• R&B SOURCE編集部

Jon B.▶︎▶︎2パックと共演した伊達男。"Are U Still Down?"は、何故生前にリリース出来なかったのか?

最終更新: 7日前


2Pacがコ・プロデュースした唯一のR&Bシンガー

Babyfaceと、彼の妻Tracey Edmondsが立ち上げた[Yab Yum Records]の第1弾アーティストとしてデビューしたJon B.は、甘い歌声とルックスで人気を集めた正統派R&Bシンガー。


デビュー後は華やかな経験ばかりではなく、離婚、スタジオの家事など、幾多の困難を経験するも、「死ぬほどの苦痛をのぞけば、苦悩は人を強くする」と、ポジティヴなマインドで音楽シーンを生き残ってきました。


しかも、Jon B.といえば、あの2Pacがコ・プロデュースした唯一のR&Bシンガー。


2Pacと共演した時のことを、過去のインタビューで以下のように語っています。


2Pacとのレコーディングは、俺にとって重要なターニング・ポイントだった。


彼は音楽に全てを捧げてきたし、そんな素晴らしいアーティストが俺の曲に力を貸してくれて、俺の才能をリスペクトしてくれて、彼と同じスタジオにいるだけで幸せだった。


永遠に忘れられない思い出さ


Jon B.は、2Pacの死後に"Are U Still Down feat. 2Pac"を発表し、同シングルは全米シングル・チャート最高29位を記録しました。


Jon B. (ジョン・B.)

Are U Still Down feat. 2Pac

produced by 2Pac, Johnny Jackson

Jon B.のファンだった2Pac

Jon B.は、2Pacとのエピソードを「VladTV」のインタビューにて以下のように答えています。


俺の友人が2PacのMVの撮影を担当していたんだけど、彼が"How Do U Want It feat. K-Ci & JoJo"のMV撮影時に俺に電話をかけてきて、『誰が君のファンだか分かる?今直ぐここに来なきゃダメだ』って言われたんだ。


俺は直ぐに2Pacの撮影現場に向かい、撮影場所に着いたら軍事基地みたいに何度もバリケードを通って、IDを見せて、ボディ・チェックを受けて、鉄の探知機でチェックされて、中に入るだけで大変だったよ。


ゲートでDJ Eric B.(Eric B. & Rakim)に会って、俺はその時自分の車に乗っていて自分のビートを聴いていたんだけど、彼が『この曲は何?』って聞いてきたから、少し車に乗ってもらってビートを聴いてもらったんだ。


そしたら『このビートは絶対に2Pacに聴かせなきゃダメだ。曲を持っていきな』って言われて、同じビート・テープを2Pacに持っていった。


そして2Pacと会って、他にもK-Ci & JoJo, Johnny Jacksonとか色々な人にあった。そして"Are U Still Down"のビートはその時にいたJohnny Jacksonが作ったんだ


2Pac

How Do U Want It feat. K-Ci & Jojo

produced by Johnny Jackson

"Are U Still Down?"は、元々は2Pacの為に作られた楽曲だった

実はこの曲、元々Johnny Jacksonが2Pacの為に作った楽曲なんだ。


この話のエピソードは、"How Do U Want It"のMVの撮影現場で俺のビートを2Pacに聴いてもらって、そしたら彼は俺のビートでフリースタイル・ラップをはじめたんだ。


その場所にはSway & King Techもいて、彼らが目撃者だよ。それで俺は2Pacに『一緒にスタジオに行きませんか?』って言ったんだ。


その光景を見ていたK-Ci & JoJoは、これから何が起こるか分かっていたから『ほら来たぞ』っていう感じだった。


いつか実現すればいいなと思っていたから、直ぐに実現することはあまり期待していなかった。でも、家に帰ってからは本当に実現するかもしれないって考えていたよ。


その2週間後、2Pacから電話がかかってきてスタジオに行ったんだけど、駐車場にロールス・ロイスかベントレーが停まっていて、運転席に俺のデビュー・アルバム『Bonafide』が置いてあったんだ。


それで気がついたんだ、『この車は2Pacの車だ』って。あれは本当に嬉しかったし、今でもあの光景が脳裏に焼き付いている。


それでスタジオに入って、俺のビートを聴かせてくれって言われた。


その後に2Pacが『俺のビートもかけさせてくれ』って言って、その時にかけたビートが"Are U Still Down?"のビートだった。


俺はこのビートを聴いた瞬間に『これだ』って思った。俺がかけようとしていたビートはもういいから、これにしようって言って、直ぐに"Are U Still Down?"の制作に取り掛かった。3時間くらい作業して、曲のほとんどを仕上げた。


当時、R&Bとヒップホップのコラボレーションは凄く珍しかった。


Mary J. BligeとMethod Manのような例もあったし、もっと早い時期にはJody WatleyとRakimのコラボレーションもあったけど、俺と2Pacの曲は雰囲気が異なった。


ラップのアグレッシヴさとヴォーカルの柔らかさが隣り合った曲っていうのは、本当に聴いたことがなかった。


"Are U Still Down?"の後に、みんなが同じことをやり始めた。この曲に惹きつけられたんだ。


『俺たちがこの流れを作った』ということを言いたいわけじゃないけど、それだけ斬新だったんだ。


それで完成した曲をスタッフに聴かせたんだ。そしたら『この曲はリリース出来ない』って言われた。


その時2Pacはまだ生きていた。そして彼は亡くなったんだ


Jon B

Bonafide

何故、2Pacの生前に"Are U Still Down?"はリリース出来なかったのか?

スタッフは、俺たちが全く違う雰囲気を持ったアーティストということを気にしていたんだ。


俺はクリーンで愛に溢れたロマンティックな雰囲気のR&Bシンガーで、反対に2Pacの生き様は、分かるよね?


『どうやってこの異なる2つのヴァイブを組み合わせるんだ?』って。


"Someone to Love"をBabyfaceと歌ったような光景を、彼らは想像出来なかったんだ。


でもそういうことじゃなくて、これは俺が本気でやったことだし、実際に2Pacは俺を気に入ってくれてコラボレーションしたんだ。


『誰かに理解されるかどうかは問題じゃない。時が来たら理解されるようになる。だからこれは形にするべきなんだ。見てれば分かるよ』っていう時に、彼は亡くなってしまった


Jon B.の願いも虚しく2Pacの生前にリリース出来なかった"Are U Still Down?"でしたが、2Pac没後の'97年に発表されたJon B.のセカンド・アルバム『Cool Relax』に収録されました。


Jon B.

Cool Relax

Donell Jonesとの共演に「まるで"Are U Still Down?"をレコーディングした時のことを思い出させるよ」

2Pacの他にも、正統派R&Bシンガーとして人気を集めるDonell Jonesとも共演したJon B.。


両者は'90年代中期デビュー組の同期で、Donell Jonesを迎えたシングル"Understand"を2019年に発表。


これまでに各所でのライヴで共演することはあったものの、楽曲でコラボレーションをするのは今回が初めて。


2018年11月に行われた「Soul Train Awards 2018」にてパフォーマンスを行った両者でしたが、今回のシングルのコラボレーションの話は「Soul Train Awards 2018」開催の数ヶ月前に、Jon B.からDonell Jonesへ共演の話を持ちかけたそうです。

これまでにDonellと何度もショーで共演し、その度にコラボレーションの提案をしたが、今までこの話が実現することはなかった。だから今は本当に興奮しているし、まるで"Are U Still Down"をレコーディングした時のことを思い出させるよと、Jon B.は念願のコラボレーションが実現し興奮を抑えられない様子。

両者がデビューした'90年代の雰囲気を思わせる、オーセンティックなスロウ・バラードです。

関連記事: スムースな歌声で魅せる正統派R&BシンガーDonell Jones。


Jon B.

Understand feat. Donell Jones



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