Destiny's Childの元メンバーが訴えた"Survivor"
元々はGirls Tymeというグループ名で活動し、後にDestiny's Childと改名されたこのグループは、BeyonceとKelly Rowlandの2人を中心に結成された女性R&Bグループで、Destiny's Child結成時のメンバーは以下の4人。
・Beyonce
・Kelly Rowland
・LeToya Luckett
・LaTavia Roberson
この4人で'90年代後半に2枚のアルバムを発表するも、2000年に入るとLeToya LuckettとLaTavia Robersonの2人がグループから抜け、彼女達の代わりにグループに加入したのがFarrah FranklinとMichelle Williams(Farrah Franklinはグループに加入後1年も経たずに脱退)。
そして、グループとしては初めての3人体制となった2001年発表のアルバム『Survivor』で、Destiny's Childは初の全米アルバム・チャート制覇を達成し、このアルバムに収録された楽曲が、Destiny's Childの代名詞ともなっている"Survivor"でした。
Survivor
Destiny's Child
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「生存者」を意味する曲名の通り、「あなたがいなくても私は生きていける」と、自立系女子が力強く生きていく様を歌った1曲でしたが、この曲の歌詞を「名誉毀損」として訴えたのが、Destiny's Childを脱退したLeToya LuckettとLaTavia Robersonの2人。
両者は、歌詞に出てくる「あなた達がいないと売れないと思ったでしょ。でも900万枚売ったわ」と歌う箇所が、自分達に向けられた中傷だと主張し、契約違反、名誉毀損などを理由に、米ヒューストン連邦裁判所に訴訟を起こすことに。
ちなみにここで言う契約違反とは、LeToya LuckettとLaTavia RobersonがDestiny's Childから脱退する際に交わした和解契約を指し、この契約では「お互いを中傷するコメントを禁ずる」というような内容が盛り込まれていたとのこと。
Destiny's ChildのマネージメントはBeyonceの父Mathew Knowlesが行っており、しかしLeToya LuckettとLaTavia Robersonの2人はMathew Knowlesと良好な関係が保てなくなり、外部の人間にマネージメントをしてもらおうと計略していていたところ、突然Destiny's Childから解雇されたという経緯があったので、"Survivor"の歌詞の真意は定かではないものの、歌詞の内容に過敏になってしまう気持ちは分からなくもないですよね。
ちなみに、"Survivor"と人気を二分するDestiny's Childの代表曲"Say My Name"は、LeToya LuckettとLaTavia Robersonがグループ脱退前に作られた曲でしたが、この曲のMVを撮影する時期にこのいざこざを起こったせいで、Mathew KnowlesはLeToya LuckettとLaTavia Robersonの2人を無許可で排除し、彼女達の代わりに新メンバーのFarrah FranklinとMichelle Williamsを同曲のMVに出演させました。
Say My Name
Destiny's Child
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