洋楽ラブ・ソングの名曲"All My Life"
「僕が愛した人の中で、君より素敵な女性はいないよ。
そして、僕が愛した人の中で、君より大切な人はいないよ。
君は僕にとってかけがえのない存在で、僕の全てなんだ。
そんな君にこの歌を歌うよ。
今まで生きてきて、君のような相手を求め続けてきたのさ。
やっと君に巡り合ったことを神様に感謝するよ」
K-Ci & JoJoが'98年に発表した"All My Life"は、'90年代を代表するラブ・ソングの名曲。
All My Life
K-Ci & JoJo
iTunes: https://apple.co/3M3JPO9
K-CiとJoJoのHailey兄弟によって結成されたK-Ci & JoJoは、元々R&BグループJodeciのメンバーとして活動していた2人。
'90年代のR&Bシーンを大いに盛り上げたJodeciが大成功した後、K-CiとJoJoは'97年頃に兄弟によるサイド・プロジェクトとしてK-Ci & JoJoを始動させ、「セックス」や「淫欲」といったあからさまな性描写を歌っていたJodeciのスタイルとは真逆の「純愛」をテーマに、甘く美しいラブ・ソングを量産。
そんなK-Ci & JoJo最大のヒット曲と言えば、彼らのデビュー・アルバム『Love Always』に収録された"All My Life"で、この曲はあのJodeciでも成し得なかった、全米シングル・チャート1位を達成する大ヒットを記録(Jodeci最大のヒット曲は"Come and Talk To Me"で、同チャート最高11位)。
実はこの曲、「当初はK-Ci & JoJo用の曲ではなく、他のアーティストの為に作った曲だった」と、後にJoJoが語っています。
Love Always
K-Ci & JoJo
iTunes: https://apple.co/3M3JPO9
[A&M Records]所属の女性アーティストに提供する予定だった"All My Life"
"All My Life"は、K-CiとJoJoの2人がセルフ・プロデュースした楽曲でしたが、JoJoは「MTV」のインタビューに次のようにコメント。
「この曲は[A&M Records]に所属していた女性アーティストが歌うことになっていた。でも、スタジオから出た後にこの曲を聴いたら、この曲は最高にホットだと感じた。だから自分達の曲としてキープしたんだ」
K-Ci & JoJoの活動期間と重なる'90年代中期〜後期に、[A&M Records]に所属していた女性R&Bアーティストと言えば、その筆頭はCe Ce Penistonでしたが(For RealやVestaは'90年代前期まで同レーベルに所属)、JoJoはその女性アーティストを「無名のシンガー」と言っているので、もしかしたらデビューせずに消えてしまったシンガーかもしれないですね。
ちなみに、この曲の歌詞の内容は冒頭に記した通り、1人の女性に対しての純愛を歌ったラブ・ソングですが、これは当時6歳だったJoJoの実娘Kayla Tiffanyについて書いた曲とのこと。