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Soul II SoulのJazzie Bが、UK R&Bの名曲「Back to Life」を振り返る。「この曲は『イギリスの音楽を再び世界に示した瞬間』だったと思う」

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 20 時間前
  • 読了時間: 4分

グラミーを受賞したSoul Ⅱ Soulの名曲「Back to Life」

「この曲は『イギリスの音楽を再び世界に示した瞬間』だったと思う」


レゲエのリズムやベースライン、ファンクのギターやシンセサイザー、ソウルのコーラスやメロディ、そしてヒップホップのラップなどを組み合わせ、現代的なエレクトロニック・ミュージックとして再構築し、UK R&Bシーンに革命を起こしたと言っても過言ではない伝説的ユニットSoul II Soul(ソウルIIソウル)。

UK R&Bシーンを代表する伝説のユニットSoul II Soul
Soul II Soul

ダンス・フロアでのグルーヴ感とリラックス感を併せ持ったこの独特のサウンドは「グラウンド・ビート」とも呼ばれ、このジャンルを代表する楽曲が彼らの「Keep on Movin'」、そして「Back to Life (However Do You Want Me)」


Soul II Soul - Back to Life (However Do You Want Me)

英国で「Back to Life (However Do You Want Me)」が生まれた'89年、当時米国ではヒップホップとR&Bを融合させたTeddy Riley発案の「ニュー・ジャック・スウィング」が大ブームとなっており、当時のR&Bチャートはニュー・ジャック・スウィング一色だったと言っても過言ではなかった時代。


しかし、「Back to Life (However Do You Want Me)」の人気は英国国内だけにとどまらず、米ビルボード・チャートでも上位に食い込み、最終的にはグラミー賞を受賞するほどの世界的大ヒットを記録(なお、Teddy率いるニュー・ジャック・スウィング・ユニットGuyにグラミー受賞歴はなし)。


この歴史的大ヒット曲について、Soul II Soulの創始者であり、DJ/プロデューサーのJazzie B(ジャジー・B)は、「The Guardian」の記事で次のようにコメント。

「このシングルのすべてが魔法のようだった。私たちは流行を追おうとか、何かのカテゴリーに収まろうなんて全く考えていなかった。ただ自分たちのスタイルを貫いただけなんだ。もともと'Back to Life'は、アルバム『Club Classics Vol. 1』にア・カペラとして収録していた曲だった。それを作り直して、UKシングル・チャート5位まで上がった'Keep on Movin'のすぐ後に、急遽シングルとしてリリースしたんだ。そして1位を獲得した。あのシャッフルするビートは、レゲエと、後にヒップホップと呼ばれるようになるもの(ブレイクビーツとエレクトロニック・サウンド)を掛け合わせたものだった。その重厚なベースの上に乗るCaron Wheelerのヴォーカルが、まさに最後の決め手だったんだ。それまで彼女はシンガーとしてあまり認知されていなかったから、この曲は彼女にとって大きな足掛かりになった。ときには、2と1を足したら8になるような、予想を超える素晴らしい化学反応が起きることってあるだろ?私たちはよくアメリカの音楽から強い影響を受けるけれど、この曲は『イギリスの音楽を再び世界に示した瞬間』だったと思う。しかも、デジタル化がすべてを変えてしまう直前という、音楽業界にとって特別な時代にリリースされたんだ。DJとしては、普段あまり'Back to Life'をかけないようにしている。でも最近ターンテーブルに乗せてみたら、その反応に驚かされた。初めて、自分が『時代を超える作品』の一部だったことを誇りに感じたよ」
Soul II Soulの創始者Jazzie B
Jazzie B

続けて、Soul II SoulのヴォーカリストCaron Wheeler(キャロン・ウィーラー)は次のように回想。

「私は偶然Soul II Soulに加わることになったの。みんなでJazzie Bの家に集まっていた時、私がヴォーカルとアレンジを担当したアルバムが流れていて、彼が私の声を気に入ってくれた。それで、Soul II Soulの'Feel Free'でDoreen Waddellのバックを務めないかと誘われたの。その後、'Keep on Movin’'でリード・ヴォーカルを任されることになった。最初はディスコっぽい曲だったけれど、私はテンポを落としたの。歌詞が流れていってしまって、言葉の意味が失われているように感じたから。「Back to Life」のアレンジは、サウンド・エンジニアのArabella Rodriguezと一緒に、テープを聴き返していた時に生まれた。彼女が『曲のブリッジ(サビ前の展開部)の前に、つまり私の歌声だけの冒頭近くでファンキーなビートを入れたら、もっと良くなるんじゃない?』と言ったの。その瞬間、Jazzie BとプロデューサーのNellee Hooperが部屋に入ってきて、『よし、それで行こう』って言ったのよ。'Back to Life'以前、私はElvis CostelloやPhil Collinsのために歌っていたわ。でも、自分が少し『裏切り者』みたいに感じていたの。だって私が本当に影響を受けていたのは、The EmotionsやMarvin Gayeみたいなアーティストだったから。私はそこから抜け出したかった。実はかなりのソウル・ヘッズだったのに、それを誰にも言えずにいた。でもこの作品で、ようやく本当の自分を見つけられた気がした。私たちには作られた感じなんて何もなかった」
Soul II Soulのヴォーカリストとして活躍した女性シンガーCaron Wheeler
Caron Wheeler

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