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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Tevin Campbell|「あること」を制御できず、デビュー・アルバムのレコーディングを「恐ろしかった」と振り返る。

更新日:9月19日


tevin campbell

計8曲もシングルカットされたTevin Campbellのデビュー作


Quincy Jonesにその才能を認められ、'89年にQuincy Jones名義のシングル"Tomorrow (A Better You, Better Me)"で、その清涼感溢れる美声を披露してデビューしたTevin Campbellは、当時まだ12歳という若さ。


Quincy Jones

Tomorrow (A Better You, Better Me)

Quincy Jonesのシングルで圧倒的な美声を披露したTevin Campbellは、「第2のMichael Jackson」と呼ばれる程の期待の高さで、'91年に満を持してデビュー・アルバム『T.E.V.I.N.』を発表。


このアルバムには、Quincy Jones, Prince, Narada Michael Walden, Al B. Sure!, Arthur Bakerといった大物プロデューサー達が集結し、またアルバム収録曲の半数以上にあたる計8曲をシングル・リリースするという力の入れようで、以下の6曲が全米シングル・チャートでトップ100入り。


全米シングル・チャート

Round and Round

最高12位


Just Ask Me To

最高89位


Tell Me What You Want Me To Do

最高6位


Goodbye

最高85位


Strawberry Letter 23

最高53位


Alone With You

最高72位


アルバム『T.E.V.I.N.』自体も、全米アルバム・チャートで最高38位を記録するなど、Tevin Campbellの名を印象付けるには十分な結果を残したものの、Tevin Campbellはデビュー・アルバムをレコーディング中にある恐怖を感じていたとのこと。

「あのレコーディングは恐ろしかった」

T.E.V.I.N.

Tevin Campbell



「僕は自分の声をコントロール出来なかった」


Tevin Campbellは、恩師であるQuincy Jonesのレーベル[Qwest Records]と契約し、'90年代に発表した4枚のアルバム全てを同レーベルからリリースすることになり、しかしレーベルと契約する際、唯一懸念されていたのが、Tevin Campbellの「声」だったとのこと。


『T.E.V.I.N.』をレコーディングしていた際のTevin Campbellの年齢は14歳前後で、ちょうど「変声期」を迎える年齢。


Tevin Campbellは、「Rolling Stone」の記事に当時の状況を次のように回想。

「僕の声は日々変化していき、自分の声をコントロール出来なかった。ある日は声が高くなり、別の日は声が低くなるかもしれない。だから、僕達は曲を作り続けなければいけなかった」

Tell Me What You Want Me To Do

Tevin Campbell



Princeよりも、あの女性シンガーと共演したかったTevin Campbell

「リムジンに乗っていた時、Princeと電話で話したことを覚えている」

同じく「Rolling Stone」のインタビューでこのように語ったTevin Campbellは、'90年にPrinceが監督/主演を務めたミュージカル映画「Graffiti Bridge」に役者として出演。


この流れで、デビュー・アルバム『T.E.V.I.N.』の冒頭に収録された"Round and Round"はPrinceがプロデュースを担当し、'93年リリースのセカンド・アルバム『I'm Ready』では、Prince"Shhh"のカバー曲を含め、Princeは計4曲をプロデュース。


Tevin Campbell

Shhh

リムジン内でPrinceと電話をした時、Princeからかかってきた電話に飛びつくほど喜び、その後Princeと幾度となく共演したものの、「本当に共演したかったのは別の人だった」と本音を告白。


デビュー時から「天才シンガー」の名をほしいままにするも、当時のTevin Campbellは、あの「キーの高い声」が原因で、男性アーティストの曲が歌えなかったとのこと。


そういった理由もあり、当時はPrinceよりもある女性アーティストに会いたかったと、当時の心境を回想。

「もちろん、Princeが誰であるかは知っていたけど、当時の僕は本当に、本当に、本当に声が高くて、男性アーティストの曲を歌うことが出来なかった。そんな当時の僕にとって、Whitney Houstonに会うことが『あぁぁ!』と思う出来事だった」

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