日本のファンに激怒したBruno Mars
2018年4月にさいたまスーパーアリーナで行われたBruno Mars(ブルーノ・マーズ)の来日公演「Bruno Mars 24K MAGIC WORLD TOUR 2018」
多くのファンが待ちわびたこの来日公演にて、日本のファンがBruno Marsを激怒させてしまうという事件が勃発したのは記憶に新しいですね。
ことの大まかな経緯は、ステージの最前列にいたファンが、Bruno Mars本人からの「カメラを下ろしてくれ」というジェスチャーを無視し続けて自撮りを続けていた為、Bruno Marsがパフォーマンス中に憤慨。
最終的にはBruno Marsがそのファンに向けてタオルを投げて直接に指摘をしたものの、ファンはタオルをプレゼントされたと勘違いしてBruno Marsはさらに激怒してしまったという流れ。
Bruno Marsは、ライヴ中に撮影されることを嫌うアーティストとして有名ですが、「写真を撮ることに気を取られないで、ライヴを楽しんでもらいたい」と言った理由は当然ありますが、実はもう1つある理由で撮影される事を嫌っているそうです。
Bruno Mars
24K Magic (from the 2016 American Music Awards) (Official Live Performance)
「携帯電話が邪魔してみんなの顔が見えないよ」
Bruno Marsはライヴ中のカメラ撮影に関して、「NME Japan」のインタビューにて以下のように答えています。
「みんなに伝えようとするんだ。『カメラを下ろしてくれ』ってね。
僕が音楽をずっとやりたいと思っていた理由は、マイクを持つことに恋い焦がれて、コンサートを指揮したかったからだ。そして、ファンの反応を見ること、それがアートだよ。
でも、携帯電話が僕の行く手に壁を作ったんだ。
携帯電話が邪魔して全然みんなの顔が見えないよ。君たちが笑っているのかも分からないし、撮影中に動かないように気を取られていたら踊れないじゃないか』って僕は感じてる。これっておかしな闘いだね。
観客には自分のショーを観にきてもらっているわけだから、文句は言えないんだ。
それでも約束するよ。みんなが携帯電話を下ろしてくれたら、僕は何かを与えてあげられる」
Bruno Marsの来日公演では写真撮影自体が禁止されていたわけではなかったようなので、アーティスト側もファン側もそれぞれの想いがあるかと思いますが、アーティストの楽曲やパフォーマンスだけではなく「アーティストの価値観や思想にも敬意を払えるか」というのもファンとしての心得だと思いますので、そのアーティストのファンであれば、アーティストの言う事が正論になるのかなと思います。
貴重なBruno Marsの来日公演、その模様を撮影した写真や動画をSNS上にシェアしたいというファン心理も重々承知していますが、Bruno Marsに限らず「ファンだけがアーティストのライヴを楽しんでいるのではなく、ライブを楽しんでいるファンの姿を見たアーティストも同じ時間を楽しんでいる」と考えれば、限りあるライヴの時間を全力で楽しむことが、アーティストへの最大の恩返しとなるのかもしれないですね。
ちなみに、アルバム『24K Magic』収録曲"Perm"では、SNSに関して言及した内容も歌っていますね。
「え?君は踊らないの? リズムに乗れない?あの男は誰? 君には似合わないよ。
こっちにおいでよ、携帯電話を置いて。インスタもツイッターも忘れて。
一緒に楽しもう、あぁでももうちょっとゆっくり行こうか。 まずは肩の力を抜いて、思い切り楽しもう」
Bruno Mars
Perm
iTunes: https://apple.co/2QYY5QW
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