「Kobeは、ラッパーとしてのキャリアを真剣に考えていた」
片手間でやっていたということはもちろん無かったでしょうが、高校時代に全米中を虜にしたスーパー高校生として大活躍し、スター選手の座を約束されてNBA入りしたKobe Bryantだっただけに、彼のラップ自体は「キャリアのセカンド・オプションにも至らない趣味」程度に捉えていたファンも多かったかもしれません。
NBA選手兼ラップ・アーティストと言えば、Kobe BryantのNBAデビュー時のチームメイトShaquille O'nealが大スターとして既に君臨していたので、Shaquille O'nealと比較されKobe Bryantのラップのスキルに苦言を呈する人も少なくなかったとか。
しかし、"Hold Me"で共演したR&Bシンガー/ソングライターのBrian McKnightは、「ABC Audio」のインタビューにて以下のように語っています。
「Kobeはラッパーとしてのキャリアを100%真剣に考えていた」
Brian McKnight
Hold Me feat. Kobe Bryant
「Lakersに加入していなかったら、Kobeはラッパーとしてのキャリアをスターとしていたかもしれない」
「問題は、Lakersがチャンピオンシップに入る前だったと言うこと。そして1年後、彼らはチャンピオンシップを戦ってNBAのチャンピオンになった」
「ABC Audio」のインタビューにてこう付け加えたBrian McKnightですが、Brian McKnightとKobe Bryantが"Hold Me"で共演したのが'98年、Kobe Bryantが所属していたLos Angels Lakersが優勝したのが2000年だったので、Brian McKnightは'99年頃のKobe Bryantの状況を回想していたと思われます。
Kobe Bryantは高校卒業後に大学へは進学せず、'96年のNBAドラフトに高卒ルーキーとしてエントリー。
当時はまだ高卒選手への評価が低く、結果全体13位で指名されることとなりましたが、この時Kobe Bryantを指名したのはLos Angels LakersではなくCharlotte Hornetsでした。
しかし、Kobe Bryantは「Lakersに入団できなかったら大学へ進学する」という意向を譲らず、ドラフト直後にトレードによってLos Angels Lakersに入団することとなりました。
Los Angels Lakersと言えば、日本のプロ野球でいう巨人のような、伝統と歴史を持つNBA全チームの中で最も人気の高い球団。
Kobe Bryantが入団した時期もLos Angels LakersはNBAの強豪チームの1つでしたので、Brian McKnightは「音楽の世界でスターになるより、バスケットボールに集中する必要がある。だた、同時にやりたいことは全て出来ると思っていたし、彼自身もそう思っていた」と、語っています。
結果的にLos Angel Lakersは2000年の優勝を皮切りに、2001年、2002年も優勝しNBA3連覇を達成。
最後に「3連覇という偉業を達成して、彼はラッパーとしてのキャリアはもう考えていなかったと思うよ」と付け加えています。
Comments