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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Ariana Grande▶︎▶︎「人生で最悪の瞬間だった」と振り返った"Put Your Hearts Up"から学ぶ、「本当の望みを明確にする事」の大切さ。

更新日:2022年5月1日


2011年に発表されたAriana Grandeのデビュー曲"Put Your Hearts Up"

2013年に発表されたMac Millerとの共演曲"The Way"が、Ariana Grandeのデビュー・シングルのような印象が強いですが、この2年前の2011年に発表された"Put Your Hearts Up"がAriana Grandeの正式なデビュー・シングル。


"Put Your Hearts Up"でソロ・デビューする前、子供向けの番組を専門に放送している米ケーブルTVチャンネル「Nickelodeon」にて放送された青春ハイスクール・ミュージック・ドラマ「Victorious」で、Cat Valentine役を演じて人気を集めていたAriana Grande。


今でこそ「ボーカリスト」として世界のトップ・アーティストの地位を確立したAriana Grandeですが、ソロ・デビュー前は米ニューヨークのブロードウェイ・ミュージカル「13」に出演するなど、歌唱力だけじゃなく演技の表現力も一流で、そんな当時のAriana Grandeのキュートでポップなイメージをそのまま形にした"Put Your Hearts Up"。


ロック・バンド4 Non Blondesの"What's Up"をサンプリングしたバブルガム・ポップで、公開されたMVもブロードウェイ仕込みのAriana Grandeらしいミュージカル風の演出。


しかし、Ariana Grandeは「Rolling Stone」のインタビューでこの"Put Your Hearts Up"を次のように振り返っています。


私の人生で最悪の瞬間だった


Put Your Hearts Up

Ariana Grande

「私の人生で最悪の瞬間だった」

"Put Your Hearts Up"を人生で最悪の瞬間だったと振り返ったAriana Grandeですが、この曲をAriana Grande自身が嫌っていた理由は、大きく分けて次の2つのようです。


子供向けの曲で、本物ではなく偽物と感じた。

演技自体は楽しいけど、音楽が他の何よりも重要。


また「Rolling Stone」のインタビューにMV撮影の為に、私に質の悪い日焼けスプレーをかけ、プリンセス・ドレスを着せ、ストリートで戯れさせた。地獄に向かって直進している感じだった。私はまだこの悪夢を抱いているわ、そしてこのMVを私のVEVOページから隠すように頼んだと語っており、現在はAriana GrandeのYouTubeページからは閲覧が出来なくなっている"Put Your Hearts Up"。

結果的にこの"Put Your Hearts Up"はAriana Grandeのデビュー・アルバム『Yours Truly』に収録されることはなく、Ariana Grande自身が強い影響を受けたというMariah Carey, Whitney Houstonといった'90年代のサウンドを盛り込んだ、"Put Your Hearts Up"とは全く異なった方向性に切り替えて大ヒットした『Yours Truly』


どういう道筋を歩もうが、どこかのタイミングで世界のトップ・シンガーになることは間違いなかったであろうAriana Grandeですが、どれだけ周囲からもてはやされようが、自分が本当にやりたいことを押し殺し、周囲の意見に流されてしまうことほど不幸なことはない。


「自分が人生で本当に望むことを常に明確にしなければいけない」という、自分らしい人生を生きていく上で大切な教訓を再確認させられた、Ariana Grandeの力強いエピソードだと感じました。


The Way feat. Mac Miller

Ariana Grande

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