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執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Johnta Austin▶︎▶︎長かった...待ち続けたデビュー・アルバム『Love, Sex, & Religion』が遂に登場。


長かった...R&Bシーンが待ち望んだJohnta Austinのデビュー・アルバム

幻と化したJohnta Austinのデビュー・アルバム『Ocean Drive』のリリースがアナウンスされたのは、2005年のこと。


あれから15年近くの歳月が流れましたが、R&Bシーンが待ち続けたJohnta Austinのデビュー・アルバムが遂に登場。


2005年当時、[Virgin Records]からリリースが予定されていたアルバム『Ocean Drive』の内容から一新され、全く新しいアルバムとして発表された今回の『Love, Sex & Religion』には、Johnta Austinと共に数々の名曲を残してきたBryan Michael Cox, Jermaine Dupri, Troy Taylorらが制作メンバーとして参加。


アルバムのフューチャリング・ゲストとして、Troy Taylorのサポートを受けてデビューした女性シンガーBobbi Stormに、かつて[So So Def]に所属していたDondria NicoleことDondriaと、Johnta Austinと所縁のある2人が参加しています。


2000年代のR&Bリスナーなら誰もが待ち望んだJohnta Austin待望のデビュー・アルバム、本当に長かった...


Johnta Austin

Love, Sex, & Religion

若くしてその才能を開花させ、Ne-Yoに並ぶ才能と称されたJohnta Austin

時は2000年代中期から後半に差し掛かる頃、Ne-Yoがセカンド・アルバム『Because of You』を2007年に発表してその人気を不動のものとし、Ne-Yoの影響で男性R&Bアーティスト達が次々と活躍の場を広げていった時期。

男性R&Bアーティスト達にとって最高の舞台が仕上がっていたこの時期にリリースが予定され、メガ・ヒット確実と言われていたのがJohnta Austinのアルバム『Ocean Drive』でした。

8歳の頃からショー・ビジネスの世界で活動をスタートし、地元米アトランタに本拠地を構えるケーブル・テレビCNNのウィークリー・ニュース・プログラム「Real News For Kids」にてリポーターを務めていたJohnta Austin。


Michael Jackson, Michael Jordanといった著名人のインタビューなどもこなすなど、ティーンズ時代から大きなスケールで動き続けてきたJohnta Austinは、13歳の時にコメディアンのArsenio Hallが主催した深夜のトーク・ショー番組「The Arsenio Hall Show」にて歌手としてテレビ・デビューを果たし、この出来事がきっかけでアーティストへの道を本格的に志したとのこと。

'90年代中期、この頃には既に[RCA]とアーティスト契約していたJohnta Austinでしたが、最初に彼の名前がクレジットされた楽曲は、[Island Records]から'96年にアルバム『11-20-79』でデビューしたMona Lisaのシングル"Can't Be Wasting My Time"でした(この時Johnta Austinはまだ16歳)。


Mona Lisa

Can't Be Wasting My Time feat. Lost Boyz

2年後の'98年に、Trey Songzのプロデューサーとしてもお馴染みのTroy Taylor率いるThe Charactersと共に、Tyreseの名スロウ"Sweet Lady"のソングライティングを担当。


この1曲がきっかけで、Johnta Austinの名前がR&Bシーンにて急浮上することとなりました。



Tyrese

Sweet Lady

歴史的ヒット曲を量産した稀代のヒットメイカーJohnta Austin

その後もAaliyah"Miss You"、Toni Braxton"Just Be a Man About It"などのヒット曲を手がけ、Johnta Austinの勢いは2000年代中期にはピークに。


全米シングル・チャート14週1位という快挙を達成した、Jermaine Dupri, Babyfaceらとの共作曲Mariah Carey"We Belong Together"を筆頭に、Chris Brown"Yo (Excuse Me Miss)"、Mary J. Blige"Be Without You"など、計100曲以上ものヒット曲を生み出し、2000年代のR&Bシーンにおいて不可欠な存在のヒット・メイカーとなりました。

Mariah Carey

We Belong Together

裏方として文句無しのキャリアを積んだ実力派のソングライターJohnta Austinが、表舞台に出てシンガーとしてアルバムをリリースするという流れになったので、当時のR&BシーンにおいてJohnta Austinのアルバム・デビューという話題は本当に大きなトピックの1つでした。


しかし、予定されていたアルバムは度重なるリリースの延期が続き、その間にJohnta Austinも所属レーベルの移籍などもあったりと、結局は"Lil More Love"、"Turn It Up"といった複数のシングル曲のみを残し、リリース予定だったデビュー・アルバム『Ocean Drive』はお蔵入りとなってしまいました。


Johnta Austin

Turn It Up

アートワークや音源も完成していたものの、結果的に『Ocean Drive』がリリースされることはありませんでしたが、その後も変わらずアーティストに楽曲提供を続けてきたJohnta Austinは、2019年6月に長年Johnta AustinをサポートしてきたTroy Taylorも制作に携わったソロ曲"Love Angel"を突如発表。


勢いそのままに、待望のデビュー・アルバム『Love, Sex, & Religion』が完成したという流れです。

Johnta Austin

Love Angel

余談ですが、Jacob LatimoreとT-Painの共演で大ヒットした"Heartbreak Heard Around the World"の元となる曲を歌っていたのが、このJohnta Austinでした。



Johnta Austin

Heartbreak Heard Around the World


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