"That's The Way Love Goes"が好きじゃなかったJanet Jacksonに対し、Jam & Lewisが考えた「ある秘策」とは?
- R&B SOURCE

- 10 時間前
- 読了時間: 4分

Janet Jacksonに提供した楽曲で1番のお気に入り
Mariah Carey、Boyz Ⅱ Men、Usherなどのヒット曲を手がけてきた、Jimmy JamとTerry Lewisによるプロデューサー・デュオJam & Lewis(ジャム&ルイス)。

そんな彼らは、Janet Jackson(ジャネット・ジャクソン)の才能を覚醒させたアルバム『Control』から彼女のプロデュースを担当。
以降、彼女の楽曲だけで実に9曲もの全米シングル・チャート1位を獲得したヒット曲をプロデュース。
以下が、Jam & Lewisがプロデュースを担当し、全米シングル・チャートを制したJanet Jacksonの楽曲。
・When I Think Of You
・Miss You Much
・Escapada
・Love Will Never Do (Without You)
・That's The Way Love Goes
・Again
・Together Again
・Doesn't Really Matter
・All For You
そしてJimmy Jamが、「Vulture」のインタビューで「Janet Jacksonに提供した楽曲の中で1番のお気に入りは?」と質問され、次のようにコメント。
「それは"That's The Way Love Goes"です」
Janet Jackson - That's The Way Love Goes
"That's The Way Love Goes"を気に入っていなかったというJanet Jackson
Jimmy Jamのお気に入りだという"That's The Way Love Goes"は、当初失恋を思わせるやや暗めのトーンで仕上がっていたようで、その雰囲気をJanet Jacksonは好まなかったという。
しかし、Jimmyはなんとしてもこの曲をJanetに気に入ってもらいたいと思い、そこである秘策を考えたとのこと。
当時Janetは約2週間ほどの長期休暇を取るため、カリブ海の秘境と呼ばれるアンギラ島に出かける予定が入っており、Jimmyは旅先で楽しんでもらおうとカセット・テープを彼女に渡し、このテープの中にこっそりと"That's The Way Love Goes"を忍ばせることに。
そして休暇中、Jimmyから受け取ったカセット・テープを再生したところ、一緒にいたダンサーたちが"That's The Way Love Goes"を聴いて「これよ!」と反応したという。
彼らに影響されたJanetは、次第にこの音源に引き込まれていき、気がつけば休暇中ずっとこの曲をリピートし、帰宅後はすぐにレコーディングに取り掛かったとのこと。
この時の様子を、過去のインタビューにてJimmyは次のようにコメント。
「彼女はこう言ってきました。『このトラックをやらなきゃ。最初は分からなかったけど、今は完全に理解できるわ』」

そうして完成したのは、「連れて行ってあげたいの。あなたがまだ知らない世界に。きっとこの上ない気持ちになれるはず。それが愛というものだから」という、官能的な恋愛を描いた楽曲。
この曲名やコンセプトはJanet本人のアイデアによるもので、タイトル名が決まるまで、彼女はこの曲を"Relaxed and Carefree"や"Easy and Fun, Soft and Seductive"と呼んでいたとのこと。
そして、'93年リリースのアルバム『janet.』に収録されることになった"That's The Way Love Goes"。
ちなみに、リリース元である[Virgin Records]の役員達は、同アルバムからのファースト・シングルを"If"にしたかったそうで、しかしこの意見に反対したのがJanet本人だったという。
Janet Jackson - If
最終的には、ファースト・シングルとなった"That's The Way Love Goes"が全米シングル・チャート1位を記録し、セカンド・シングルとなった"If"は同チャートで最高4位という結果。
さらに"That's The Way Love Goes"は、第36回グラミー賞「Best Rhythm & Blues Song」も受賞。
Janet Jackson - janet.
ちなみにJimmyは、"That's The Way Love Goes"で自身が敬愛するJames Brownの"Papa Don't Take No Mess"をサンプリングしたことが、この曲を「Janet Jacksonに提供した楽曲の中で最もお気に入り」にあげた理由の1つだと回想。
"Papa Don't Take No Mess"といえば、Mary J. Blige、Snoop Dogg、Biz Markieなど、多くのアーティスト達が使用してきたサンプリング・ソースの定番曲としてお馴染み。
James Brown - Papa Don't Take No Mess
当初はJanetに好まれなかったものの、"That's The Way Love Goes"は全米シングル・チャートで8週連続1位という快挙を達成。
これは兄Michael Jacksonの名曲"Billie Jean"を上回る結果("Billie Jean"は同チャート7週連続1位)。
Michael Jackson - Billie Jean
そんな歴史的大ヒットを記録したこの曲に対して、Jimmyは次のようにコメント。
「もし、彼女が休暇中に持っていったカセット・テープの中にこの音源が入っていなかったら、この曲はホコリの中に埋もれて消えていたでしょう」

"That's The Way Love Goes"のMusic Videoは、Janetがダンサー達と休暇中を過ごしながら、徐々にこの曲に惹かれていくという、実際のエピソードを再現した演出で、当時デビュー前だったJennifer Lopez(ジェニファー・ロペス)がダンサー役として出演。




































