「Marvin Gayeの再来」と呼ばれたKevin Rossが、「R&Bの死」について言及。「R&Bが死んだのは彼らが原因だ」
- R&B SOURCE

- 8月8日
- 読了時間: 4分

「R&Bが死んだのは彼らが原因だ」
主旋律を歌うボーカルはもちろんのこと、コーラス、ドラム、ベースなど、1人で9役を担当。
往年の名曲を、たった1人でメドレー形式で歌うという人間離れした動画に対し、ネット上には絶賛の声が続出。
「この動画に低評価を押す人がいる?信じられない」
Kevin Ross - 90's R&B MashUp Volume 1 & 2
このマッシュアップ・メドレーでも話題となったKevin Ross(ケヴィン・ロス)は、米ワシントンD.C.出身のシンガーソングライター。
米国の名門音大「バークリー音楽院」在学中に、Trey Songzの育ての親として知られるプロデューサーTroy Taylorにその才能を認められ、ソロ・デビュー前にTreyとNicki Minajのコラボレーション曲「Touchin', Lovin」などを手がけるなど、早くからその高いソングライティングの能力を発揮。
Trey Songz - Touchin, Lovin feat. Nicki Minaj
この曲のほかにも複数の楽曲を手がけており、以下はデビュー前のKevinが制作に携わった楽曲の一例。
・Johnny Gill - 2nd Place (2011)
・SWV - Time to Go (2012)
・SWV - Use Me (2012)
・Trey Songz - What's Best For You (2014)
・Trey Songz - Dead Wrong (2014)
・Trey Songz - I Know (Can't Get Back) (2014)
・Case - Blast Off (2015)
ソングライターとして確かな実力を示したKevinは、その後、[Motown Records]とジャズの名門[Verve Records]という2つの名門レーベルとの契約を実現。
さらに、Ne-YoやMaxwellのツアー・アクトにも抜擢されるなど、その卓越したR&Bリテラシーと音楽性から、「Marvin Gayeの再来」とまで称された実力者。
そして[Motown Records]在籍時に、Ahmad Jamal Trioが'70年に発表したジャズの大名盤と同じタイトルの、「覚醒」を意味するデビュー・アルバム『The Awakening』をリリース。
しかし、結局[Motown Records]からリリースしたアルバムはこの1枚のみで、Kevinはレーベルから早々と離脱。
Kevin Ross - The Awakening
[Motown Records]から離れた理由を、Kevinは次のようにコメント。
「キッチンに料理人が多すぎる場合、そこにいる全員が同じ最終目標を念頭に置いていなければ、ベストな結果を得られないこともある」
Kevinが持つアーティスト・スキルがあまりにも高すぎたのか、[Motown Records]ですら彼の才能を活かしきれず、どこか器用貧乏な印象すら残してしまったほど。
そんなKevinは、「ThisisRnB.com」のインタビューで受けた「現在のR&Bについては絶えず議論が交わされているけど、R&Bは死んだと思う?」という質問に対し、次のように持論を展開。
「旧勢力のR&Bは死んだ。R&Bが死んだのは彼らのせいだ。彼らがそれを殺した。誰のせいでもなく、彼らのせいだ。結局のところ、旧勢力は俺達新勢力に対して正しいことをしなかった。彼らが情報を渡さなかったのは、自己中心的だったからで、旧勢力は自分達がしなかったことに対する責任を取らなかったんだ。そして、彼らはまだ自分達の栄光の時代だと思っているようだけど、そうじゃない。俺はそれを奪いに来たんだ。許可を求めるつもりはない。誰かに『ねえ、チャートから君を追い出してもいいかい?』と確認するためにここにいるんじゃない。今は俺達の番なんだから。'90年代〜2000年代と、現在の最大の違いはマーケティング資金だ。誰もこのことについて話したがらない。Music Videoの制作や契約に対して、レーベルは数百万ドルもの資金を投じている。彼らはR&Bが利益を生むことを理解しているんだ。今、俺達はストリーミングのゲームの中にいる。アーティストは、ストリーム1回あたり1セント(約1.5円)と、ほんのわずかな金額を稼ぎ始めた。だから変化が必要だった。それはR&Bが儲からなくなったという意味ではなく、R&Bに対する俺達の考え方、そして俺達が届けるレコードを根本的に変える必要があるという意味さ。今のR&Bは活気に満ちているよ。俺自身も含めて、Brent Faiyaz、Victoria Monet、Kenyon Dixon、Alex Isleyなど、メジャー・レーベルに所属する多くアーティストや、独立したアーティストが成功している。
俺たちを癒してくれた美しい黒人女性達に感謝しよう。H.E.R.、Summer Walker、Jazmine Sullivanがシーンの最前線に立ってくれたことで、この困難な状況を救ってくれた。そして彼女達がその仕事を成し遂げたのは当然のことだと思う。旧勢力が作った多くの混乱を、彼女達が片付けなければならなかったことに対して、申し訳なく思う」
ここでKevinが痛烈に批判している「旧勢力」とは、Kevin自身が「過去のやり方に固執している」と感じたレコード会社やレーベルのこと。
この状況を打破する為、Kevinはメジャーの舞台から離れた後、自身のレーベル[Art Society Music Group (AMG)]を立ち上げ、その意気込みを次のようにコメント。
「R&Bというジャンルには、作られるべき歴史がまだ沢山あり、また築かれるべき架け橋も沢山ある。このジャンルでは、新旧の勢力の間で多くのことが起こっているんだ。だから今、[AMG]はその最前線にいて、新たなブームを起こすよ」







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