R&B SOURCE編集部
Joe▶︎▶︎R&Bスロウの超名曲"I Wanna Know"は、セカンド・アルバム『All That I Am』に収録される予定だった。
更新日:7月31日

R&Bスロウの超傑作"I Wanna Know"
「どんなことをすれば君が酔いしれるのかを知りたいんだ。
それが分かれば、君の望むことをしてあげられる。
君が涙するようなことを知りたいんだ。
そうすれば君を笑顔にしてあげられる」
数え切れないほどのスロウ・バラードを歌ってきたJoeの楽曲の中で、特に人気の高いスロウ・ジャムと言えば、"All the Things (Your Man Won't Do)"、"Good Girls"、そしてこの"I Wanna Know"。
ライブでもフル・コーラスで歌うことが多い"I Wanna Know"は、Joeのサード・アルバム『My Name Is Joe』に収録され、全米シングル・チャート最高4位を記録し、また2000年のビルボード年間シングル・チャートでも4位にランクインする不動の名曲。
Billboard Year-End Hot 100 singles of 2000
1. Breathe - Faith Hill
2. Smooth - Santana feat Rob Thomas
3. Maria Maria - Santana feat The Product G&B
4. I Wanna Know - Joe
5. Everything You Want - Vertical Horizon
そんなR&B史に残る名スロウ・ジャムの"I Wanna Know"ですが、実は当初Joeのセカンド・アルバム『All That I Am』に収録される予定だったとのこと。
I Wanna Know
Joe
iTunes: https://apple.co/3xfnFAD
元々は『All That I Am』に収録される予定だった
'93年に発表されたJoeのデビュー・アルバム『Everything』は[Polygram]からリリースされ、セカンド・アルバム『All That I Am』は、新天地[Jive Records]へ移籍し'97年にリリース。
Joeと共に"I Wanna Know"のプロデュースを担当し、Gerald Levert, New Edition, Silkらの楽曲を手がけてきたEdwin "Tony" Nicholasが、「YouKnowIGotSoul.com」のインタビューにて『All That I am』制作時の様子を次のように語っています、
「Joeは凄く才能があって、一緒に働くのはとってもクールだった。 彼と仕事をすることになったのは、俺が当時付き合ってた彼女からのお願いがキッカケだったんだ。彼女がJoeのマネージャーをしていて、Joeは[Jive]から融資を受けてたと思うんだけど、彼は一切の音楽を提供していなかった。 彼女が制作のミーティングに出る度に、[Jive]の人達に『Joeはどこ? 何か出来た?』って聞かれるから、Joeの立場が悪くならない様に1曲だけ仕上げて欲しいって頼まれた。それがタイトル曲の"All That I Am"になったんだ。
All That I Am
Joe
iTunes: https://apple.co/3FfU2nB
当時の[Jive]の社長Clive Calderが"All That I Am"を聴いて、Joeのアルバムを仕上げるのを手伝ってくれって頼まれた。そんな経緯もあって『All That I Am』を仕上げる事になったんだけど(Edwin "Tony" Nicholasは『All That I Am』にて全6曲の制作を担当)、"I Wanna Know"は『All That I Am』に収録されるはずだった。 俺は『All That I Am』のライブ・ベースを弾くように頼まれたけど、Joeは彼の音楽に関して他の人が関与することに憤慨したんだと思う。Joeは彼自身の指揮で物事を進めたくて、他の人は賛成できなかった。だから、Joeは"I Wanna Know"を『All That I Am』から外した。それから4年後、サウンドトラック用に曲の提供を頼まれたJoeが、その時に何も送る物がなかったので、"I Wanna Know"を送った。それで上手くいったんだよ」
