R&B SOURCE編集部
Tevin Campbell▶︎▶︎デビュー作のレコーディングを「恐ろしい」と振り返る。その理由は「あることを制御できなかった」から。

計8曲もシングルカットされたTevin Campbellのデビュー・アルバム
Quincy Jonesにその才能を認められ、'89年にQuincy Jones名義のシングル"Tomorrow (A Better You, Better Me)"でその清涼感溢れる美声を披露してデビューしたTevin Campbellは、当時まだ12歳という若さでした。
関連記事: 10代でデビューした天才アーティスト達。
Quincy Jones
Tomorrow (A Better You, Better Me)
iTunes: https://apple.co/3cBgbQC
Quincy Jonesのシングルで圧倒的な美声を披露したTevin Campbellは「第2のMichael Jackson」と呼ばれ、'91年に待望のデビュー・アルバム『T.E.V.I.N.』を発表。
アルバムには、Quincy Jones, Prince, Narada Michael Walden, Al B Sure!, Arthur Bakerといった大物プロデューサー達が集結し、またアルバム収録曲の半数以上にあたる計8曲をシングル・リリースするという力の入れようで、全米シングル・チャートでトップ100入りをした楽曲は以下の6曲でした。
全米シングル・チャート
Round and Round - 12位
Just Ask Me To - 89位
Tell Me What You Want Me To Do - 6位
Goodbye - 85位
Strawberry Letter 23 - 53位
Alone With You - 72位
アルバム『T.E.V.I.N.』自体も、全米アルバム・チャートで最高38位を記録するなど、Tevin Campbellの名を印象付けるには十分な結果を残しましたが、この後の'94年に、Tevin Campbellはデビュー・アルバムをレコーディング中にある恐怖を感じていたと「Rolling Stone」の記事が伝えています。
「あのレコーディングは恐ろしかった」
T.E.V.I.N.
Tevin Campbell
iTunes: https://apple.co/3vdR2ls

「僕は自分の声をコントロール出来なかった」
Tevin Campbellは、師Quincy Jonesのレーベル[Qwest Records]と契約し、'90年代に発表した4枚のアルバム全てを同レーベルからリリースしましたが、レーベルとの契約当初に唯一懸念されていたのが、Tevin Campbellの「声」だったとのこと。
『T.E.V.I.N.』をレコーディングしていた際のTevin Campbellの年齢は14歳前後であった為、ちょうど「変声期」を迎える年齢。
Tevin Campbellは、「Rolling Stone」の記事に当時の状況を次のように語っています。
「僕の声は日々変化していき、自分の声をコントロール出来なかった。
ある日は声が高くなり、別の日は声が低くなるかもしれない。
だから、僕達は曲を作り続けなければいけなかった」
天才シンガーの名を欲しいままにしたTevin Campbellとは言え、これがデビュー・アルバムでの出来事ということで必要以上に強いプレッシャーを感じてしまい、結果的にそのプレッシャーが恐怖の感情にまで膨れ上がってしまったのかもしれないですね。

Tevin Campbellの関連記事
Princeからのオファーを喜ぶも、本音はあの女性シンガーとの共演がお望みだった?