top of page
  • 執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Faith Evans|切ないラブ・ソング"Soon As I Get Home"で歌う、「家に着いたらすぐに、この埋め合わせをするから」の本当の意味とは?

更新日:4月9日


faith evans soon as i get home

「夫に言って欲しい言葉」を歌った"Soon As I Get Home"


デビュー前の'94年に、Mary J. Bligeのセカンド・アルバム『My Life』、そしてUsherのデビュー・アルバムのバック・ボーカルを担当し、その後Sean Combs主宰のレーベル[Bad Boy Records]と初めて契約した女性アーティストとして話題を集めたFaith Evans。


鳴り物入りでデビューしたFaith Evansは、'95年にデビュー・アルバム『Faith』を発表し、同アルバムは全米アルバム・チャート最高22位を記録、そしてプラチナ・ディスクも獲得する大ヒットとなり、このアルバムからは以下の3曲がシングルカット。


・You Used to Love Me

・Soon As I Get Home

・Ain't Nobody


この3曲の中で、1番人気と言っても過言ではないのがSean "Puffy" CombsとChucky Thompsonが手がけたスロウ・バラードの"Soon As I Get Home"で、作詞はFaith Evansが担当。


Soon As I Get Home

Faith Evans

この曲のMVは、止む気配の無い雨夜のシーンから始まり、この切ない情景とリンクするような、物寂しいメロディが特徴的な1曲。


「あなたの愛は素晴らしい。


だからあなたを失いたくないの。


家に着いたらすぐに、この埋め合わせをするから。


あなたにしなくちゃいけないことを、するつもりだから」


歌詞だけを見ると、Faith Evansが懺悔した内容を歌っているように思えるものの、歌詞の本当の意味は全くの逆で、"Soon As I Get Home"で歌われる言葉の数々は、Faith Evansが夫に対して「家でこんな言葉をかけて欲しい」という願いを込めた1曲。


その夫とは、もちろんThe Notorious B.I.G.。


音楽史に残るビッグ・カップルと呼ばれたものの、The Notorious B.I.G.の人気はデビュー時から常軌を逸する状態だったことから、結婚後も女遊びが絶えず、夫婦揃って自宅で過ごす時間は皆無だったという2人の結婚生活。


ヒップホップ界のスーパースターと結婚するという認識と覚悟は、誰よりもFaith Evans自身が自覚していたことは想像に難く無いゆえ、ある程度は夫の夜遊びに目を瞑っていたかもしれないですが、だからこそ多くは望まないから、せめて家に帰ってきた時くらいは「言葉だけでもいいから愛を伝えて欲しかった」と、"Soon As I Get Home"を通じて夫に訴えたかったようですね。



突然の出来事でChucky Thompsonがブチギレ


"Soon As I Get Home"をプロデュースしたChucky Thompsonは、この曲をレコーディングする際、ある「イラっとすること」があったと、当時の様子を「Soul Culture」のインタビューにて次のようにコメント。

「俺がFaithと一緒にスタジオにいた時、俺はピアノで遊んでいて、友人のMeshell Ndegeocelloの為に演奏した曲の1つを引いたんだけど、それがたまたま"Soon As I Get Home"のメロディだったんだ。この曲を聴いたFaithは気が狂ったかのように興奮したんだけど、俺はもうスタジオから帰る準備も終えて、帰りの飛行機も予約してあった。そしたらPuffyから電話があったんだ。『おい、Faithに何を聴かせたのかは知らないけど、これだけは言っておくよ。今日中にその曲を仕上げてくれ。俺は君の言うことは全く気にしない。もうスタジオを予約したから、俺のためにやってくれ』ってね。正直言ってムカついたよ。俺は帰りの飛行機まで時間があったから、ただスタジオに遊びに行っただけだったんだぜ。この時、既に午後3時で、俺が乗る飛行機は午後6時に出発する便だった。それでエンジニアに、飛行機の予定を伝え、そこから逆算して何時にスタジオを出れば良いかを聞いて、それから作業を始めたんだ。俺はトラックのアイデアを繰り返し試して、それらを記録し、そして飛行機に乗ったよ(笑)」

この日の夜、Faith Evansは駆け足で制作された"Soon As I Get Home"に、フックを加えた音源を留守番電話に残し、この音源を聴いたChucky Thompsonは、この時点で既に曲として完璧に仕上がっていると感じ、その後この曲には一切手を加えなかったとのこと。



"Soon As I Get Home"をサンプリングするアーティスト達


皮肉なことに、Faith Evansの心痛があったからこそ誕生した"Soon As I Get Home"は、'96年のビルボード年間シングル・チャートでも97位にランクイン。


Billboard Year-End Hot 100 singles of 1996

1. Macarena (Bayside Boys Mix) - Los del Río

91. Po Pimp - Do or Die featuring Twista

92. Until It Sleeps - Metallica

93. Hay - Crucial Conflict

94. Beautiful Life - Ace of Base

95. Back for Good - Take That

96. I Got Id" / "Long Road - Pearl Jam

97. Soon as I Get Home - Faith Evans

98. Macarena - Los del Río

99. Only Wanna Be with You - Hootie & the Blowfish

100. Don't Cry - Seal


そんなFaith Evansの代表曲の1つ"Soon As I Get Home"は、これまでに数多くのアーティスト達をも魅了しており、Faith Evansに影響を受けたアーティスト達が、"Soon As I Get Home"にオマージュを捧げた楽曲を発表しています。

 

T'Melle

Soon As


Angel

Return of the Mackin'


Sevyn Streeter

Soon As I Get Home



Volume 4

Soon As (VMIX)


BIGGIEONTHEBEAT

Soon As I Get Home feat. JANE HANDCOCK, Kehlani



タグ:

Comentarios


P O P U L A R
人気記事

W H A T' S  N E W
新着記事

bottom of page