R&B SOURCE編集部
- 4月27日

Mark Morrison｜R&B界の問題児が残した不滅の名曲。"Return of the Mack"をサンプリングするアーティスト達。

R&B界の問題児Mark Morrisonが残した不滅の名曲。"Return of the Mack"のサンプリング/カバー曲特集。

R&B界の問題児が残した不滅の名曲"Return of the Mack"

D'Angeloのデビューがきっかけで、「ネオ・ソウル」という新しいジャンルが流行し始めた'90年代中期のR&Bシーンにおいて、当時のトレンドとは無縁の、まるで'80年代ディスコやニュー・ジャック・スウィング思わせるようなパーティー・トラック"Return of the Mack"で一斉を風靡したのは、英国のR&BシンガーMark Morrison(生まれはドイツ)。

手錠をわざと見せつける挑発的なデザインで話題となった、デビュー・アルバム『Return of the Mack』のアートワークのイメージ通り、その見た目に違わない本物のバッド・ボーイだったMark Morrisonは、"Return of the Mack"リリース後に何度も逮捕されるというR&B界の問題児。

"Return of the Mack"以外の曲も、地元英国ではそこそこヒットはしたものの、"Return of the Mack"が桁違いのセールスを記録した為、「一発屋」としてのイメージが強いMark Morrison。

そんな彼の不動の代表曲"Return of the Mack"は、英国を含む欧州圏でのヒットはもちろんのこと、全米シングル・チャートでも最高2位を記録し、また'97年のビルボード年間シングル・チャートで堂々の8位にランクインするなど、'90年代R&Bシーンを振り返る際に必ず名前が挙がる不滅の名曲で、以下のメディアが次のように絶賛。

Billboard Year-End Hot 100 singles of 1997

1. Something About the Way You Look Tonight / Candle in the Wind 1997 - Elton John

2. Foolish Games / You Were Meant for Me - Jewel

3. I'll Be Missing You - Puff Daddy feat. Faith Evans and 112

4. Un-Break My Heart - Toni Braxton

5. Can't Nobody Hold Me Down - Puff Daddy feat Mase

6. I Believe I Can Fly R. Kelly

7. Don't Let Go (Love) - En Vogue

8. Return of the Mack - Mark Morrison

9. How Do I Live - LeAnn Rimes

10. Wannabe - Spice Girls

「低迷している米国のR&Bシーンに活気を与えている。新鮮な歌詞とボーカル、そして'R&Bの全盛期80年代を思わせるクラシックなソウルのプロダクションで、彼は国際的な才能を示した」

Billboard (Larry Flick)

「"Gangsta Paradise"のラップ・ストーリーのように聴こえるが、マーク・モリソンの震わせる歌声で不誠実な恋人への復讐を誓う様は、よりファンキーなSealのように感じられる」

Entertainment Weekly (Matt Diehl)

Mark Morrison

Return of the Mack

iTunes: https://apple.co/2S2SYjf

歌詞の内容は、「本命の彼女が出来てプレイボーイから足を洗ったけど、彼女に裏切られたからまたプレイボーイとして帰ってきたぜ」と、いかにも問題児Mark Morrisonらしい過激な内容を歌った1曲。

「お前は俺じゃ興奮しないって言ってたし、俺に嘘をついていたよな。

お前は俺を裏切ったんだ。

お前のことが好きだって、いつも言っていたのに。

俺の方が頑張っていた。

お前の為なら死んでも良いって分かっていたはずだろ。

泣いたぜ、嫌になるほどな。

プレイボーイの復活だぜ(Return of the Mack)、どんな女だってゲットするぜ」

この曲は「君の心の中にもう僕はいないんだ。君を失うことは人生の終わりを意味するんだ」と、同じように心変わりして去っていった女性への未練を歌ったMarvin Gaye"I Heard It Through The Grapevine"と比較した曲だと、過去にMark Morrisonはコメント。