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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Mary J. Blige|"Be Without You"から繋がった運命の転機。メアリーが逃し、リアーナへと繋がった"Umbrella"。

更新日:5 日前


もし"Be Without You"がグラミー受賞を逃していたら...


Marques Houston"Circle"、Joe"Feel For You"などを手掛けた、ピアノのスペシャリストとして知られるBryan-Michael Coxがプロデュースし、Mariah Carey"We Belong Together"、Tyrese"Sweet Lady"などを手がけたJohnta Austinがソングライティングを担当した"Be Without You"。


この曲を制作した時の様子を、Johnta Austinが「Billboard」のインタビューにて次のようにコメント。

「自分が手がけたヒット曲の全てが、短時間で完成したとは言いたくはないけど、“Be Without You”は本当に20分くらいで完成した曲だったんだ。俺はMaryと一緒にスタジオにはいなかったけど、初めてこの曲を聴いた時のことは覚えている。最後のあの高音に達した時は『これは凄い!』って感じたよ。楽曲の仕上がりが素晴らしくて、この曲がヒットするのは分かっていたけど、まさかあそこまで大きな成功になるとは思っていなかった。グラミーで2部門を受賞したのは完璧な仕上げだったね。"Be Without You"は、ちょうどMariahの“We Belong Together”の勢いが落ち着いてきたタイミングでリリースされたんだ。この曲が達成したことをとても誇りを感じているよ。"We Belong Together"と"Be Without You"の2曲は、R&Bの歴史の中でも素晴らしいワンツーパンチだったと思う」

Mary J. Blige

Be Without You

全米アルバム・チャートを制した2005年リリースのアルバム『The Breakthrough』に収録されたこの曲は、Mary J. Bligeの全シングルの中で最も大きな成功を収めた楽曲の1つ。


全米シングル・チャート

最高3位


全米R&Bシングル・チャート

1位


2006年ビルボード年間シングル・チャート

11位


第49回グラミー賞

「Best Female R&B Vocal Performance」受賞

「Best R&B Song」受賞

「Record of the Year」ノミネート

「Song of the Year」ノミネート


グラミー賞の結果だけを見ても、単曲として4部門にノミネートされて2部門を受賞したのは、Mary J. Bligeのキャリアでは"Be Without You"が最多で、この曲の記録的ヒットの影響により、2007年2月に開催された第49回グラミー賞で多忙を極めていたMary J. Blige。


そんな第49回グラミー賞とほぼ同じ時期に、Mary J. Bligeはあるデモ音源を聴いており、それが後にRihannaが歌うことになる"Umbrella"のデモ音源だったとのこと。


Rihanna

Umbrella feat. Jay-Z

"Umbrella"を手掛けたThe-DreamとTricky Stewartは、暫定的ながらRihannaよりも先にMary J. Bligeにこの曲を提供する事を約束しており、「MTV」の記事で彼らは私の為に"Umbrella"をやってくれたと語っているMary J. Blige。


しかし、Mary J. Bligeは第49回グラミー賞の影響であまりにも忙しく、気に入ったという"Umbrella"のデモ音源をまともには聴けていなかったとのこと。


そしてMary J. Bligeは"Umbrella"のオファーを辞退することになり、最終的にRihannaの手に渡ることに。


Jay-Zを迎えた"Umbrella"は、Rihannaがグラミーを初受賞した楽曲であり、Rihanna人気を決定付けたと言っても過言ではない歴史的大ヒット曲。


もし"Be Without You"のリリース時期がずれていたら、もし"Be Without You"がグラミーを受賞していなかったら、"Umbrella"はMary J. Bligeが歌っていたかもしれず、Rihannaのキャリアにも大きな影響を与えたかもしれないですね。




2015年以降はライブのセットリストに組み込まれていないという"Be Without You"


「Rated R&B」の記事によると、それまでライブのセットリストに組み込まれていた"Be Without You"が2015年以降は外されているとのこと。


その理由が、2003年に結婚したMartin "Kendu" Isaacsの存在で、彼はMary J. Bligeのマネージャーを務めていた人物。


2人は10年以上結婚生活を送っていたものの、2016年に離婚申請をし、2018年には離婚が成立。


"Be Without You"は、2人の愛がまだまだ溢れていたであろう2005年にリリースされた楽曲で、この曲の歌詞は「あなたと一緒にいたいの、あなた無しじゃいられない」と、離れられない深い愛と絆をテーマに、互いに支え合って乗り越えてきた愛の強さを称えるラブ・ソング。


そしてこの曲で歌われるロマンチックな歌詞が、当時の夫Martin "Kendu" Isaacsに捧げた内容だとされている為、2015年以降はこの曲を公の場で歌うことを控えているのではないかという噂。


「最初から化学反応のように強烈だった。


でも2人とも理由は分からなかった。


一夜にして築いたわけじゃない。


だって本物の愛は時間がかかるものだから。


周りは一時的なものだと言って、私達には『そんなことも分からない』と言うけど、今では全てにおいて、私達が成し遂げたと分かるでしょ。


本当にそうなの、私達は色々乗り越えて、本当の関係を築いてきた、分かるでしょ。


私達はずっと強く、長い間一緒にやってきた。


あなた無しではいられないの、あなたが帰ってくるまでずっと待ってる。


だってあなたがいないと眠れないのよ。


愛したことのある人なら、この気持ちが分かるはず。


偽るなんて無理だし、これに代わるものなんてないの」




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