R. KellyとAaron Hallはなぜ似ているのか。その背景には、ある人物による戦略的プロデュースがあった。
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- 18 時間前
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R. KellyはAaron Hallのスタイルを真似たのか?
R. Kelly(R. ケリー)がPublic Announcementとの共同名義で、[Jive Records]から'91年にリリースしたメジャー・デビュー曲"She's Got That Vibe"。
R. Kelly and Public Announcement - She's Got That Vibe
ニュー・ジャック・スウィングを取り入れたこの曲が発表された当初、ファン達の間では「Aaron Hallの新曲かと思った」「歌い方やシャウトがそっくり」という声が続出したという。
R. Kellyが[Jive Records]からデビューする以前、当時のR&Bシーンを席巻していたのがTeddy Riley(テディ・ライリー)率いるGuy(ガイ)で、このグループのリード・ボーカルを担当していたのがAaron Hall(アーロン・ホール)。

この流れを踏まえると、すでに成功を収めていたAaronのスタイルを模範する形でR. Kellyがデビューしたというのは、恐らく事実。
しかしそれはR. Kelly本人の意図ではなく、別の人物による戦略的な指示があり、その人物こそR. Kellyのマネージャーを務めていたBarry Hankerson(バリー・ハンカーソン)だったという。

Guyのマネージメントを行なっていたというBarry Hankerson
Teddy Rileyが「DJ Vlad」のインタビューで語ったところによると、Barry HankersonはR. Kellyをマネジメントする以前、Guyのマネージャーを務めていたという。
「R. Kellyは内気だけど、影響を受けた人物の行間を読むことができるんだ。そしてBarryは最初俺たちのマネージャーだったんだけど、R. Kellyと組んだ時に『やれ』って言ったんだよ。そしてR. Kellyは髪を剃って、杖をついて、分かるだろ?彼は『お前ら全員まとめてかかってこい』っていう感じだったよ(笑)」

Teddyが語る「Barryは最初俺たちのマネージャーだった」という発言は、Guyとしてデビューする以前の話と考えられ、デビュー時からGuyのマネージャーを務めていたのはGene Griffin(ジーン・グリフィン)であることは周知の事実。

Teddyが音楽活動を本格化させ、Guyを結成する前後の初期段階、まだ10代だったTeddyの圧倒的な才能をいち早く見抜いていたのがBarry。
しかし、その後TeddyはGeneと組むことになり、Guyとしての大成功はGeneのマネジメント下で実現したため、歴史の表舞台にはGeneの名前が残る とに。
この事実をBarryがどう受け止めていたかは定かではないものの、彼は「Aaron Hallの力強いゴスペル仕込みの歌声」と「ニュージャック・スウィングのビート」の組み合わせが、「確実に売れるビジネスモデル」であることを熟知していたはず。
その後、GuyはマネージャーGeneとの金銭トラブルに見舞われ、このタイミングでBarryは当時新人だったR. KellyにAaron Hallの節回しを徹底的に研究させた結果、ファン達がAaronの新曲と錯覚するほどの完成度を誇る"She's Got That Vibe"が誕生。
つまり、「師匠(Barry Hankerson)が、かつての弟子(Teddy Riley)のスタイルを、新しい弟子(R. Kelly)にコピーさせた」という構図こそが、R. Kellyのデビューの裏側にあった本質。

しかし、R. Kellyは単なるコピーキャットでは終わらず、Aaronのスタイルを完璧にマスターした上で、彼は自分自身のメロディセンスとプロデュース能力を融合。
その結果、セカンド・アルバム『12 Play』以降は、Aaron的な要素を残しつつも、より官能的な「R. Kelly独自のスタイル」を確立。
そしてTeddyも、R. Kellyの才能を次のように評価。
「彼が成し遂げてきたことを見れば、彼がこの地球上で最も才能のある1人だということが分かるよ」





































