『In My Own Words』からの最後のシングルとなった"Sexy Love"
デビュー前にNe-Yoが書いた、Mario"Let Me Love You"が全米シングル・チャート1位を記録し、その高いソングライティングの能力をL.A. Reid, Jay-Zが惚れ込み、[Def Jam]から2005年9月にシングル"Stay feat. Peedi Peedi"でデビューしたNe-Yo。
そして同年11月に発表されたセカンド・シングル"So Sick"で全米シングル・チャートを制し、これ以上ない最高の形でデビュー・アルバム『In My Own Words』を発表したのが、2006年2月のこと。
Stay
2005年9月
So Sick
2005年11月
In My Own Words
2006年2月
In My Own Words
Ne-Yo
iTunes: https://apple.co/3mlvtOd
結果的に、『In My Own Words』は全米アルバム・チャートも制し、デビュー時から「R&Bキング」として文句なしの存在感を示していたNe-Yo。
『In My Own Words』がリリースされた時点の1番人気はやはり"So Sick"で、そして2番人気だった曲が甘いメロディで万人を虜にした"Sexy Love"、しかしアルバムがリリースされた時点ではまだ"Sexy Love"はシングル・リリースされていない状態。
"So Sick"の次にシングルカットされた3曲目のシングルが"When You're Mad"で、『In My Own Words』から最後にシングルカットされたのが"Sexy Love"。
この曲を最後までシングルカットしなかったのは、L.A. Reidによる戦略的な理由があったとのこと。
Sexy Love
Ne-Yo
iTunes: https://apple.co/3mlvtOd
「急に売れっ子になったから、直ぐに人気が落ちないようにする為なんだよ」
『In My Own Words』からシングルカットされたのは以下の4曲。
全米シングル・チャート
1. Stay feat. Peedi Peedi
チャート外
2. So Sick
1位
3. When You're Mad
15位
4. Sexy Love
7位
"So Sick"が大当たりしたゆえに、Ne-Yoのチームはこの次にどう動くべきかを議論していたようで、当時Ne-YoのA&RとL.A. Reidは異なる意見を示していたと、Ne-Yoは「Billboard」のインタビューで次のようにコメント。
「俺のA&Rは、"So Sick"の次は"When You're Mad"ではなく、"Sexy Love"のリリースを望んでいた。俺はこの議論を理解していなかった。曲のセットアップについては何も知らなかったけど、L.A. Reidのやり方は非常に戦略的で『ジャブを打った後に、ノックアウトのパンチを出す』っていう考え方だった。でも俺は『こんなジャブを打つ必要がある?(笑)』っていう感じだったけど、L.A. Reidの考え方は違った。『俺を信じて、これはとても重要なことだから。君は急に売れっ子になったから、直ぐに人気が落ちないようにする為なんだよ』」
現在新人育成の立場にもなっているNe-Yoは、この時のL.A. Reidの判断を「完全に理にかなっている」とコメント。
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