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過去の発言がSNS上で問題視されて炎上したDoja Cat
「私が欲しいなら、ちゃんと言ってよ?」と、恋の駆け引きをキャッチーに歌った"Say So"が、TikTok上で大ブームになるなど、SNS時代を象徴する女性アーティストの1人となったDoja Cat。
Say So
Doja Cat
iTunes: https://apple.co/3blX3Ik
しかし、有名になるとその人気に比例してアンチの数も多くなり、Doja Catの過去の発言が問題視されてTwitter上で炎上騒ぎにまで発展。
その直接の原因となったのが、Doja Catが今ほど注目される前の2015年にリリースした"Dindu Nuffin"という楽曲。
「Dindu Nuffin」という単語は、「黒人の犯罪者」という意味合いで使われるスラングのようで、特定の人種を皮肉った表現をしたのではないかと、Doja Catに非難の声が集まりました。
この他にも、Doja Catは過去に参加していたビデオ・チャット内にて差別的な発言をしていたとされ、一連の騒動に関してDoja CatがInstagramで謝罪メッセージを発表。
「Dindu Nuffin」という単語を使ったのは、あくまでこの言葉を差別用語として自分に使ってきた人達に向けて書いただけで、そのことがきっかけで傷つけてしまった方々への謝罪、また南アフリカ系の黒人が自身のルーツであり、その事実を誇りに思っていることなどを綴った内容でした。
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自分の非を認めずに「素直に謝れない」という言動が、「最もカッコ悪い大人の行動」の1つとしてあげられますが、「The FADER」のインタビューでは「当時はそれらがどのように人々に影響を与えるのか理解していなかった」と、自分が未熟で、自分の言動に非があったことを認めているDoja Catは、それが出来る強くて素敵な人間だと思います。
有名になればなるほどその言動の全てが監視され、周りは勝手に売れっ子アーティスト達を完璧な理想像に仕立ててしまい、少しでも粗が見つかれば一斉に非難の声を浴びせる。
自分の弱さを克服出来たから誰もが認める結果を残せたわけではなく、売れっ子になった今なおDoja Catも完璧ではない1人の女性。
それをDoja Cat自身も理解しているからこそ、SNSとの付き合い方はより慎重になっている模様で、「Fuse」のインタビューにてSNSについて以下のように答えています。
「SNSはSNS。
インターネッっとは独自の世界で、人々は安心していられるの。
だから、みんな何でも発言できるの」
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Doja Catが考える、SNSとの健全な付き合い方とは?
同じく「Fuse」のインタビューにて、「SNSにどうやって対処している?」という質問に対して、Doja Catは以下のように答えています。
「本当に酷いコメントには心を傷つけられるわ。
だからコメントをオフにする。
数日間、数週間の時も。
見てしまうのは分かっているから、ただ切るわ。
でも時々見るから、見る時はクリエイティブな気持ちで見るようにしている」
また、「The FADER」のインタビューではこう答えています。
「SNSは、投稿した内容を分析して、間違いがないかを探す人達がいる場所。
だから私にとって最も健康的なことは、一歩離れて自分の重要なことに集中すること」
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インターネットのインフラが整った現代社会に生きる私達が1日に受け取る情報量は、江戸時代の1年分に相当する多さというデータがあるほど。
しかし、それだけ多くの情報を受け取っている現代人の脳が、過去に生きた人達と比較して進化しているかと言えばそうではないようで、人間の脳自体は何万年も前から進化していないという研究結果もあるとのこと。
つまり、情報が溢れかえった現代社会に生きる私達の脳は、明らかに脳の許容量を超えた情報量を詰め込んでしまったオーバースペック状態。
これらの研究データが事実だった場合、過去にはなかった精神疾患で苦しむ人達が激増してしまうのも頷けますよね。
しかし、あらゆるデジタル・ツールの進化の恩恵で、過去には経験できなかった劇的でドラマチックな体験が実現していることもまた事実。
そんな激動の時代に生きる今だからこそ、自分にとって本当に必要なものが何かを見極め、時にはDoja CatのようにSNSから距離をおくなど、デジタルと健全な付き合い方を見直す時期にきているのかもしれないですね。
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