Hip HopとR&Bが出会った「Hip Hop Soul」
ハードな本物志向のヒップホップとR&Bが決して交わることのなかった'80年代に、攻撃的なヒップホップ・ビートとR&B/ソウルのボーカルを組み合わせ、R&Bに初めてヒップホップの要素を取り入れた「ニュー・ジャック・スウィング」を'80年代後期に生み出したのが、音楽プロデューサーTeddy Riley。
ヒップホップ・ヘッズ達の間で大流行したパーティー・ミュージックのニュー・ジャック・スウィングが進化し、'90年代初頭に誕生したのが「ヒップホップ・ソウル」
シンセサイザーとドラムマシンを打ち込んで作られたニュー・ジャック・スウィングに対し、ズッシリと重いキックの擬音「ブーム」と、キレのいいスネアの擬音「バップ」を組み合わせ、'90年代初頭に流行したヒップホップのサブ・ジャンル「ブーム・バップ」的ビートを主体とし、そこにR&Bシンガー達がソウルフルに歌い上げたスタイルがヒップホップ・ソウルと呼ばれました。
このジャンルの先駆者が、「クイーン・オブ・ヒップホップ・ソウル」という触れ込みで'92年にアルバム『What's the 411?』でデビューしたMary J. Bligeで、彼女の登場以降ヒップホップ・ソウルはR&Bシーンにおけるスタンダードの1つとなり、ネオ・ソウルが生まれる'90年代中期まで当時のR&Bシーンを象徴するサウンドに。
Mary J. Blige
What's the 411?
iTunes: https://apple.co/3pbL310
繊細で甘いR&Bとは一味違う、ズッシリとした重みが魅力のヒップホップ・ソウル。
ヒップホップ・ソウルが生まれた当初は、一部のファンやジャーナリスト達から「伝統的なスタイルのR&Bを殺した」と言われたものの、現在にかけて多くのアーティスト達にも愛され続けるヒップホップ・ソウル。
今回は、Mary J. Bligeの登場以降に大流行したヒップホップ・ソウルの注目曲をピックアップしてみました。
プレイリスト公開中
このページで紹介している楽曲をまとめたプレイリストを、Spotifyに公開しています。
1. Mary J. Blige
You Remind Me feat. Greg Nice
iTunes: https://apple.co/3iv2YuP
2. Jodeci
Get On Up
iTunes: https://apple.co/3wR0SdH
3. SWV
Someone feat. Puff Daddy
iTunes: https://apple.co/3kEjN9l
4. Brandy
I Wanna Be Down feat. Queen Latifah, Yo-Yo & MC Lyte
iTunes: https://apple.co/3eGx7Gh
5. Keyshia Cole
Let It Go feat. Missy Elliott
iTunes: https://apple.co/3xXNAxi
6. The Bonfyre
Talk 2 Me Baby
iTunes: https://apple.co/3eGIduR
7. Amerie
Why R U
iTunes: https://apple.co/3BqTskQ
8. Faith Evans & The Notorious B.I.G.
When We Party feat. Snoop Dogg
iTunes: https://apple.co/3iztumu
9. DJ Aktive
Right Here feat. Estelle, Freeway
iTunes: https://apple.co/3EKIlVQ
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