ジョーの証言。R. ケリーはジョーの存在を脅威に感じ、彼を潰そうとしていたのか?
- R&B SOURCE

- 3月26日
- 読了時間: 4分
更新日:3月31日

Joeをライバル視していたというR. Kelly
2014年の「VladTV」のインタビューで、JoeはR. Kellyとの間にあった敵対的なエピソードを振り返っており、Joeの証言によると、R. KellyはJoeをライバル視していたという。
JoeとR. Kellyは、'90年代から2000年代にかけて同じ[Jive Records]に所属。
Joeは'97年リリースのセカンド・アルバム『All That I Am』から同レーベルに加わった一方、R. Kellyは'92年のデビュー・アルバム『Born Into The 90's』の時点ですでに所属。
先にレーベルの看板アーティストになっていたR. Kellyは、スタイルの近いJoeの存在を脅威と感じていたとされ、Joeによれば、彼にとって不利となる働きかけを行っていたという「信頼できる情報」を複数の関係者から得ていたという。
Joeは、「VladTV」のインタビューで当時の様子を次のようにコメント。
「彼はまるで『もしJoeの曲を流すのをやめなければ、もうこの番組には戻らない』と言えば、本当に俺の曲が流されなくなるとでも思っているみたいだった」
しかし、Joeは当時すでに業界で築き上げていた強固な信頼関係があったため、そんな横槍が入る余地はなかったと語り、R. Kellyによる妨害工作とされる動きについて、次のように断言。
「一人の人間に、他人のキャリアを潰せるような大きな力なんてありはしない」
Joeにとっては、R. Kellyの妬みはそれほど大きな問題には感じていなかったようで、また2人の間に直接的なトラブルはなかったとのこと。
一方で、R. Kellyが知る由もなかったのは、当時のJoeが実は彼の大ファンだったという事実。
「俺が彼の音楽をどれほど尊敬しているか、彼は知らないだろう。彼は信じられないほど素晴らしい才能の持ち主だと思っているよ」

「俺達のスタイルが似てしまうのは仕方ないさ」
JoeとR. Kellyの間に直接的なトラブルはなかったものの、2002年に2人は間接的ながら互いの意見をぶつけ合うという事態に。
当時、R. Kellyは児童ポルノ法違反の罪で起訴されており、そんな中「Vibe誌」のインタビューでJoeに対して次のようにコメント。
「Joeは俺のスタイルを真似するんじゃなくて、彼のオリジナルのスタイルを見出してくれるプロデューサーと仕事をすべきだな。良い声を持っているんだから」

R. Kellyの意見に対して、Joeは「LAUNCH」のインタビューで次のように返答。
「まぁ、ちょっと気分が悪いよな。特に今の彼の状況を考えればなおさらだよ。俺のことをいちいち気にしているくらいなら、もっとほかのことを心配するべきだね。彼は分かっていないかもしれないけど、俺はほとんどの曲を自分でプロデュースしてるんだ。信じるかどうかは知らないけど、俺はギターが好きで、きっと彼もギターが好きなはずだ。俺はピアノが好きで、彼もピアノが好き。俺はベースとドラムが好きで、彼もベースとドラムが好き。つまり、俺たちは同じタイプの音楽が好きだってことさ。そして、俺たちは同じような音楽を愛聴している。彼はR&Bが好きだし、俺はクラシック・ソウルを好んで聴く。俺達のスタイルのが似てしまうのは仕方ないさ、だって好きなものが同じなんだから。誰と誰が似ているなんていう話は昔からされるもので、それに彼だってGuyのAaron Hallと比べられてたときがあったろう。だから、別にたいして気にはならないけどね。みんなとにかく何か言って、刺激を与えたり、いろいろと膨らましたいだけさ。彼が色々と言うなら、こちらも言わせてもらうけど、『彼に似たサウンドを生み出せる才能を恐れている』と言われるのは、むしろ光栄さ。俺はただ自分のやりたい音楽をやろうとしているだけなんだ。俺のファンやみんなが気に入ってくれるようなね」

R. Kellyの楽曲を歌い直したJoe
Joeが2003年に[Jive Records]からリリースした、通算5枚目のスタジオ・アルバム『And Then...』
Joe - And Then...
このアルバムには、G-Unitと共演したヒップホップ・トラック"Ride Wit U feat. G-Unit"が注目を集めた一方で、当時の全米シングル・チャートでそれを上回る成績を残したのが、R. Kellyがプロデュースを手がけた"More & More"。
More & More|最高48位
Ride Wit U feat. G-Unit|最高56位
Joeのベスト・アルバム『Greatest Hits』に収録されるなど、彼の代表曲のひとつとしてファンに愛されているこの曲は、もともとR. Kelly自身が歌う予定で、彼のアルバムに収録されるはずだった楽曲。
R. Kelly - More & More
2003年2月、R. Kellyはアルバム『Chocolate Factory』を発表。
実は前年の2002年、R. Kellyは『Love Land』というアルバムをリリースする予定で、このアルバムはCDまでプレスされたものの、残念ながら正規リリースされることなくお蔵入り。
R. Kelly自身が歌った"More & More"は、この『Love Land』に収録されていた楽曲。

結果的に、『Love Land』に収録されていた楽曲が『Chocolate Factory』のボーナス・トラックとして複数曲収録され、またJoeの『And Then...』に収録された"Make You My Baby"も、R. Kellyの『Love Land』に収録されていた楽曲。
「自分を潰そうとした男の曲を、自分の歌唱力で代表曲に変えてしまう」というエピソードは、ある意味でJoeのシンガーとしての格の違いを見せつけた出来事であり、またファンからは「R. Kellyのガイドボーカル版よりもJoeの方がエモーショナルで良い」という声も多く上がったほど。



































