'90年代R&Bの名曲"Before You Walk Out Of My Life"
「あなたを傷付けたいわけじゃないの。
ただ元に戻りたいだけ。
正しい道に進みたいだけよ。
あなたが私の前からいなくなってしまう前に (Before You Walk Out of My Life)」
恋人との関係がギクシャクしてしまうも、恋人を失ってしまう前に自分自身を変えようとする決意を歌った"Before You Walk Out of My Life"は、当時まだ14歳という初々しい年齢のMonicaが歌った、'90年代R&Bの名曲中の名曲。
Before You Walk Out of My Life
Monica
iTunes: https://apple.co/3wQsVKF
当時のチャートを振り返ると、"Don't Take It Personal (Just One of Dem Days)"や"Angel of Mine"の方が結果は上だったものの、「Monicaといえばやっぱり"Before You Walk Out of My Life"が1番」というファンは多いはず。
全米シングル・チャート
Before You Walk Out of My Life
最高7位
Don't Take It Personal (Just One of Dem Days)
最高2位
Angel of Mine
1位
そんな"Before You Walk Out of My Life"は、2Pac"Do For Love"、Whitney Houston"Heartbreak Hotel"などを手がけたデンマークのプロデューサー・チームSoulshock & Karlinがプロデュースした楽曲でしたが、実はこの曲、当初Monicaではなく別のアーティストに提供される予定があったとのこと。
Toni Braxtonの『Secrets』に収録されたかもしれない"Before You Walk Out of My Life"
"Before You Walk Out Of My Life"のソングライティングを担当したAndrea Martinによると、この曲はToni Braxtonのセカンド・アルバム『Secrets』に収録される話が出ていたようで、この曲をプロデュースしたSoulshockは、当時の様子を「YouKnowIGotSoul.com」のインタビューにて次のようにコメント。
「私はClive Davisに会ったけど(当時の[Arista Records]のトップ)、とても怖かった。何故なら、彼の為に曲をかけるといつも完全否定されたからね。彼は『私のキャリアで聴いた曲の中で、最も酷い曲だ』と言い、Jam & Lewis, Babyface, Teddy Rileyらがプロデュースした曲をかけ始めた。ほとんどの人はこの時点で心が折れてしまうと思うから、彼はそれに対処出来るかテストしていたのだと思う。そしてもう1度彼の前で"Before You Walk Out of My Life"をプレイしたら、彼は『この曲を貰った!』みたいな雰囲気で、『Toni Braxtonがこの曲に興味を持っている』という感じを示した。Clive Davisは"Before You Walk Out of My Life"を求め、No.1ヒットになることを保証してくれた」
Toni Braxtonのアルバム『Secrets』は、[Arista Records]によって配給されていた[LaFace Records]からリリースされ、[LaFace Records]の創始者L.A. Reidも、Toni Braxtonに"Before You Walk Out of My Life"を歌わせたいと考えていた1人。
しかし、結果的にSoulchock & Karlinは"Before You Walk Out of My Life"をBrandyに提供することに決め、この曲の代わりとしてSoulchock & Karlinプロデュース"I Love Me Some Him"が、『Secrets』に収録されることに。
I Love Me Some Him
Toni Braxton
iTunes: https://apple.co/3z6CeIy