはデビュー・アルバムの制作に着手するも、徐々にメンバー間の関係に亀裂が生じるように。
そしてTimmyは、Guyのデビュー・アルバムのレコーディングを終えた後、アルバムのリリースを前にグループを脱退。
なぜ、Guy結成のきっかけを作ったにもかかわらず、Timmyはグループを去ることになったのか。
当時の状況を、Teddyは次のように回想している。
「俺たちはみんな、マネージャーのGene Griffinと一緒にワシントンD.C.に住んでいたんだ。でも、そこでは全然うまくいっていなかった。Aaronと俺の関係はすごく良かった。でもTimmyは、俺とAaronがあまりにも仲が良かったことに嫉妬していた。TimmyとAaronは、ちょっとしたことでよく言い争っていたよ。そしてあるとき、大きなケンカになって、本当に殴り合い寸前までいった。Geneはm俺たち全員に腹を立てていたんだ。俺はその中で一番年下だったし、トラブルを起こすことはなかったんだけど、TimmyとAaronは、本当によくケンカしていた。Geneは、Joe Jackson(Michael Jacksonの父親)みたいな役割をして、俺たちをそういう面倒ごとから遠ざけていた。それは俺たちにとって良かったし、特に俺にとっては良かったと思う。

ある日、Aaronが出かけていたんだけど、Geneは『外に行くな』と言っていた。それでもAaronは出かけて、付き合っていた女の子と一緒に交通事故を起こしてしまったんだ。それで、Aaronは首を痛めた状態で家に戻ってきた。でもGeneは、外出するなと言ったのに出かけたから、Aaronが嘘をついていると思ったんだ。そのとき、俺たちはニューヨークへ戻る予定だったんだけど、GeneはAaronに電車でニューヨークまで帰らせて、彼はAaronにこう言ったんだ。『ニューヨークまで自力で戻ってこられたら、まだグループにいられるかもしれない』って。俺たちは軍隊みたいなことをさせられていたよ(笑)。当時、Aaronには行く場所もほとんどなかった。でも、彼は何とかニューヨークまで戻ってきて、プロジェクトにあった僕の家まで来たんだ。俺は彼を家に入れて、そして俺たちはまたスタジオへ戻って、さらに曲を作り始めた。すると、そこへGeneがやって来て、『この野郎は、ここで何をしてるんだ?』って言ってきたんだ。だから俺は『だってAaronはグループのメンバーだ。もしAaronがグループにいないなら、そもそもグループなんて存在しない。Aaronがいないなら、俺もこのグループにはいない』って言った。するとGeneから『お前がそう言うならな、Midas』と言われた。Geneは俺のことを『Midas』と呼んでいたんだ。俺には『ミダスの手』、つまり触るものを成功させる力があると思っていたからだよ。Aaronが戻ってきたその日、TimmyとAaronはまた激しい口論になった。GeneはTimmyに、『もうケンカを起こすな』と言ったんだけど、Timmyは、『俺に指図するな』というような態度をとったんだ。するとGeneは、『もう出て行く時間だ』と伝えて、Timmyは去った。それで終わりだった。でも、俺たちはグループが解散することを心配していなかった。Aaronがまだいたからね。その後、Geneが部屋に戻ってきて、『Timmyはグループから外れた。これは最終決定だ』と言ったんだ。裏で何が起きていたのか、俺は実際ほとんど知らなかった。GeneとAaronが、そういうことを俺には知らせないようにしていたんだ。特にAaronは、俺のクリエイティビティに影響が出ないように、俺を守ってくれていた。Damion Hallがグループに入ってくるまで、Aaronはずっと俺を守ってくれていたよ(笑)。Geneは俺たちのことをしっかり守ってくれていたし、誰かが俺たちを利用するようなことも許さなかった」
そしてTimmyに代わって、Aaronの弟Damion Hallがグループに加入。
しかし、Timmyはすでにデビュー・アルバムのレコーディングに参加しており、彼のボーカルも収録。
そのため、アルバムのリリースを前にメンバーが交代したにもかかわらず、ジャケットにはTimmy、Aaron、Teddyの3人が写った写真がそのまま使用されることに。
Guy - Guy
Guyを脱退したTimmy Gatlingは、'89年に[Tommy Boy]からアルバム『Help』でソロ・デビュー。
その後は、Al B. Sure!「If I'm Not Your Lover」、Keith Sweat「Make You Sweat」などの楽曲を手がけるなど、ソングライターとしても活躍。








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