日本の'90年代R&B 12選|女性ディーバの台頭とJ-R&Bの夜明け


日本の'90年代R&B
'80年代からブラック・ミュージックを取り入れてきた久保田利伸らの活動を背景に、日本でもR&Bへの理解が徐々に深まり、USのR&Bやヒップホップから影響を受け、新たな音楽表現が広がり始めていた'90年代の日本の音楽シーン。
当時の米国では、ニュー・ジャック・スウィングの大流行を経て、R&Bとヒップホップの融合がさらに進み、Mary J. BligeやJodeciをはじめとするアーティストたちが、それまでのR&Bとは異なるサウンドや歌唱表現を生み出し、こうした海外の音楽的なトレンドは、日本のアーティストたちにも刺激を与えていくことに。
その影響を受け、日本のアーティストやプロデューサーたちも、海外のR&Bに見られるグルーヴ、コーラスワーク、リズムの取り方などを取り入れながら、日本独自の表現を模索。
既存の歌謡曲やポップスとは異なるアプローチで、歌声やビート、サウンドそのものの魅力を追求する動きが、少しずつ存在感を増していくことに。
'90年代後半になると、MISIAやDOUBLEなど、R&Bを軸とした音楽性で注目を集めるアーティストが登場。
海外のサウンドを取り入れながらも、日本語の歌詞やメロディと融合させた作品が支持を集め、日本の音楽シーンにおけるR&Bの存在感はさらに高まっていくことに。
'90年代のJ-R&Bは、ひとつのスタイルだけで語れるものではなく、洗練されたバラード、ヒップホップの影響を色濃く反映した楽曲、グループならではの美しいハーモニー、そしてアンダーグラウンドのシーンから生まれた個性的な作品まで、その表現は多彩。
この時代に生まれた音楽は、2000年代以降の日本のR&Bへとつながり、後のアーティストたちにも影響を与えることになる、まさに「日本のR&Bの夜明け」とも言える時代。
この記事では、2つのカテゴリーに分けて、'90年代のJ-R&Bシーンを彩った楽曲を厳選。
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INDEX|目次
⸻ カテゴリー1
歌姫達が時代を動かしたJ-R&Bの黄金期
'90年代後半、MISIA、DOUBLE、Tinaら、圧倒的な歌唱力と鮮烈な個性を備えた女性シンガーたちが登場し、日本の女性R&Bシンガーたちの才能が、大きく花開いた時代。
USのブラック・ミュージックに根ざした洗練されたサウンド、魂を揺さぶる歌声、そして日本語の響きを生かした独自の表現など、それまでのポップスとは一線を画す音楽が、多くのリスナーを魅了。
1. MISIA - 陽のあたる場所 (1998)
圧倒的な歌唱力とソウルフルな歌声で、日本のR&Bシーンに新たな可能性を切り開いたMISIA。
'98年にリリースされた「陽のあたる場所」は、「つつみ込むように・・・」と並ぶ、彼女の存在感を広く印象づけた初期の代表曲。
2. Tina - I'll Be There (1999)
'90年代後半に登場した女性R&Bシンガーの中でも、屈指の実力を持つ本格派ボーカリストのTina。
ブラック・ミュージックへの確かな理解を感じさせる、彼女ならではの表現が光る名曲。
3. DOUBLE - Shake (1999)
本格的なR&Bサウンドと洗練された歌声で、当時の日本の音楽シーンに新風を吹き込んだDOUBLE。
'99年の「Shake」は、日本のR&Bが独自のスタイルを確立していく時代を象徴する名曲のひとつ。
4. bird - SOULS (1999)
大沢伸一のプロデュースによる、birdのデビュー期を代表する1曲。
ソウルやクラブ・ミュージックの感覚を取り入れたサウンドに、しなやかで個性的な歌声が溶け合った名曲。
5. UA - リズム (1996)
独特の声質と自由な表現力で、'90年代の日本の音楽シーンに強い個性を刻んだUA。
'96年リリースの「リズム」は、ソウルやファンクの感覚を取り込みながら、彼女ならではのオーガニックなサウンドを展開した、既存のJ-POPとは異なる魅力が際立った1曲。
6. ACO - 揺れる体温 (TYO Mix) (1998)
ACOの浮遊感のある歌声と、繊細で内省的な世界観が印象に残る「揺れる体温」。
「TYO Mix」では、リミックスならではのビートと音響表現が加わり、原曲とは異なる魅力を味わえるメロウな雰囲気に。
7. Viva Unity - Saturday Night (1998)
MONDO GROSSOの大沢伸一とMonday満ちるによるユニットViva Unity。
映画「hood」のサウンドトラックにも収録された、軽快なリズムと都会的な雰囲気が魅力の1曲。
8. 嶋野百恵 - 45℃ (1999)
MISIA、Tinaらと共に、'90年代後半のJ-R&Bシーンをリードした実力派ボーカリストのひとり。
'99年リリースの「45℃」は、'90年代特有のスムースな質感が最高に心地いい。大人びた魅力を感じさせる1曲。
9. 宇多田ヒカル - time will tell (1998)
デビュー時から、R&Bを基調としたサウンドで大きな注目を集めた宇多田ヒカル。
「time will tell」は、しなやかなリズムと洗練されたメロディーが魅力の1曲で、洋楽R&Bの感覚を日本のポップスへと結びつけた、デビュー期を代表する名曲。
10. 具島直子 - Candy (KC melts "miss.G" Remix) (1998)
具島直子の代表曲「Candy」を、松尾潔がリミックスした「KC melts “miss.G” Remix」
原曲のメロウな魅力を生かしながら、より都会的で洗練されたグルーヴへと昇華した、'90年代の日本のR&Bシーンを語るうえで欠かせない1曲。
⸻ カテゴリー2
日本のR&Bシーンを切り開いた男性シンガーたち
ブラック・ミュージックへの深い理解を背景に、洗練されたボーカルや心地よいグルーヴを追求した'90年代の男性シンガーたち。
ソウルフルな歌声が響くバラードから、リズムやサウンドにこだわった楽曲まで、日本のR&Bの可能性を広げた名曲の数々を厳選。
11. 久保田利伸 - the Sound of Carnival (1999)
米ニューヨークを拠点に活動し、本場のアーティストたちと切磋琢磨した久保田利伸だからこそ生み出せた、J-R&Bの最高傑作の1つ。
江角マキコ、佐藤浩一らが出演したTBS系ドラマ「独身生活」の主題歌。
12. J Soul Brothers - Follow Me (1999)
EXILEへとつながる初代J Soul Brothersが'99年に発表した「Follow Me」
R&Bを土台にしたサウンドと、ボーカルとダンスを融合させたスタイルが印象的な、日本を代表するダンス・ボーカル・ユニットらしい、踊れるアップテンポR&B。



































