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Jam & Lewisをも驚かせた、New Jack Swingの衝撃。「Teddy Rileyってどんな人物なんだ?」

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 7月14日
  • 読了時間: 3分
New Jack Swingに衝撃を受けたというJam & Lewis

New Jack Swingに衝撃を受けたというJam & Lewis


'86年リリースのサード・アルバム『Control』で、Janet Jacksonの才能を開花させたJam & Lewis。


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このアルバムに収録された「Nasty」は、ドラムマシンによる鋭くタイトなビートと、ファンク特有の跳ねるグルーヴを融合した、'80年代半ばのR&Bにおける革新的な1曲。


その硬質なリズム感と16ビートのスウィング感は、後にTeddy Rileyが発展させるニュー・ジャック・スウィングの礎となる要素を先取りした楽曲。


その後、Jam & Lewisは偶然耳にした「ある1曲」に衝撃を受けたという。


当時の状況を、Jimmy Jamは「BET」のインタビューで次のように回想。

「'Nasty'は、ニュー・ジャック・スウィングという観点で言えば、私にとってすごく思い入れのある曲なんです。面白い話なんですが、'Nasty'は間違いなくニュー・ジャック・スウィングのビートを持った曲なんですよ。

Janet Jackson - Nasty

ある時、たしか『Carlos and Charlie's』というレストランにいた時だと思います。私とTerry、それからBabyfaceとL.A.Reidが一緒でした。その時、Keith Sweatの「I Want Her」が流れ始めたんです。するとみんなが顔を見合わせて、『これって'Nasty'にすごく似たノリじゃない?』って言い始めました。私は『これ誰の曲?』と聞きました。するとBabyfaceが『Keith Sweatだよ』と言いました。私が『へぇ、いいね。すごくカッコいい』と言うと、Babyfaceが続けて、『そう、Keithも最高だけど、この曲をプロデュースしたやつが本当にすごいんだ。Teddy Rileyっていうんだよ』と言いました。それを聞いて、私たちは『Teddy Rileyってどんな人物なんだ?』と、彼について調べ始めたんですよ」

Keith Sweat - I Want Her



Teddy Rileyは「Nasty」を模倣したのか?


ここでひとつの疑問が浮かび上がるのは、Teddy Rileyが「Nasty」から影響を受け、そのスタイルを模倣したのかという点。


確かに「Nasty」には、「打ち込みドラム」「跳ねる16ビート」「ヒップホップ的なリズム感」など、後のニュー・ジャック・スウィングにつながる要素を含んでいた楽曲。


ただ、Jam & Lewisが作った「Nasty」は、あくまでJanet Jacksonの「ポップ/R&B作品」として完成させたもの。


一方、Teddyが作り上げたサウンドは、よりヒップホップの影響を前面に押し出し、「重いキック」「強調されたスネア」「ストリート感」を持った、クラブで身体に響くR&B。


Teddyは「Nasty」が示した新しいリズムの可能性を、自身の音楽性へ取り込みながらも、そのスタイルをそのままコピーせず、そこにニューヨークのストリートで育まれていたヒップホップの感覚を融合させ、「I Want Her」をはじめとする新しいR&Bサウンドを構築。

これはアイデアの盗用ではなく、先駆者のアイデアをベースに、新しい要素を付け足して進歩させるという、黒人音楽における健全な創造のサイクル。


もしTeddyが単なる模倣をしていただけなら、おそらく一発屋で終わり、彼の音楽が時代を変えるほどの影響力を持つことはなかったはず。


しかし彼は、独自の「ハネるスウィング感」とヒップホップのエネルギーを融合させ、後に「ニュー・ジャック・スウィング」と呼ばれる、新たな一大ジャンルを確立。


Jam & Lewisという百戦錬磨のプロデューサーが衝撃を受けたのも、そこにTeddyにしか生み出せない、オリジナリティを感じ取ったからと言えそう。

New Jack Swingを生み出した革命児Teddy Riley
Teddy Riley



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