Bootsy Collinsが命名した「Babyface」というニックネーム
'70年代に時代を巻き戻した"Leave the Door Open"で話題のBruno MarsとAnderson .PaakによるユニットSilk Sonic。
この「Silk Sonic」というユニット名を考案したのが、'70年代から活躍するファンク・ベーシストのBootsy Collinsですが、Bootsy Collinsといえば、Boyz Ⅱ Men, Toni Braxton, TLC, Whitney Houstonらのヒット曲を手掛けたBabyfaceことKenneth Brian Edmondsがまだ駆け出しだった頃、彼の顔を見て「お前は童顔だな」と見たままに「Babyface(童顔)」と呼んだことから、Kenneth Brian Edmondsのステージ名がBabyfaceになったというのは有名なエピソード。
その後も、まだBabyfaceと名乗る前のKenneth Brian Edmondsは、Bootsy Collinsに会う度に「Babyface」と呼ばれ続けたそうですが、本人いわく「響きが柔らかくて、Babyfaceというニックネームは最初は好きじゃなかった」と「SiriusXM」のインタビューで語っています。
当時、Kenneth Brian EdmondsはR&BユニットThe Deeleのメンバーとして活動していた時期で、後に[LaFace Records]を一緒に立ち上げることとなるL.A. ReidことAntonio Marquis ReidもThe Deeleのメンバーとして活動していましたが、Antonio Marquis Reidが既に「L.A.」というニックネームを名乗っていたように、The Deeleの他のメンバーにもクールなニックネームがついていたことから、Kenneth Brian Edmonds自身も良いニックネームが欲しいと思ってようです。
そんな中、Kenneth Brian Edmondsに与えられたニックネームは、Bootsy Collinsに半ば強制的に付けられたBabyfaceというステージ名。
「The Washington Post」の記事によると、「Babyfaceというステージ名を使用することに、深刻な不安を感じていた」と書かれており、当時のKenneth Brian Edmondsはお世辞抜きにBabyfaceという名前を本気で敬遠していたようですね。
ちなみに、Kenneth Brian Edmondsは「Romeo」というステージ名や、その他にもいくつかの候補があったそうですが、結果的にはどれも定着しなかった為に却下したとのこと。
しかし、ある出来事がきっかけでKenneth Brian EdmondsはBabyfaceと名乗ることをあっさりと決断。
それがThe Deeleのステージ・パフォーマンスでした。
Two Occasion
The Deele
iTunes: https://apple.co/2RLcO2j
観客の反応が全く違った「Babyface」というステージ名
Kenneth Brian Edmondsがステージ名を決めかねていた時期、この時が'84年〜'85年頃だったそうですが、The Deeleのライブ中、Kenneth Brian Edmondsが歌い終わった後にメンバーのDarnell "Dee" Bristolが「Kenneth Edmondsでした、拍手を」と言った時の観客の反応はまあまあ。
しかし、「Babyfaceでした、拍手を」と、Bootsy Collinsが命名したBabyfaceと呼んだ時の観客の反応が明らかに異なり、この出来事がきっかけでKenneth Brian EdmondsはBabyfaceと名乗ることを決断。
「The Deeleは、素晴らしい学びの場だった。ここで商業主義の大切さを学んだ」と、「The Washington Post」はBabyfaceの当時の心境を紹介しています。
ちなみにこのライブで歌っていた曲は、後にTroopもカバーすることとなった"Sweet November"だったとのこと。
それにしても、「Babyface」にせよ「Silk Sonic」にせよ、Bootsy Collinsのネーミング・センスには脱帽ですね。
Sweet November
The Deele
iTunes: https://apple.co/2RLcO2j
関連記事
「妻を本当に愛したことはなかった」
元妻Traceyとの結婚生活を激白したBabyface。