SWVのメンバーは"Right Here (Human Nature Mix)"が嫌いだったと激白。「あのリミックスは最低ね」
- R&B SOURCE

- 4月28日
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Pharrellも参加した'90年代R&Bの名曲
SWVが残した数々の名曲の中で、特に高い人気を誇ったのが、'92年にリリースされたデビュー・シングル"Right Here"。
全米シングル・チャート最高92位という結果に終わったオリジナル・バージョンから一変、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)の"Human Nature"をサンプリングした"Right Here (Human Nature Mix)"が、同チャート最高2位という大ヒットを記録。
Right Here|92位
Right Here (Human Nature Mix)|2位
このリミックスはTeddy Riley(テディ・ライリー)が担当。
SWV - Right Here (Human Nature Radio Mix)
そして、この曲のイントロで「S, The Double, The U, The V」とラップするのは、当時まだ無名だったPharrell Williams(ファレル・ウィリアムス)。
'90年代を代表する1曲として今な多くのファンに愛される名曲ながら、このリミックス・バージョンをSWVのメンバー達は嫌っていたという。
「あのリミックスは最低ね」

「あのリミックスが自分たちのキャリアをダメにすると感じたわ」
"Right Here (Human Nature Mix)"を嫌っていた理由を、SWVのメンバーは「Sway's Universe」のインタビューで次のようにコメント。
「私たちはフッドを代表していたのに、Teddy Rileyのリミックスは凄くつまらなく聴こえて、熱いビートもなかったからあのリミックスが自分たちのキャリアをダメにすると感じたわ。だから当時は凄く気が動転したの」
メンバーの言い分はあるにせよ、Michael Jacksonの名曲をサンプリングし、公開されたリミックスのMusic Videoに、Michaelのライブ映像まで盛り込むという異例の演出が功を奏したことは、当時のチャートの数字が証明。
一方、SWVのメンバーは当時全員10代後半〜20代前半という年齢。
デビューからほどなく売れっ子アーティストになったものの、まだ社会に出たばかりの彼女たちには、音楽活動以外にも楽しみたいことがあったという。
「初めてのアーティスト契約も含めて、ほぼ全てレーベル側に傾いていた。正直、他のアーティストと比べても、自分達の扱いは悪くなかったと思うけど、私達よりレーベル側に特権があったわ。ビジネスは自分達でやらなきゃいけないのに、それをしていなかった。ビジネスやマネージメントは周りの人達に任せていたわ。私達はまだ若かったから遊びに行きたかったし、デートもしたかったし、ショッピングもしたかったし、そういうことの方が大事だった。'80年代後半や'90年代と比べて、今のビジネスは変わったよね。みんなもっと知恵をつけているわ。Beyonceがその良い例だと思うけど、彼女は自分のビジネスをコントロールしている。今のアーティスト達はビジネスに賢いわ、私達がしてきた失敗から学んでいると思う」

一方、"Right Here"のリミックスの完成度に納得したのは、この曲のプロデューサーであるBrian Alexander Morgan(ブライアン・アレクサンダー・モーガン)。
彼は「SoulCulture」のインタビューで、このリミックスについて次のように言及。
「“Right Here”のオリジナル・バージョンは、彼女たちのアルバムから最初にリリースされたシングルだったけど、思ったほどの結果は出なかったから、不安に感じていたんだ。でも、この曲をKenny Ortiz(SWVを発掘した人物)が救ってくれた。彼の功績は大きい。KennyがプロデューサーのAll-StarやTeddy Rileyと組ませて、“Human Nature”として再構築してくれたんだ。この楽曲は、Michael JacksonのボーカルをCokoの歌声に重ね、さらに自身のメロディとマイケルのメロディを融合させたことで、史上初期のマッシュアップ作品の1つとなった。それは本当に驚くべきもので、それまで誰もやったことのない手法だったからこそ、革新的で輝きを放っていたんだ」

"Right Here"はCharlie Wilsonのために書いた楽曲
Brian Alexander Morganはプロデューサーとしてキャリアを築く以前、[Warner Music]から'88年にデビュー・アルバム『Personal』をリリースしたR&BデュオCachet De Voisのメンバーとして活動。
Cachet De Vois - If Only
Brianが「SoulCulture」のインタビューで語った内容によると、彼が[Warner Music]と契約した時、すでに"Right Here"を書き終えており、もともとCharlie Wilsonに歌ってもらうことを想定して書いたのだという。
「Cachet de Voisとして[Warner Records]と契約した時には、すでにいくつか曲を書いていて、それが'88年に書いた“Weak”と“Right Here”なんだ。この2曲は、Charlie Wilsonのために書いた。彼はちょうど[Capitol Records]と契約したばかりで、当時“Wednesday Lover”っていうホットな曲を出していて、それが本当に好きだったんだ。だから“Right Here”をCharlieに届けたかった。レコーディング・アーティストとして彼のことが大好きだったからね」

また"Right Here"を制作した時の様子を、Brianは「YouKnowIGotSoul.com」のインタビューで次のようにコメント。
「"Right Here"はどこからともなく現れた曲だったんだ。ある日、俺は眠れなかったからドライブに出かけたんだけど、その時に"Right Here"のメロディ全体が浮かび、本当に自然に流れてきたんだ。俺の地元に帰省した時、あの時に浮かんだメロディのまま友人達の前で演奏したら、この曲が既にヒットしている曲かのようにみんなが反応したんだ。俺はただ自分が作ったデモ音源を歌っただけなんだぜ。彼らの反応を見て、この曲には何かがあると確信したよ」




































