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  • 執筆者の写真R&B SOURCE編集部

TLC|幻のメンバーとなったクリスタル・ジョーンズが、グループ脱退の真相を激白。「ペブルスが絶対にダメだと言った」

更新日:3月15日


TLC幻のメンバーCrystal Jonesは、何故デビュー前にグループを脱退した?

TLCの幻のメンバーCrystal Jones


アルバムの総売上が全世界で6,500万枚を超え、これまでのキャリアで4度グラミーを受賞したTLCは、以下の3人で結成された史上最高のガールズR&Bグループ。


・T-Boz (Tionne Watkins)

・Left Eye (Lisa Lopez)

・Chilli (Rozonda Thomas)


「Tender Loving Care」というワードと、また彼女達のニックネームの頭文字を取って「TLC」と名付けられましたが、最後の「C」のパートを担っていたのは、元々ChilliではなくCrystal Jonesという別の人物。


TLCは、当初T-Boz, Left Eye, そしてCrystal Jonesの3人でデビューする予定だったものの、Crystal Jonesはデビュー前にTLCを脱退し、彼女の代わりにDamian DameのバックダンサーをしていたChilliが加わったという経緯ですが、何故Crystal JonesはTLCが始動する前にグループを脱退したのか。


その理由を、Crystal Jones本人が複数のメディアに次のようにコメント。

「Pebblesが絶対にダメだと言った」


契約書を家族に確認させることを拒んだPebbles


TLCは、BabyfaceとL.A. Reidが立ち上げた[LaFace Records]に所属しており、当時L.A. Reidの妻だったPebblesが彼女達のマネージメントを担当。


Pebblesと言えば、'87年にアルバム『Pebbles』でデビューし、Babyface, L.A. Reidが手がけた"Girlfriend"などのヒットで知られる女性シンガーで、TLCはPebblesが立ち上げたマネジメント会社[Pebbitone]と制作や出版契約を結ぶことに。


Pebbles

Girlfriend

TLCの契約はPebblesの弁護士事務所にて行われていたようで、しかし当時のT-Boz, Left Eye, そしてCrystal Jonesの3人はまだ18歳〜19歳という年齢。


提示された契約書には専門的な用語が並び、彼女達はその場で契約書の内容を理解することが困難だった為、Crystal Jonesはこの契約を一度家に持ち帰り、母にも確認させたいとPebblesに提案。


しかし、Pebblesは絶対にダメと返答してきたとのことで、結局Pebblesのこの対応に不信感を覚え、Crystal Jonesは契約書にサインせずにグループから離れる決断を下すことに。



元々はCrystal Jonesが集めたTLCのメンバー


[LaFace Records]からデビュー出来るという話であると同時に、失うものなど何もない若い年齢だったということを考慮しても、「後先考えずに飛び込んでしまっても良かったのでは?」と思えなくもない話ですが、Crystal Jonesがレコード契約に慎重だったのは、彼女がTLC結成前に既に音楽業界にいたのがその大きな理由。


Crystal Jonesは、'89年に[Atlantic Records]からデビューした女性シンガーAnne G.のバックダンサーとして活動しており、他のメンバーよりも多少は契約のことを理解していたようで、例えば契約前にPebblesが夕食に誘った際も、「この夕食代は私達のアドバンス(前払金)から出るの?」と尋ねていたというエピソードからも、Crystal Jonesがいかに契約に慎重だったかが伺えますね。


Anne G.のバックダンサーとして活動後、妊娠したタイミングで地元の米ジョージア州アトランタに戻り、そこで[Ichiban Records]のA&Rを担当していたIan Burkeと出会い、ガールズ・グループを結成するアイデアを思いついたというCrystal Jones。


そしてIan Burkeのサポートを受け、T-BozとLeft Eyeの2人を加えて結成したのが初期のTLCで、この時のグループ名はSecond Natureという名前でした。

時を同じくして、彼女達の拠点だったアトランタの音楽シーンに目をつけたのがBabyfaceとL.A. Reidで、アトランタに[LaFace Records]の本拠地を構えた彼らは、Pebbles主導でTLCの獲得に着手。


ちなみに、Second Natureというグループ名を気に入らなかったというPebblesは、彼女自ら考案したTLCというネーミングを彼女達に与えましたが、当初はCrystal Jonesありきで付けたグループ名だっただけに、Crystal Jonesがグループから去る決断をした後も、代替メンバーRozonda Thomasのニックネームを「Chilli」にしてまでグループ名を保持する辺り、Pebblesの執念すら感じさせますね。


最終的には[LaFace Records]や[Pebbitone]と契約しないことを選び、TLC幻のメンバーとなってしまったCrystal Jonesでしたが、元々はCrystal Jones主導でTLCの原型であるSecond Natureを結成した流れだったゆえに、Crystal JonesがPebblesとの契約にサインしない意志を示した時、T-Boz, Left Eyeの2人も同じ考えに至ると思っていたようですが、結果的に2人はCrystal Jonesとは異なった道を進むという決断を下し、T-BozとLeft Eyeに忠誠心が無かったことに失望したと、Crystal Jonesは当時を振り返っています。


しかし、後にLeft EyeはCrystal Jonesにこのことを謝罪していたようで、Crystal JonesはTLCの活躍を大いに祝福し誇りに思っていたとのこと。


また「Crystal Jonesが歌えなかった為にグループから追い出された」という報道も一部あったようですが、Crystal Jones本人の一連の説明によると、それは事実ではなかったようですね。


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