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Teddy Rileyと共作したKeith Sweatの"Make It Last Forever"。この名曲の裏で検討されていた、もう一人のデュエット候補。

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 4月21日
  • 読了時間: 5分

Keith Sweatのデビュー・アルバムに収録されたスロウ・ジャムの名曲"Make It Last Forever"

Jacci McGheeだけではなかった、もう一人デュエット候補


「この愛がいつまでも、途切れなく続くように」というメッセージを込めた"Make It Last Forever"は、Keith Sweat(キース・スウェット)とTeddy Riley(テディ・ライリー)が生み出したR&B史に残るラブ・ソングの名曲。


Keith Sweat - Make It Last Forever

当時26歳のKeith Sweatは、ニューヨーク証券取引所で働きながら夢を追う、まだ無名のアーティスト。


そんな彼の"Make It Last Forever"を、不朽の名作へと昇華させたのは、当時同じく無名だった女性シンガーJacci McGhee(ジャッキー・マギー)の圧倒的な歌声。


実はこの運命のデュエットには、「もう一人の候補者」がいたという。


その真相をJacciが「RnB Junkie」のインタビューで次のようにコメント。

「私が19歳の頃、小さなクラブで活動をしていた時期に、あるバンドの代役としてステージに立っていたの。今では義理の父になった友人がいるんだけど、彼がJamilahというグループのメンバーで(Keith Sweatもこのグループに在籍)、当時いろんなバンドと競い合っていたわ。彼が『紹介したい人がいる』と言って、私が出演していたライブにKeithを連れてきたの。ただその前に、私はTeddy Rileyがかつて在籍していたグループKids At WorkのメンバーだったClurelと親しかったから、すでにTeddyと知り合っていた。Teddyと私は一緒にバンドを組み、そのバンドのリード・シンガーは私とOmar Chandlerの二人だったわ。私たちはニューヨークのライブ・サーキットを回り、バンド解散後はそれぞれ別の道を歩むことになったんだけど、その後も私はクラブで歌い続けながら、普通の仕事にも就いていた。でも、雑誌やファッションなど、常にエンターテインメントの世界に関わっていたの。
Keith Sweatの名曲 "Make It Last Forever"のデュエット役に抜擢されたJacci McGhee
Jacci McGhee
話をKeithとの出会いに戻すと、彼は私の声のトーンを気に入ってくれて、『スタジオに来ないか』と何度も電話をかけてきた。そしてある日、スタジオに行ったらそこにTeddyがいたの。 私は『あなた、何してるの?』って聞いて、彼も『そっちこそ何してるの?』って(笑)。『ちょっと様子を見に来ただけ。レコーディングしてるの?』と聞いたら、『そうだよ』と言われて、私は『それならよかった。知ってる人がいると安心できるから』と思ったわ。Teddyの存在のおかげで、Keithとの仕事にもすぐに安心感を持てたから。最初に制作したのは"Don’t Stop Your Love"で、そのあと"I Want Her"、そして最終的に"Make It Last Forever"へと進んでいった。スタジオには、親しい友人で素晴らしいシンガーのVivian Sessomsもいて、"Make It Last Forever"のデュエットを誰が歌うかを試している段階だったわ。当時Keithのマネージャーで、ツアー中は一時的に私のマネージャーでもあったVincent Davisが『まずはJacciにやらせたい』と言い、テディも『俺もJacciがいいと思う』と言ってくれた。 とはいえ、Vivianは私が知る中でも屈指の実力派シンガーで、そんな形で比べられる状況になってしまったことは正直辛かった。でも私たちはずっとお互いを尊重し合ってきたわ。彼女も昔はKeithのバンドで一緒に歌っていたし、みんな同じ音楽仲間の輪の中にいたの」
当時まだ無名だったKeith SweatとJacci McGheeによるデュエット曲"Make It Last Forever"
Keith Sweat Jacci McGhee

Jacci McGheeも絶賛したVivian Sessoms(ヴィヴィアン・セッサムズ)は、ロック歌手Nancy Wilsonの姪にあたり、これまでに坂本龍一やMichael Jacksonらとの共演でキャリアを築き、社会的なメッセージを融合させた独自のスタイルで活躍するアーティスト。


2018年には初のソロ・アルバム『Life』をリリース。


Vivian Sessoms - Life

"Make It Last Forever"でデュエット役にこそ抜擢されなかったものの、VivianはKeithのデビュー・アルバムに収録された"Right And A Wrong Way"のバックボーカルを担当。


Keith Sweat - Right And A Wrong Way

一方、世紀のデュエット・ソングに抜擢されたJacciは、当時"Make It Last Forever"を懐疑的に捉えていたと告白。

「正直"Make It Last Forever"がヒットするなんて思っていなかったし、私はこの曲が嫌いだったわ。でも、ツアー中に突然火がついて、すべてが一気に動き出したの。クラブからシアターへ、そしてアリーナへ。 気づけば、状況は完全に変わっていた」

Keith Sweat - Make It Last Forever



『Make It Last Forever』の印税を一切もらっていないと主張したTeddy Riley


Teddy Rileyが「We in Miami Podcast」に出演した際、彼はKeith Sweatとの仕事で適切な報酬を受け取っていなかったことを主張。


Teddyは、アルバム『Make It Last Forever』の制作にあたり、レコードの成功に応じた取り分を得る代わりに、わずか1,500ドルの固定報酬のみを受け取り、ロイヤリティは一切なかったという。


この件について、Teddyは次のようにコメント。

「自分の真実を話すまで長い時間がかかった。みんなに好きなように話させてきたけど、その多くは真実じゃない。たとえばKeith Sweatと自分のことだ。自分がアルバムで一切報酬を受け取っていないって知ってた?でも名前は載ってるよね?だから、誰かが支払うことになるさ」

この発言に対し、KeithはInstagramで次のように反応。

「君がプロデュースしたのか、それとも一緒にやったのか?」

その後、TeddyはKeithへの発言を撤回し、彼を傷つける意図はなかったと説明。

「平和と祝福を。心から話し、誤解を解きたいと思う。兄弟であるKeith Sweatに謝りたい。自分の発言が誤解を招いたり、彼の家族や誰かを傷つけたりしたなら、本当に申し訳ない。そんな意図はなかった。Keithと自分は文化を築き、サウンドを築き、ニュー・ジャック・スウィングを作り上げた。その先駆者なんだ。自分たちの絆は何よりも大きい」
若かりし頃にタッグを組み、R&Bシーンに革命を起こしたTeddy RileyとKeith Sweat
Teddy Riley Keith Sweat


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