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「Here We Go Again!」で知られるPortraitが、'90年代当時を振り返る。「俺たちはNew Jack Swing時代の一部だとも思っていない」

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 7月30日
  • 読了時間: 4分
「Here We Go Again!」のヒットで知られるR&BグループPortrait

「俺達はニュー・ジャック・スウィング時代の一部だとも思っていない」


米ロサンゼルスで結成され、'92年にデビューした4人組男性R&BグループPortrait。


彼らがデビューする前年の'91年、Hi-Fiveの「I Like The Way (The Kissing Game)」が全米シングル・チャート1位を獲得するなど、Teddy Rileyが築き上げたニュー・ジャック・スウィングが依然として絶大な人気を誇っていた時期。


そんな時代にデビューしたPortraitは、「Here We Go Again!」や「Honey Dip」といったニュー・ジャック・スウィング色の強いシングルで注目を集め、デビュー・アルバムでもアップテンポのスウィングR&Bを数多く披露。


そのため、Portraitに対して「ニュー・ジャック・スウィング」のイメージを持つリスナーも少なくないはず。


しかし、メンバーのPhilip Johnsonは「The Root」のインタビューで、そのイメージを次のように否定。

「俺達はTeddy Rileyと一緒に音楽を作ったことは一度もないし、俺達はニュー・ジャック・スウィング時代の一部だったとも思っていない。デビュー前にニュー・ジャック・スウィングを色々と試したことはあったけど、最終的には俺達のサウンドとは趣向が異なった」

Portrait - Here We Go Again!

また、Portraitのメンバーであり、グループのサウンド・プロデュースも担ってきたMichael Angelo Saulsberryも、「BeatsBoxingMayhem」のインタビューで次のようにコメント。

「その話になると腹が立つことがあるんだ(笑)。俺たちはニュー・ジャック・スウィングの終盤に出てきたグループなんだ。もちろん、ニュー・ジャック・スウィングを軽視しているわけじゃない。あれは偉大なレガシーだし、Teddy Rileyは伝説的な存在だからね。だけど、俺が目指していたサウンドは、もっと土臭さやファンクネスを感じさせるものだったんだ。ロサンゼルスで育った俺にとって、A Tribe Called Questの'Bonita Applebum'を聴いたときは、もう完全にノックアウトされたよ。ジャズのニュアンスがありながら、しっかりヒップホップだった。それこそが俺の音楽そのものだった。ジャズのニュアンスを持ったR&B/ヒップホップ。コテコテのジャズではなく、その「空気感」なんだよ。

A Tribe Called Quest - Bonita Applebum

俺が影響を受けたのはChuckii BookerとJam & Lewisだった。大事なのは、エッジの効いた低音部分と、空気感のある上モノを組み合わせることなんだ。当時は、ニューヨークのヒップホップ・シーンでブレイクビーツが多用されていたから、ループを使った楽曲がたくさん存在していた。そこで『じゃあ、俺はそれのR&B版をやってみよう』と思った。ブレイクビーツを取り入れて、その上にR&Bを乗せたいと思ったんだ」

Philipによると、彼らは17歳の頃からバラードやスタンダードなR&Bを書き続けており、それこそが本来自分たちの目指していた音楽だったという。


実際、デビュー・アルバム以降は、ニュー・ジャック・スウィング色の強いアップテンポ路線から距離を置き、ミッドテンポやスロウを軸としたサウンドへとシフト。


デビュー当時は、時代のトレンドやレーベルの販売戦略も少なからず反映されていたのかもしれないものの、その後の作品、とりわけセカンド・アルバム『All That Matters』で聴けるサウンドこそ、Portraitが本来追い求めていた音楽だったと言えそう。


Portrait - All That Matters

また、彼らはもともとプロデューサー・チームとして成功することを目指しており、アーティストとしてデビューした後も、その目標を持ち続けていたという。


メンバーのMichaelは、その時の考えを次のようにコメント。

「グループのメンバーであるEric Kirklandと俺で、Portraitを始めたんだ。もともと俺たちは、ソングライターとプロデューサーのチームだったんだよ。俺が曲を作り、Ericが歌詞を書く。Portraitとしてアーティストデビューしてヒットした後も、俺たちは裏方として曲を書き、プロデュースを続けたいと思っていた。でも、当時はSNSも存在しなかったから、プロデューサーとしての自分を世間にアピールする術がなかったんだ。Portraitは全米1位を獲得し、ミリオンセールスも達成した。でも、その成功を自分のプロデューサーとしての評価につなげるためのマーケティング方法を知らなかったんだ」

Portrait - Honey Dip





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