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SWVとWu-Tang Clanが手を組み、'94年のシーンを完全ジャック。Dr. Dreも絶賛した「Anything」リミックス誕生の舞台裏。

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 5 日前
  • 読了時間: 3分
SWVとWu-Tang Clanが共演した"Anything"のリミックス

「Right Here」の成功パターンを再現した「Anything」


Wu-Tang Clan(ウータン・クラン)をフューチャリングに迎え、ソウル・グループFreedomの「Get Up And Dance」をサンプリングした「Old Skool Mix」が、クラブやラジオで流れる「Anything」の定番。


一方、'92年リリースのデビュー・アルバム『It's About Time』に収録されたオリジナル・バージョンは、リミックスとは全く異なる、落ち着いた雰囲気のスロウ・ジャム。


SWV - Anything

当時のSWVは、デビュー曲「Right Here」が期待されたほどの成功を収められず、まだ模索段階の状態。


しかし、この流れを一変させたのが、「Human Nature」を大胆に取り入れた「Right Here (Human Nature Mix)」


Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の名曲をサンプリングしたこのリミックスは、原曲とは別物とも言える新たな魅力を獲得し、SWVを一躍トップグループへ押し上げる大ヒットを記録。


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SWV - Right Here (Human Nature Radio Mix)

そして、この成功フォーマットをさらに進化させたのが「Anything」


アルバム・リリースから約2年後の'94年、SWVはこの曲をシングルとして再構築。


「Right Here」「Anything」などを含む、SWVのデビュー作のメイン・プロデュースを務めたBrian Alexander Morgan(ブライアン・アレクサンダー・モーガン)は、この曲について「SoulCulture」のインタビューで次のようにコメント。

「ファースト・シングルの'Right Here'を救い出し、プロデューサーのAllstarやTeddy Rileyと引き合わせ、Michael Jacksonの'Human Nature'と掛け合わせる形で楽曲を生まれ変わらせてくれたKenny Ortiz(SWVを発掘した[RCA Records]のA&R)には、本当に感謝している。Cokoのボーカルに俺のメロディ、そしてMichaelのメロディと彼のボーカルを重ね合わせたことで、この曲は史上初のマッシュアップ・レコードの先駆けの1つとなったんだ。本当に素晴らしい出来栄えだったし、それまでに誰もやったことがない試みだったからこそ、天才的な輝きを放ったんだ。そしてKennyはもう1度アイデアを練り直し、'Anything'でも同じことをやろうと言い出したんだ。彼はこの曲もアップテンポなトラックに乗せることで見事に生まれ変わらせ、'Freedom'のサンプリングや、Wu-Tang Clanの起用を完璧に成功させた」
SWVの"Right Here"や"Weak"などを手がけたプロデューサーBrian Alexander Morgan
Brian Alexander Morgan

「Anything (Old Skool Mix)」には、ストリートのカリスマだったWu-Tang Clanから、U-God、Ol' Dirty Bastard、Method Manの3人が参加。


「爽やかでキャッチーな女性R&B3人組」が「最もザラついたハードコア・ラッパー」とタッグを組んだこのギャップは、当時の音楽シーンに凄まじい衝撃を与えることになり、「90年代R&B黄金期」のクラブ・サウンドを決定づけた先駆けとも言える楽曲のひとつ。


公開されているMusic Videoは、Wu-Tang Clanこそ不参加ながら、このリミックス・バージョンの音源が採用。


SWV - Anything (Old Skool Mix)

スロウ・ジャムとして生まれた楽曲が、2年後に全く別の姿でカルチャーを席巻した結果、このバージョンはクラブやストリートで爆発的な支持を獲得。


さらにはこのリミックスをDr. Dre(ドクター・ドレー)も絶賛し、彼がプロデューサーを務めた映画『Above the Rim』のサウンドトラックにも収録されることに。


Above The Rim




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