
デビュー・アルバムがいきなりグラミー賞にノミネートされたGallant
Bryson Tiller, Daniel Caesar, SZA, Summer Walkerなど、静寂を好むオルタナティブR&Bシンガー達が勢力を伸ばしてきた2010年代中盤のR&Bシーンにおいて、2016年にリリースされたデビュー・アルバム『Ology』が、第58回グラミー賞「Best Urban Comtemporary Album」にいきなりノミネートされ、デビューから程なくして注目の的となったGallant。
これまでにJhene Aiko, T-Pain, VanJess, Brandy, Arin Ray, 6LACKらと共演するなど、デビュー以降ホットな話題を提供し続けるGallantですが、実は歌を始めたばかりの頃はその歌声があまりにもひどく、聖歌隊を追い出されたほどだったとのこと。
Ology
Gallant
iTunes: https://apple.co/3i5YlaU

Usherのレコードを聴いて歌い方を学んだGallant
Gallantは、歌を始めたばかりの様子を「REVOLT」の記事に次のように答えています。 「俺が歌を始めた時、俺の声はかなりひどいものだった。
俺の歌声はいつも音程が狂っていたから、教会の聖歌隊から追い出されたんだ。
Usherのレコードを聴き、彼の声を正確に模倣しようとすることで、歌う方法を学んだよ。
Maxwellはファルセットでいることを恐れなかった。
MaxwellもUsherもNe-Yoも、G.O.A.T(史上最高)だ」

美しいファルセット・ボイスを披露するGallantだけに、歌が下手で聖歌隊を追い出されたという過去がまるで嘘のようですが、Gallantの美声は生まれつき備わっていた才能ではなく、後天的に習得したスキルだったということですね。
Gallantの本名はChristopher Joseph Gallant IIIで、本名をそのままアーティスト名にしていますが、この「Gallant」という言葉の意味は、「女性に対して思いやりがる」といった意味合いで使われる一方、戦いなどにおいて「勇敢」という意味で使われたり、「堂々とした」という意味もあるとのこと。
音楽シーンという戦場を生き抜く術として、魅惑のファルセット・ボイスをマスターしたGallantの現在の立ち振る舞いは、その名に恥じない堂々さを感じさせますね。
Weight in Gold
Gallant
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