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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Emotional Oranges▶︎▶︎アーティスト名の「オレンジ」に込めた想い。「この色は最も過小評価されている」


emotional oranges オレンジ アーティスト名

「オレンジ」に込めた想いとは?


あらゆる有名メディアが彼らの才能を満場一致で絶賛し、Michelle Obama元大統領夫人やKanye Westも大ファンだと公言するEmotional Orangesは、米ロサンゼルスを拠点に活動するソウル/R&Bユニット。


「温かいファンク・エネルギーがにじみ出るポップ・アンセム」

THE FADER


「彼らの音楽は、SadeとJanet Jacksonの子供のように聴こえる。ソウルフルなR&Bに、親密で遊び心のある歌詞が散りばめられている」

NME


その素性が公にされておらず、ミステリアスなバックグラウンドを持つアーティストとしても話題となっている彼らですが、印象的な部分がアーティスト名に使用された「オレンジ」というワード。


色彩心理学では、オレンジは温かく、活気があり、幸福感を与える色とされていますが、この色に込めた想いを、「Billboard」のインタビューで次のように答えています。

「私達は、オレンジが最も過小評価されている色だと思っている。最も鮮やかであり、嵐の前の静けさを感じさせる。オレンジの最も重要な側面は、そのレイヤーを引き出すことができること。私達がより多くの音楽を出していくにつれて、人々は私達をもっと知っているような気になると思う。それらの2つのことは、名前を選ぶ上で確かに重要だった」


「正直に言うと、私達は普通の生活を送りたい」


Emotional Orangesは、男性シンガー/オーディオ・エンジニアの「A」と、女性ボーカリストの「V」の2人を中心に構成されているとされ、メンバー構成、名前、経歴といった諸情報は一切公開されていない謎多きユニット。


「A」の親友でありルームメイトが、「V」と交際していたことから2人は出会い、両者はLauryn HillやSadeへの共通愛から意気投合してユニットを結成。


当時の様子を、「V」は「Billboard」のインタビューにて次のように答えています。

「彼女の声を聴いて、本当にインスピレーションを受けたんだ。その後、ライティング・セッションをやったんだけど、それは本当に上手くいった。この時に、私達のデビュー・アルバム『The Juice: Vol.1』に収録した"Unless You're Drowning"を30分程度で作って、これが私達の出発点になったんだ。本当にスムーズで自然な出来事で、私達はそれを続けることにした」

Emotional Oranges

Unless You're Drowning

2017年から活動を開始し、2019年にデビュー・アルバム『The Juice: Vol.1』を発表して以降、瞬く間に世界中のファンを虜にしている一方、デビュー時から正体を隠し続けている彼ら。


その理由を「BBC」のインタビューにて次のように答えています。

正直に言うと、私達は普通の生活を送りたいという純粋な気持ちからきている。私には彼女がいて、「V」は私の親友を通じて出会って、当時彼らは付き合っていた」


彼らは、Emotional Orangesとして作り上げたキャラクター、歌詞、アート、音楽を展開し、それをファンと共有することに重きを置いている為、パーソナルな部分にフォーカスをあてていないようですね。


結果的に、売れっ子になった今なお普通に買い物に出かけたり、デートを楽しんだり、家族と食事をするなど、これまでと変わらない日常生活を送れているどころか、自分達のライブで前座アーティストがパフォーマンスをしている際、観客に紛れていても誰も彼らに気が付かないとのこと。


しかしながら、彼らのショーに出向けば彼らの顔を見ることは可能で、熱狂的なファンの中には、彼ら個人のSNSアカウントを見つけた人もいるようですが、それでも決してそのページをプライベートなものにすることはなく、個人の顔や名前を隠すことよりも、とにかくEmotional Orangesとしてのアイデンティティを重要視しているようです。


彼らのステージでは、ヘッドギアをかぶって顔を隠したり、ステージ上が霧で包まれることもしばしばあるとのことですが、ファンもEmotional Orangesの姿勢にリスペクトしているからこそ、彼らの素性よりもEmotional Orangesが作り上げる音楽により集中でき、結果的に一貫したこのミステリアスな要素が、Emotional Orangesを神秘的な魅力として引き立てているのかもしれないですね。


そんな独特なスタイルで人気を博しているEmotional Orangesが発表した楽曲の中で、特に注目したい楽曲を厳選してセレクトしてみました。

 

A Tribe Called Quest"Can I Kick It?"をサンプリングしたサマー・ソング

West Coast Love

Emotional Oranges


週末に聴きたいメロウR&B

Wrong Hands

Emotional Oranges


'90年代風のスタイリッシュなスムースR&B

Bounce

Emotional Oranges



日曜日に聴きたいお洒落なスムースR&B

Sundays

Emotional Oranges


Mario, Victoria Monetらの楽曲を手掛けるYonatan Ayalがプロデュース

Body & Soul feat. Biig Piig

Emotional Oranges


ニュー・ジャック・スウィングにオマージュを捧げたレトロ風ダンスR&B

Silde All Night

Emotional Oranges



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