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JANET JACKSON|"That's The Way Love Goes"が好きじゃなかったジャネットに対し、ジャム & ルイスが考えた「ある秘策」とは?

  • 執筆者の写真: R&B SOURCE
    R&B SOURCE
  • 8月5日
  • 読了時間: 4分

更新日:8月12日


Janet Jackson|"That's The Way Love Goes"が好きじゃなかったJanet Jacksonに対し、Jam & Lewisが考えたある秘策とは?

Janet Jacksonに提供した楽曲で1番のお気に入り


Mariah Carey, Boyz Ⅱ Men, Usherなどのヒット曲を手がけてきた、Jimmy JamとTerry Lewisによるプロデューサー・デュオJam & Lewis。


Jam & Lewis
Jam & Lewis

彼らはJanet Jacksonのアルバム『Control』をプロデュースしてJanet Jacksonを成功へと導き、また全米シングル・チャート1位を記録した楽曲を、Janet Jacksonの楽曲だけで計9曲も生み出すなど、Janet Jacksonとの相性の良さはまさに完璧。


以下が、Jam & Lewisがプロデュースし、全米シングル・チャートを制したJanet Jacksonの楽曲。


・When I Think Of You

・Miss You Much

・Escapada

・Love Will Never Do (Without You)

・That's The Way Love Goes

・Again

・Together Again

・Doesn't Really Matter

・All For You


これら大ヒット曲以外にも、数え切れないほどのJanet Jacksonの楽曲を手がけてきたJam & Lewis。


そしてJimmy Jamが、「Vulture」のインタビューで受けたJanet Jacksonに提供した楽曲の中で1番のお気に入りは?という質問に、次のようにコメント。

「それは"That's The Way Love Goes"です」

Janet Jackson|That's The Way Love Goes




"That's The Way Love Goes"を気に入っていなかったというJanet Jackson


Jimmy Jamはこの曲をお気に入りと語ったものの、"That's The Way Love Goes"の最初のバージョンは、失恋を思わせるやや暗めのトーンで仕上がっていたようで、そのためかJanet Jacksonは当初の雰囲気を好まなかったとのこと。


しかし、Jimmy Jamはなんとしてもこの曲をJanet Jacksonに気に入ってもらいたいと思い、そこである秘策を考え、当時Janet Jacksonは約2週間ほどの長期休暇を取るため、カリブ海の秘境と呼ばれるアンギラ島に出かける予定が入っており、Jimmy Jamは旅先で楽しんでもらおうとカセット・テープを彼女に渡し、このテープの中にこっそりと"That's The Way Love Goes"を仕込むことに。


そして休暇中、Jimmy Jamから受け取ったカセット・テープを再生したところ、一緒にいたダンサーたちが"That's The Way Love Goes"を聴いて「これよ!」と反応。


彼らに影響されたJanet Jacksonは、次第にこの音源に引き込まれていき、気がつけば休暇中ずっとこの曲をリピートし、帰宅後はすぐにレコーディングに取り掛かったとのこと。


この時の様子を、過去のインタビューにてJimmy Jamは次のようにコメント。

「彼女はこう言ってきました。『このトラックをやらなきゃ。最初は分からなかったけど、今は完全に理解できるわ』」

そうして完成したのは、「連れて行ってあげたいの。あなたがまだ知らない世界に。きっとこの上ない気持ちになれるはず。それが愛というものだから(That's The Way Love Goes)」という、官能的な恋愛を描いた楽曲。


この曲名やコンセプトはJanet Jackson本人のアイデアによるもので、タイトル名が決まるまで、Janet Jacksonはこの曲を"Relaxed and Carefree"や"Easy and Fun, Soft and Seductive"と呼んでいたとのこと。


そして、'93年リリースのアルバム『janet.』に収録されることになった"That's The Way Love Goes"。


ちなみに、リリース元である[Virgin Records]の役員達は、同アルバムからのファースト・シングルを"If"にしたかったそうで、しかしこの意見に反対したのがJanet Jackson本人だったとのこと。


最終的には、ファースト・シングルとなった"That's The Way Love Goes"が全米シングル・チャート1位を記録し、セカンド・シングルとなった"If"は同チャートで最高4位という結果。


さらに"That's The Way Love Goes"は、第36回グラミー賞「Best Rhythm & Blues Song」も受賞。


Janet Jackson|janet.



またJimmy Jamは、"That's The Way Love Goes"で、自身が敬愛するJames Brownの"Papa Don't Take No Mess"をサンプリングしたことが、この曲を「Janet Jacksonに提供した楽曲の中で最もお気に入り」にあげた理由の1つだと回想。


"Papa Don't Take No Mess"といえば、Mary J. Blige, Snoop Dogg, Biz Markieなど、多くのアーティスト達が使用してきたサンプリング・ソースの定番曲として有名。


James Brown|Papa Don't Take No Mess



当初はJanet Jacksonに好まれなかったものの、"That's The Way Love Goes"は全米シングル・チャートで8週連続1位という快挙を達成し、これは兄Michael Jacksonの名曲"Billie Jean"を上回る結果("Billie Jean"は同チャート7週連続1位)。


Michael Jackson|Billie Jean



そんな歴史的大ヒットを記録したこの曲に対して、Jimmy Jamは次のようにコメント。

「もし、彼女が休暇中に持っていったカセット・テープの中にこの音源が入っていなかったら、この曲はホコリの中に埋もれて消えていたでしょう」
Jimmy Jam
Jimmy Jam

余談ながら、"That's The Way Love Goes"のMVは、Janet Jacksonがダンサー達と休暇中を過ごしながら、徐々にこの曲に惹かれていくという、実際のエピソードを再現した演出で、当時デビュー前だったJennifer Lopezが、ダンサー役としてこのMVに出演。


Jennifer Lopez
Jennifer Lopez


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