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Anthony Hamiltonが書いたデモが出発点。Donell Jonesの名曲「U Know What's Up」誕生秘話。

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分
Donell Jonesの名曲「U Know What's Up」

「U Know What's Up」は、アルバム完成直前に生まれた「最後の1曲」


'90年代後半、セカンド・アルバム『Where I Wanna Be』の制作を終えようとしていたDonell Jones(ドネル・ジョーンズ)。


収録曲はほぼ出揃い、アルバムは完成間近だった矢先、リリース元である[LaFace Records]のトップL.A. Reid(L.A. リード)は、ある苦言を呈したという。


この時の状況を、Donellは「VladTV」のインタビューで次のようにコメント。

「1曲足りないな。アルバムを盛り上げる曲が必要だ」
R&B界のヒットメイカーL.A. Reid
L.A. Reid

そしてプロデューサーのDJ Eddie F、Darren Lightyは、「U Know What's Up」の原型となる「When You Hear the Car Horn Blow」というデモ・トラックを作成。


そして当時、まだ裏方のソングライターだったAnthony Hamilton(アンソニー・ハミルトン)がこの曲のソングライティングを担当。

Donell Jonesの名曲「U Know What's Up」のソングライティングを担当したAnthony Hamilton
Anthony Hamilton

当時のデモは、後に完成する「U Know What's Up」とは雰囲気が大きく異なる、ソウル色の強い内容だったという。


一方、Donellが目指していたのは、より都会的で洗練されたR&Bサウンドだったことから、このままでは歌えないと判断し、Donellと制作陣はデモを大幅に作り直すことを決断。


Donell自身がメロディや歌詞を書き直し、タイトルも「When You Hear the Horn Blow」から「U Know What's Up」へ変更され、まったく新しいアーバンR&Bへと生まれ変わることに。


それでも完成版のソングライター・クレジットには、Anthonyの名前がしっかりと記されており、これは楽曲の根幹となるアイデアやメロディの土台が、彼のデモをベースとしているため。


完成版ではDonellのスタイルが色濃く反映されているものの、その出発点にはAnthonyのソングライティングが確かに存在。


Donell Jones - U Know What's Up feat. Left Eye

そして、この曲最大のトピックといえば、TLCのLeft Eye(レフト・アイ)が客演したという点。


彼女を起用したのは、L.A. ReidとDJ Eddie Fのアイデアだったという。


しかし当時、TLCは「No Scrubs」の大ヒットで多忙を極めており、レコーディングは別々のスタジオで行われたため、DonellとLeft Eyeが同じスタジオに入ることはなかったとのこと。


こうして完成した「U Know What's Up」は、全米R&Bシングル・チャート1位を獲得し、結果的にDonellのキャリアで最大のヒットを記録。


アルバム完成直前での追加制作、Anthonyが書いたデモの大胆なリライト、そしてLeft Eyeとのコラボレーション。


数々の偶然と決断が重なったことで、「U Know What's Up」は90年代R&Bを代表するクラシックへと昇華されることに。


そしてこの曲が果たした役割について、Donellは次のようにコメント。

「Eddie FはDJだったから、クラブでどんな曲が求められているかを誰よりも理解していた。俺はバラード・シンガーだったけど、このアルバムを成功させるには、まず最初にインパクトのある1曲が必要で、この曲がまさにそれだったんだ」

Donell Jones - Where I Wanna Be




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