"Dilemma"の影響で、リリース延期を余儀なくされた"Crazy in Love"
Beyonce快進撃のきっかけとなった"Crazy in Love feat. Jay-Z"が残した功績は次のとおり。
・全米シングル・チャート1位
・2003年ビルボード年間シングル・チャート4位
・第46回グラミー賞「Best R&B Song」「Best Rap/Sung Collaboration」2部門受賞
・「Rolling Stone」が選ぶ「最も偉大な500曲」第16位に選出
Crazy in Love feat. Jay-Z
Beyonce
iTunes: https://apple.co/3bDaVOz
Beyonceのキャリア初期に発表された曲ながら、「Beyonceと言えばやっぱりこの曲」と言えるほど、圧倒的な人気を集めた"Crazy in Love"ですが、実はある曲の影響で幾度となくリリースが延期された楽曲でもありました。
その楽曲とは、NellyとKelly Rowlandの共演で世界的大ヒットを記録した"Dilemma"。
Dilemma feat. Kelly Rowland
Nelly
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"Dilemma"は元々シングル曲候補ではなかったものの、"Dilemma"を収録したNellyのアルバム『Nellyville』がリリースされると、全米中のラジオ局が"Dilemma"をヘビー・プレイしたことがきっかけで、急遽シングル・リリースされることに。
"Dilemma"がシングル・リリースされたのは2002年6月25日で、この時期に計画されていたのがBeyonceのソロ・プロジェクトでした。
Beyonceは、ソロ・デビュー・アルバム『Dangerously in Love』に収録された複数の曲を、2002年7月の時点で録り終えており、当初は2002年10月頃に『Dangerously in Love』をリリースしようと計画。
Dangerously in Love
Beyonce
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しかし、"Dilemma"が想定外の大ヒットを記録し、この流れでBeyonceの元同僚Kelly Rowlandが2002年10月にソロ・デビュー・アルバム『Simply Deep』を発表したこともあり、Beyonce側はリリース日を検討し直し、最終的に『Dangerously in Love』は翌2003年6月23日に発表され、"Crazy in Love"は同年の5月にシングル・リリースされました。
Beyonceにとっては想定外のちょっとしたハプニングとなりましたが、"Dilemma"がシングル・リリースされる2週間前の2002年6月11日に、BeyonceはThe Neptunesプロデュースのデビュー・シングル"Work It Out"をリリースするも、このシングルでは圧倒的な結果を残すことが出来ず。
また『Dangerously in Love』のリリースが延期されたことによって、より多くの曲をレコーディング出来たとのことで、結果的には"Dilemma"の影響でソロ・プロジェクトが延期されたことは、Beyonceにとっては全てが良い方向に向かったと言えそうですね。
Work It Out
Beyonce
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サンプリングのアイデアに否定的だったBeyonce
"Crazy in Love"は、Amerieを成功に導いたプロデューサーRich Harrisonが手掛けた楽曲で、'70年代に活躍したソウル・グループThe Chi-Litesが残した"Are You My Woman? (Tell Me So)"をサンプリングした楽曲でもありました。
しかし、"Are You My Woman? (Tell Me So)"の、あの印象的なファンファーレの音に疑問を感じ、「21世紀にホーンリフを使用するのは古い」と、Beyonceは当初この曲をサンプリングするというアイデアに否定的な姿勢だったそうですが、結果的にこのアイデアを受け入れることを承諾。
そして、当時はまだBeyonceと交際する前だったJay-Zがラップを担当しましたが、Jay-Zはスタジオに来るや否や、ものの10分でラップを完成させたようですよ。
Are You My Woman? (Tell Me So)
The Chi-Lites
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