いくつものレーベルからも契約を拒否されたBobby Valentinoのデビュー曲「Slow Down」

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いくつものレーベルからも契約を拒否された「Slow Down」
R&BグループMistaのメンバーとして'90年代にデビューし、その後ソロに転向したBobby Valentino。
彼はLudacris率いるレーベル[DTP]と契約し、2005年にソロ・デビュー・シングル「Slow Down」をリリース。
Jon B.「They Don't Know」やTamia「So Into You」などを手がけたTim & Bobがプロデュースを担当、彼らが得意とした、オリエンタルな響きを取り入れた独特のサウンドが印象的な、2000年代を代表するR&Bヒット。
Bobby Valentino - Slow Down
しかし、この「Slow Down」には意外な誕生秘話があり、実は当初、どのレーベルからも契約を得られなかったという。
当時の状況について、プロデューサーのBob Robinsonは「Halftime Chat」のインタビューで、次のように回想。
「俺たちは、Ludacrisがラップを始める前からの知り合いなんだ。彼はアトランタでかなり有名なDJだったんだよ。それで、彼が[DTP]を立ち上げたりしてキャリアが軌道に乗った時、俺たちに連絡してきたんだ。『なぁ、俺のレーベルのR&B部門を仕切ってくれよ』ってね。俺たちは『もちろんだよ、お前とはファミリーみたいなもんだからな』って答えた。だから、彼とは最初からビジネスを一緒にするつもりだったんだ。そんな時、Ludacrisの親友だったPoon Daddyっていう男がいてね。彼らは一緒にラジオのパーソナリティをやっていて、アトランタ当時一番人気のあるラジオ・パーソナリティの2人みたいな感じだったんだ。それでPoonが俺の相方であるTim Kelleyに、『なぁ、お前らBobby Valentinoと仕事すべきだよ。彼をそっちに飛行機で向かわせるからさ。今から飛行機に乗るところだ』って電話をかけてきたんだよ。それで彼らはロサンゼルスへ飛んできたんだ。俺たちがBobbyと作業を始めたのはその時からさ。というのも、俺たちはBobbyが所属していたグループ、Mistaのアルバムで一緒に仕事をしたことがあって、以前から彼のことを知っていたんだよ。それで14曲くらい作ったんだけど、どのレーベルも彼と契約しようとしなかったんだ。奇妙だったよ。どこへでもデモを持って行ったんだけどね。[EMI Records]のBig Jonと俺は知り合いでさ(Jay-Z、Kanye West、Drakeなど、名だたるトップ・アーティストを若手時代に見出して契約した、音楽界で最も影響力のある裏方のひとり)。彼も『うーん、いいね。彼はイケてるよ、でもちょっと考えさせてくれ』みたいな感じでね。みんながそんな反応で、冷ややかだったんだ」
そんな状況を見かねたBobの相方Tim Kelleyがある行動に出て、それがBobbyの運命を大きく変えること。
「ある夜、Timから『なぁ、PJ Buttaのところに曲を届けてきたぞ』って連絡があったんだ。PJはロサンゼルスのDJで、毎晩22時半頃に、どのレーベルとも契約していない未契約のアーティストの曲を流す番組をやっていたんだよ。そしたらラジオ局の電話が鳴り止まなくなったみたいで、電話がずっとパンク状態だったらしいんだ。俺たちも『おいおい、これヤバいぞ』って思ったよ。それでPJは『毎晩これを流すよ』と言ってくれて、1〜2週間くらい毎晩流し続けてくれたんだ。気づけば、その曲はロサンゼルスで一番熱い大ヒット曲になっていた。言っておくけど、その時Bobbyはまだレコード会社との契約もしていないんだよ。ちなみにその曲が'Slow Down'さ。その後、俺たちはLudacrisに電話して『なぁ、Bobbyがロサンゼルスですごい勢いでバズってるぞ。すぐにでも契約すべきだ』って伝えたんだ。それでLudacrisがやって来て、曲を全部聴いたんだ。彼も『おいおい、マジでヤバいな。これで決まりだ、彼と契約しなきゃダメだ』って言ったんだ。最初、俺たちは『Bobbyを俺たちのレーベル経由にするべきか?』なんて考えていたんだけど、『俺たちが[DTP]のR&B部門を仕切るわけだし、直接[DTP]と契約させればいいじゃん』ってことになってさ。そうやってすべてが始まったんだ。実は'Tell Me'と'Slow Down'は、俺たちが最後にレコーディングした2曲だったんだよ。Bobbyが正式に契約を結ぶ頃には、'Slow Down'はすでにロサンゼルスのラジオで4ヶ月くらい流れ続けていて、この街ではもう『聞き慣れた曲』になっていたくらいさ。この曲が正式にリリースされた頃には、文字通りロサンゼルスではもうすっかりお馴染みの曲になっていたんだよ。だから、"Slow Down"がラジオで流行り始めた頃、みんなBobbyがどこかのレーベルと契約していると思ってたんだけど、実際には契約すらしていなかったんだ」
当初は、どのレーベルからも相手にされなかった「Slow Down」は、結果的に全米シングル・チャート最高8位、そして全米R&Bシングル・チャートは1位を獲得する大ヒットを記録。
また、「Slow Down」を収録したデビュー・アルバムも、全米アルバム・チャート最高3位、そして全米R&Bアルバム・チャート1位を獲得。




































