Arin Ray▶︎▶︎オーディションで挫折するも、あの大物プロデューサーの元で才能を開花させたR&Bクルーナー。

恵まれた環境で才能を開花させたArin Ray

Arin Rayの父はNew Edition, Bell Biv DeVoe, After 7らのライブ・ドラマーとして活躍した人物で、また母もメジャー・ディールを結んだクワイアのボーカリストとして活躍し、そして祖母はMarvin Gayeのバック・コーラスを務めていたボーカリストだったという、R&Bアーティストになる宿命を持って生まれた音楽エリート。

そんな恵まれた音楽家系に生まれながら、当初はプロ・スポーツ選手になることを考えていたほど音楽に全く興味が無く、しかし母のハンドリングで芸術学校に入学し、ピアノやギターを学んだというArin Ray。

一流のアーティストに育て上げたいという母の強い願いもあってか、母の勧めで2012年に人気オーディション番組「The X Factor (American Season 2)」に出場(同じ年に同オーディションに出場していたのがFifth Harmony)。

彼の真骨頂である、甘く囁くように歌うR&Bクルーナーっぷりを、当時17歳という若さながらこの大舞台で披露したArin Rayに絶賛の声が集まるも、「このオーディションでは実際にほとんど変わらなかった」とArin Ray本人が振り返っているように、メジャー・レーベルが彼に声をかけることはなく、その後高校を卒業したタイミングで地元米オハイオ州シンシナティを離れ、米ロサンゼルスに移住することを決意。

Arin Rayはこの地で、2000年代にChris Brown, Joeらのヒット曲を手がけたプロデューサー・チームThe Underdogsの門を叩き、約2年間彼らの元でレコーディングや作曲手法を学び、ソングライターとしての才能を開花。

ソングライターとして初めて名前がクレジットされた曲が、Nicki Minajの2014年作『The Pinkprint』に収録された"Favorite feat. Jeremih"で、その後次々とトップ・アーティスト達の楽曲制作を任されていったArin Ray。

・Chris Brown - KAE (2015)

・Jeremih - Feel Like Phi (2015)

・K. Michelle - Nightstand (2016)

・August Alsina - Don't Matter (2017)

・Justin Skye - Back For More feat. Jeremih (2017)

・Omarion - Distance (2017)

ソングライターとしての高い実力を示したArin Rayは、「The X Factor」出場から約6年の月日を経た2018年に、［Interscope Records］から待望のメジャー・デビュー・アルバム『Platinum Fire』を発表。