『Better Days』に収録された"Isn't This the World"
R&B史に残るスロウ・ジャムの名曲"I Wanna Know"を収録し、全米アルバム・チャート最高2位を記録したJoeの最高傑作『My Name Is Joe』
この歴史的名盤の次に発表された、Joe通算4枚目のスタジオ・アルバム『Better Days』からは、"I Wanna Know"、"Stutter"のような大ヒット・シングルこそ生まれなかったものの、アルバムのほぼ全曲をJoe自身がセルフ・プロデュースした作品ということで、今なお多くのファンから高い支持を集めるアルバムの1つ。
Better Days
Joe
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そんな『Better Days』に収録された楽曲中で、1曲だけ外部のプロデューサーのみを起用して作られた楽曲が収録され、それがThe Neptunesプロデュースの"Isn't This the World"。
シングルカットされるようなインパクトに長けた曲ではないものの、シンプルかつスタイリッシュな雰囲気が実にThe Neptunesらしい1曲。
Joe本人も大のお気に入りだというこの曲、実は元々Joeではなく別のアーティストの為に書かれた楽曲だったとのこと。
Isn't This the World
Joe
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元々はSWVの為に書かれた楽曲
Joeが歌った"Isn't This the World"は、The Neptunesがまだ無名だった頃に作った楽曲だったようで、当初SWVに歌わせる予定だったと、Joeは過去のインタビューで次のようにコメント。
「"Isn't This the World"は、元々俺のためではなくてSWV用に書かれた曲だった。プロデューサーのAllstarがSWVを紹介してくれたんだけど、この曲は評判が良くて色々な人が歌いたがっていた。Charlie WilsonとDave Hollisterでデュエットさせようとか、俺も含めたトリオでリリースするアイデアとかもあったけど、結局は実現しなかった。でも"Isn't This the World"はいつも頭の中にあったから、The Neptunesが売れた後に『オイ、あの曲やろうぜ』って声をかけたのさ。この曲は、俺自身が自分の足で色々なところを歩き回ったり、公園のベンチで寝泊まりしていた時のことを歌ったとてもパーソナルな楽曲。だから手放したくなかったんだ」