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TEVIN CAMPBELL|アッシャーが衝撃の事実を激白。「"Can We Talk"は俺が歌う曲だった」

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 5 日前
  • 読了時間: 5分

Usherが激白。「Tevin Campbellの"Can We Talk"は俺が歌う曲だった」

Usherが歌う予定だったという"Can We Talk"


わずか12歳という若さで巨匠Quincy Jonesに才能を認められ、'90年代R&Bの歴史にその名を刻んだ神童Tevin Campbell。


'90年代に4枚のアルバム、そして20曲近いシングルをリリースした中、特に高い人気を誇ったのが'93年にリリースされた"Can We Talk"で、Tevin Campbellのキャリア最高傑作と呼ぶに相応しい1曲。


Johnny Gill"My My My"、Boyz Ⅱ Men"End of the Road"などを手がけたBabyfaceがプロデュースを担当し、「ちょっと話せないかな?僕は君の名前が知りたいんだと歌うラブ・ソングで、'94年のビルボード年間シングル・チャートでは36位にランクイン。


Billboard Year-End Hot 100 singles of 1994

1. The Sign - Ace of Base

31. Shine - Collective Soul

32. Said I Loved You...But I Lied - Michael Bolton

33. Return to Innocence - Enigma

34. All I Wanna Do - Sheryl Crow

35. Mmm Mmm Mmm Mmm - Crash Test Dummies

36. Can We Talk - Tevin Campbell

37. Funkdafied - Da Brat

38. I'd Do Anything for Love (But I Won't Do That) - Meat Loaf

39. Gangsta Lean - DRS

40. Because the Night - 10,000 Maniacs


実はこの曲に対し、あのUsherが次のように発言。

"Can We Talk"は元々俺が歌うはずの曲だったんだ

Tevin Campbell|Can We Talk




Usherの為に用意した曲を、Tevin Campbellに渡してしまった


この発言は、UsherがThe RootsのドラマーQuestlove主催のラジオ番組「Questlove Supreme」に出演した際に語ったもの。


Usherは、同ラジオ番組のインタビューにて次のようにコメント。

「俺が初めてレコード契約したレーベルを[LaFace Records]にした理由は、レーベルの創設者でもあるBabyface, L.A. Reidの2人と一緒にアルバムを作りたかったからだ。しかし、俺が[LaFace Records]と契約した時、彼らは仲が悪く決別するかもしれないという状況だった。そんな事態に苛立っていたBabyfaceは、元々俺の為に用意してくれていたアルバム音源を、丸ごと他のアーティストに渡してしまったんだ。そう、それがTevin Campbellだ。そのアルバムの中に"Can We Talk"も含まれていた。だからあの曲は元々俺が歌うはずだったんだ」
L.A. Reid Usher Babyface
L.A. Reid Usher Babyface

またTevin Campbellもこの件を認めており、次のようにコメント。

「L.A. ReidはUsherに"Can We Talk"を歌ってほしかったようだけど、Babyfaceは俺に歌わせたかったから、彼らは意見の食い違いで大喧嘩したんだよ」
Tevin Campbell
Tevin Campbell

華々しく音楽業界に登場したUsherだったものの、デビュー当初はそのポテンシャルが未知数だったうえ、ちょうど変声期と重なり思うように歌えない時期だったことから、L.A. Reidは「Usherとの契約を打ち切ることさえ検討していた」という話も。


そうした背景を踏まえると、L.A. Reidにとって"Can We Talk"は「Usherをスターダムへと押し上げる切り札」と捉えられていたのかもしれないですね。


そしてこの件に関して、L.A. Reidは自身の著書「Sing To Me」で次のように言及。

「最悪の瞬間は、Kenny(Babyface)が“Can We Talk”を録音するために、Tevin Campbellを連れてアトランタに来たときだった。あの曲は僕がかなり気に入っていた曲で、しかもKennyが僕抜きで初めて作詞とプロデュースをした曲だったんだ。"Can We Talk"はUsherにぴったりだったはずなのに、Kennyは僕がUsherと作業していた隣の部屋で、Tevinと録音し始めたんだ。偶然ではなかった。Usherは、なぜKennyが隣の部屋で別の誰かとその曲を作っているのか理解できていなかった。彼は混乱して、傷ついていたよ。僕も打ちのめされたんだ」
Usher L.A. Reid
Usher L.A. Reid

ちなみにBabyfaceによると、"Can We Talk"を制作していた時にQuincy Jonesから「楽曲制作の依頼」の電話があり、BabyfaceもQuincy Jonesの為に何か協力したいと考え、「Quincy Jonesの秘蔵っ子だったTevin Campbellに"Can We Talk"を渡したのがその経緯」と、「Singersroom」のインタビューにてコメント。


Babyface
Babyface

最終的に"Can We Talk"が収録されなかったUsherのデビュー・アルバム『Usher』は、'94年8月に発表。


同アルバムにはPuff Daddy, L.A. Reid, Al B. Sure!, Chucky Thompson, DeVante Swing, DJ Eddie Fといった、当時のトップ・プロデューサー陣が制作メンバーに名を連ね、50万枚のセールスを記録したものの、全米アルバム・チャートは最高167位と、後のUsherの躍進を踏まえると、商業的にはかなり控えめなスタート。


ちなみに、Usherの作品が全米アルバム・チャートでトップ5入りを果たせなかったのは、このデビュー・アルバムのみ。


そして[LaFace Records]からのリリースは実現したものの、"Can We Talk"の一件が影響したのか、Babyfaceがプロデュースを手がけた楽曲は1曲も収録ず、何とも後味の悪い結果に。


Usher|Usher




2022年に同じステージに立ったUsherとTevin Campbell


"Can We Talk"をめぐる一件で、一時は緊張があったものの、Tevin CampbellとUsherはその後、'94年に発表されたB.M.U.のシングル"U Will Know"で共演。


この曲は、当時のR&Bスターたちが集結した、「R&B版"We Are The World"」と呼ぶべき伝説的な超大作で、若かりし頃のBrian McKnightとD'Angeloがプロデュースを担当。


B.M.U.|U Will Know (C.J. Mackintosh 7" Edit)



Tevin CampbellとUsherが共演したのはこの1曲のみで、その後は交わることなくキャリアを積んでいった両者だったものの、2022年にUsherがラスベガスで行ったコンサートにTevin Campbellがサプライズで登場。


両者は共に"Can We Talk"を熱唱するというパフォーマンスを披露し、長年のわだかまりが解けた感動的な瞬間が実現。




"Can We Talk"をサンプリングするアーティスト達


Tevin Campbellが、若干16歳の時にリリースした"Can We Talk"は、'93年リリースのセカンド・アルバム『I'm Ready』に収録され、同アルバムは200万枚以上のセールスを記録しダブル・プラチナを達成し、全米アルバム・チャートも自身最高となる18位を記録。


また、"Can We Talk"は第36回グラミー賞「Best R&B Vocal Performance, Male」に、アルバム『I'm Ready』は第37回グラミー賞「Best R&B Album」にノミネートされるなど、Tevin Campbellのキャリア絶頂期に誕生した"Can We Talk"。


Tevin Campbell|I'm Ready



そんなTevin Campbell不動の代表曲"Can We Talk"は、時代を超えて多くのアーティストたちを魅了し続けており、この永遠のクラシックにオマージュを捧げる形で、Tevin Campbellから影響を受けた次世代のアーティストたちが、それぞれの解釈で"Can We Talk"のスピリットを継承する楽曲を発表しています。


Felixx|Somebody



LuiZana|What's Yo Name feat. Damar Jackson



Kennyon Brown|Can We



Babyface|Keeps on Fallin' feat. Ella Mai



Thrill Da Playa|Holla Atcha



Kai Ca$h|Can We Talk? feat. Devvon Terrell




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