元々はメアリー・J. ブライジではなく、ラキムのために用意されたという"Family Affair"。
- R&B SOURCE

- 3月6日
- 読了時間: 3分
更新日:3月9日

元々はRakimのために用意された"Family Affair"
2022年、米カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアムで行われた第56回スーパーボウルのハーフタイム・ショーに、Snoop Dogg、Eminem、Kendrick Lamar、50 Centらと共に出演したMary J. Blige。
この歴史的なショーでMaryが披露したのが、彼女のキャリアで最大のヒットを記録したDr. Dreプロデュースの"Family Affair"。
Mary J. Blige - Family Affair
DreのGファンク・ビートとMaryのボーカルの組み合わせは、ヒップホップ・ソウルの新しい可能性を切り開き、この曲でMaryは自身初となる全米シングル・チャート1位という快挙を達成し、さらに6週連続で首位をキープ。
また、受賞こそ逃したものの、第44回グラミー賞「Best Female R&B Vocal Performance」にノミネートされた、2000年代を代表するR&Bヒット曲。
実はこの曲のビートは、元々はMaryではなく、ラッパーのRakimに提供する予定だったという。

当時、RakimはDreのレーベル[Aftermath Entertainment]に所属していたことから、Dreは"Family Affair"のビートを彼に提供することを想定し、即興のジャム・セッションからこのビートを制作したとのこと。
しかし、結局Rakimがこのビートを使用することはなく、またレーベル在籍中に制作していたアルバム『Oh My God』もリリースされないまま、目立った作品を残すことなくRakimは[Aftermath Entertainment]から離脱。
RakimがDreのもとを去った理由は、Dreが求めるサウンドや方向性と、Rakim自身のスタイルが合致せず、二人の間で妥協点が見つからなかったことが主な理由。
ちなみに、Rakimは[Aftermath Entertainment]在籍時に全くリリースがなかったわけではなく、R&BシンガーTruth Hurtsが2002年にリリースしたシングル"Addictive"にフィーチャリングで参加。
DJ Quikがプロデュースしたこの曲は、全米シングル・チャート最高9位を記録。
Truth Hurts - Addictive feat. Rakim
自分の成功に気がついていなかったというMary J. Blige
'90年代にデビューしたMary J. Bligeは、デビュー以降R&Bシーンのトップ・ランナーとして数々の名曲を量産し続けてたものの、本人いわく"Family Affair"がもたらした「ある瞬間」まで、自身の成功に気が付いていなかったという。
記述の通り、"Family Affair"で初めて全米シングル・チャートを制したMary。
この出来事こそ、彼女が成功を実感した瞬間かと思いきや、実際には別の出来事だったという。
Maryは「BackstageOL」のインタビューで当時の様子を次のようにコメント。
「私がツアーに参加していた時、バスの運転手は白人の男性で、彼はカントリー・ミュージックのラジオ局を聴いていたの。私はバスの前に座っていて、そしたら"Family Affair"が流れてきた。本当にびっくりして、『なんで私の曲がカントリー・ミュージックのラジオ局から流れてくるの?』と言ったわ。そしてバスの運転手がこう言ったの。『これは世界で最高の曲さ。これは俺たちの曲だよ』って。それで私は成功しているんだって気付いたわ」
日本ではあまり馴染みがないものの、Carrie Underwood、Taylor Swiftといった若いカントリー・アーティストが高い人気を誇っているように、米国では幅広い世代に支持されているカントリー・ミュージック。
さらに米国のラジオ局はジャンルごとに細分化されており、楽曲を広く浸透させるには「どれだけ多様なジャンルのラジオ局でヘビー・ローテーションされるか」が重要なポイントの一つ。
そのため、カントリー・シンガーではないMary J. Bligeの楽曲が、カントリー局から流れてきた瞬間こそ、彼女が真の成功を実感した特別な出来事だったとのこと。




































