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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Boyz Ⅱ Men|13週連続1位を記録した"End of the Road"。しかし、メンバーのネイサンは当初この曲が好きじゃなかったと告白。

更新日:6月2日


13週連続1位を記録したBoyz Ⅱ Menの"End of the Road"。しかし、メンバーのNathanは当初この曲が好きじゃなかったと告白。

Nathan Morrisは"End of the Road"が好きじゃなかったと告白


彼らの音楽的影響源の2つとしてあげられる、'60年代の「モータウン・サウンド」、そして出身地フィラデルフィアのシグネチャー・サウンド「フィリー・ソウル」を組み合わせて命名されたシングル"Motownphilly"で鮮烈なデビューを飾ったBoyz Ⅱ Men。


彼らの活躍は、それまでのR&Bグループの概念を覆す規模感で拡大し、"Motownphilly"を含むデビュー・アルバム『Cooleyhighharmony』は全米アルバム・チャート最高3位を記録し、また同アルバムは第34回グラミー賞「Best R&B Performance By A Duo Or Group With Vocal」を受賞。


デビュー直後からチャートを支配し、瞬く間に無敵のボーカル・グループになったBoyz Ⅱ Menには当然のごとく魅力的なオファーが舞い込み、その最たる例が映画「Boomerang」用の曲をBoyz Ⅱ Menに歌わせるという計画。

Eddie Murphy主演映画「Boomerang」は'92年7月1日に公開され、映画のサウンドトラックは映画公開前日の同年6月30日にリリース。


この「Boomerang」のサウンドトラックに収録されたのが、Boyz Ⅱ Men不動の代表曲としてもお馴染みの"End of the Road"でしたが、Netflix公開のドキュメンタリー「This Is Pop」によると、Boyz Ⅱ MenのメンバーNathan Morrisは当初この曲があまり好みじゃなかったと告白。


End of the Road

Boyz Ⅱ Men



Nathan Morrisは"I'll Make Love To You"も好きじゃなかった?


Babyface, L.A. Reid, Daryl Simmonsの3人によって生み出され、歴史を創った世紀のバラード"End of the Road"。


「This Is Pop」で語られた内容によると、Boyz Ⅱ MenのプロデューサーだったMichael Bivinsの元に、映画の曲をBoyz Ⅱ Menに歌ってほしいとL.A. Reidから電話が入ったことがきっかけで、"End of the Road"の制作がスタート。


この電話の翌日、"End of the Road"のデモ音源をBoyz Ⅱ Menのメンバーが聴き、Shawn StockmanとWanya Morrisは"End of the Road"を気に入ったものの、悪くないと予想外に薄い反応をしたのがNathan Morrisだったとのこと。


ちなみに、Shawn Stockmanが俺とWanyaは気に入ったけど、Nathanは違ったとNathan Morrisに突っ込んだ際、当のNathan Morrisはいや、それは"I'll Make Love To You"だよと反論するも、Shawn StockmanとWanya Morrisに「確かだ。お前は『悪くない』と言った」と再度突っ込まれて、最終的にはこの事実を認める形になったNathan Morris。


このやりとりだけを見ると、Nathan Morrisはただの記憶違いなのかもしれないものの、"End of the Road"のみならず、「"I'll Make Love To You"も好みじゃなかった」という本音が漏れてしまったような気も。


I'll Make Love To You

Boyz Ⅱ Men

"End of the Road"のレコーディングを予定していた時期、当時Boyz Ⅱ Menはツアーの最中だったことから、BabyfaceとL.A. Reidは彼らの地元米ペンシルベニア州フィラデルフィアに出向いてレコーディングをし、わずか3時間で全てのボーカルを録り終えたとのこと。


「Boomerang」のサウンドトラックと同日の'92年6月30日にシングル・リリースされた"End of the Road"は、全米シングル・チャート初登場は53位という結果だったものの、5週という時間をかけて徐々に順位を上げ、最終的に同チャート1位を記録。


また、当時Elvis Presleyが保持していた全米シングル・チャート11週連続1位という記録を更新し、13週連続1位という快挙を達成しました。



初期の『CooleyHighHamony』に収録されなかった"End of the Road"


Boyz Ⅱ Menのデビュー・アルバム『CooleyHighHarmony』は'91年4月にリリースされ、当初のアートワークは、茶色のロングコートを着用したメンバー4人が杖を持って写るデザインで、トラックリストは以下の通り。

1. Please Don't Go

2. Lonely Heart

3. This Is My Heart

4. Uhh Ahh

5. It's So Hard to Say Goodbye to Yesterday

6. Motownphilly

7. Under Pressure

8. Sympin'

9. Little Things

10. Your Love プロデューサーのBabyfaceは『CooleyHighHarmony』に"End of the Road"を収録させようと動いており、わずか3時間で全てのボーカルを録音した後、直ぐに完成品をレコード会社([Motown Records])に納品するも、結局『CooleyHighHarmony』の中に"End of the Road"は含まれずにリリース。


実はある理由でレコード会社から収録を拒否されたとのことで、ドキュメンタリー番組「Flavor of Urban Soul」にて、Babyfaceは次のようにコメント。

「元々レコード会社はこの曲を気に入っていなかった」

[Motown Records]の言い分としては、Boyz Ⅱ Menのデビュー・アルバムの方向性と"End of the Road"のサウンドがズレていたことが、不採用を決めた理由だったとのこと。


初期の『CooleyHighHarmony』への収録は見送られた"End of the Road"は、結果的にEddie Murphy主演映画「Boomerang」のサウンドトラックに収録される形でお披露目となり、蓋を開けてみたら予想外の大ヒットを記録したことから、'91年リリースのデビュー・アルバム『Cooleyhighharmony』に"End of the Road"が急遽加えられ、アートワークも新装して'92年に再リリースされる運びとなりました。


ちなみに、Babyface自身もこの曲の制作中は歴史を作っているとは思わなかったと振り返っています。


Cooleyhighharmony

Boyz Ⅱ Men



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