
T-PainとKehalniが共演した"I Like Dat"
「多くの人達の出会いの場となっているクラブでは、男が女に『一杯おごるよ』と誘う言葉から始まる。そんな人達の為の曲を作りたかった」というテーマでT-Painが作った"Buy U A Drank (Shawty Snappin')"は、全米シングル・チャート1位を記録し、また2007年のビルボード年間シングル・チャートでも5位にランクインしたT-Pain最大のヒット曲。
Billboard Year-End Hot 100 singles of 2007
1. Irreplaceable - Beyonce
2. Umbrella - Rihanna feat Jay-Z
3. The Sweet Escape - Gwen Stefani feat Akon
4. Big Girls Don't Cry - Fergie
5. Buy U a Drank (Shawty Snappin') - T-Pain feat Yung Joc
Buy U A Drank (Shawty Snappin') feat. Yung Joc
T-Pain
iTunes: https://apple.co/3D7Kbyd
そんな"Buy U A Drank (Shawty Snappin')"をT-Pain自身がセルフ・サンプリングして話題となっているのが、2021年リリースのシングル"I Like Dat"。
「彼女が欲しいのは酒じゃない、家賃の支払いを望んでいる。彼女は何も払わないけど、ただ金をもらっている。気に入ったよ」と、原曲ほどロマンティックな内容ではないものの、「酒をおごる」という設定もそのまま引き継がれ、公開されたMVでもその様子が描かれています。
"Buy U A Drank (Shawty Snappin')"には及ばなかったものの、全米シングル・チャート最高97位という結果を残したこの"I Like Dat"は、女性R&BシンガーのトップランナーであるKehlaniが参加したというトピックも大きな話題に。
今回の"I Like Dat"で初めてT-Painと共演したKehlaniは、T-Painの印象を次のように語っています。
「彼は欠点と言えるほどに謙虚」
I Like Dat feat. Kehlani
T-Pain
iTunes: https://apple.co/2Yax8wX
「"Buy U A Drank (Shawty Snappin')"がかかったら、そこのみんなが正気を失っていたわ」
Kehlaniは、T-Painから"I Like Dat"への参加オファーが来た際の様子を、「ELLE」の記事に次のように語っています。
「彼は欠点と言えるほどに本当に謙虚で、彼がT-Painであることを常に彼に思い出させなければいけないわ。
私が中学2年生の時、"Buy U A Drank (Shawty Snappin')"でディナー・ダンスを踊ったことを鮮明に覚えている。
この曲がかかったら、そこのみんなが正気を失って(気が狂って)いたわ。
彼は"I Like Dat"を私に送ってきて、『これを聴いてくれ。 君がやりたいか知りたい』みたいな感じだった。
私はそれを聴いて、『冗談でしょ?』と思ったわ。
とても興奮して、私は彼に超高速で詩を送ったの」

どんな声でも魔法のように補正してしまう禁断の音楽ソフト「オートチューン」を広めたことにより、栄光と批判の両方を受け取り、一時はうつ病を患い音楽を辞めようとさえ思っていたというT-Pain。
T-Painにとって試練とも呼べる過去の出来事を克服し、Kehlaniの強力なサポートを受けて、セルフ・サンプリングという新技を見事に決めて返り咲いたT-Pain。
また、学生時代にどハマりしていたという"Buy U A Drank (Shawty Snappin')"ネタの曲に参加したことで、Kehlaniにとっても特別な1曲になったであろう今回の"I Like Dat"。
「彼は欠点と言えるほどに本当に謙虚」と、T-Painの印象を語っていたKehlaniですが、「Jimmy Kimmel Live」にて両者が"I Like Dat"を披露したライブの最後に、Kehlaniが先輩T-Painにさりげなく一礼するシーンも、Kehlaniの謙虚さを垣間見れた印象的なシーンでした。