本当に恐れていることは?
実話を元にしたバスケットボール映画「Coach Carter」
映画の簡単なあらすじは、治安の悪い地区にある高校のバスケットボール部に、同じ高校の卒業生で現役時代に輝かしい成績を収めたOB(Carter)がコーチとして赴任。
素行の悪い生徒達を更生させながら、バスケットボールを通じて人生の学びを教えていくという内容。
作中で、ある選手が試合中にコーチからこう尋ねられます。
「お前が恐れていることは何だ?」
この時、その選手はこの問いに答えることが出来ません。
しかし、コーチから「この悪い環境から抜け出し、人としていかにして正しく生きるべきか」ということをバスケットボールや勉学を通じて学んでいった選手達は、当初反発していたコーチに徐々に信頼を寄せていきます。
この映画の内容を元に考えれば、一般的にバスケットボール(スポーツ)において恐い事と言えば、以下のようなことがあげられると思います。
・失敗をするのことが恐い
・負けることが恐い
・相手にバカにされるのこと恐い
・怪我をすることが恐い
「恐れ」という感情は、ネガティブな出来事を抑止する為に、自己防衛を目的として沸き起こる感情とされていますが、映画の後半でコーチからの質問に答えられなかったあの選手が、「自分が恐れていたこと」の意外な答えを口にします。
Coach Carter
予告編
「恐れていたこと」の意外な答え
「俺達が最も恐れているものは、自分達の計り知れない力だ。
自分の闇ではなく、輝きが怖い。
でも、周囲の人を不安にさせないよう自分の輝きを隠してはダメだ。
俺たちは光り輝くべきなんだ。
俺たちが明るく輝けば、みんなも明るく輝く。
恐れから解放されれば、みんなの恐れを消し去ることが出来る」
この言葉は、Marianne Williamsonという方が書いた詩の一部を引用したそうですが、日本の天台宗の開祖であり、伝教大師として広く知られる最澄の教え「一隅を照らす」と同じ考え方。
本当にワクワクする事と、本当に恐れている事は、表裏一体であるとも言われますよね。
実は最も楽しいことを、最も恐れている。
あなたが最も恐れていることは何ですか?
アーティストから学ぶ人生の哲学