R&B SOURCE編集部
Amerie▶︎▶︎"1 Thing"のリリースを許可しなかったレーベルに対し、エイメリーらが取った強硬手段とは?

"1 Thing"のリリースを保留し続けたレーベル
Amerieのセカンド・アルバム『Touch』に収録された"1 Thing"は、全米シングル・チャート最高8位を記録し、また第48回グラミー賞「Best Female R&B Vocal Performance」にノミネートされたAmerieの最高傑作。
Amerie
1 Thing
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Amerieのデビュー・アルバムを全面プロデュースしたRich Harrisonが手掛けたこの"1 Thing"は、ものの2〜3時間で曲を作り終え、AmerieのマネージャーLen Nicholsonもこの曲がシングルになることを確信。
しかし、当時Amerieが所属していた[Columbia Records]の幹部達は、"1 Thing"に対して度重なる修正を指示し続け、AmerieとRich Harrisonはどこを変更すれば良いかが次第に分からなくなっていったとのこと。
[Columbia Records]は約半年の間"1 Thing"のリリースを保留し続け、この状況を打破する為に、AmerieとRich Harrisonはある強硬手段を取ることに。
それが、ラジオ局への音源リークでした。

AmerieとRich Harrisonは、"1 Thing"を正式にリリースする為の秘策として、全米中のラジオ局に音源をかけさせ、リスナーから好意的な反応が相次いだ為、各ラジオ局はリリース前の"1 Thing"をヘビー・プレイ。
[Columbia Records]側は、"1 Thing"は非公式な楽曲の為、すぐにラジオのプレイリストから削除するように要請するも、各ラジオ局はこの要請を拒否し続け、この状況を受け入れるしかなかった[Columbia Records]が折れる形になり、結果的に"1 Thing"を正式な曲としてプロモーションすることに。
AmerieとRich Harrisonが、レーベル側に無許可でリークするほどの自信作だった"1 Thing"を、なぜ[Columbia Records]はリリースの保留を続けたのかには、疑問が残りますね。

"1 Thing"をもらう予定だったJennifer Lopez
"1 Thing"の音源がラジオ局でリークされた時、この曲に興味を持ったのがJennifer Lopezでした。
"1 Thing"の行先が不透明だったこともあってか、Jennifer Lopezはアルバム『Rebirth』のリード・シングルとして"1 Thing"を受け取る約束までしていたものの、ラジオであまりにも好反応だったことから、[Columbia Records]がAmerieの曲として"1 Thing"を売り出すことになってしまい、Jennifer Lopezは"1 Thing"を失う形に。
この事を詫びる為、Rich Harrisonは代わりの曲として"Get Right"をJennifer Lopezに提供し一件落着、となるはずが...
"Get Right"は、Rich HarrisonがUsherに提供した"Ride"という曲をベースに作られた曲で、しかしUsherに無断でこの曲をJennifer Lopezに提供してしまい、この1件でUsherとJennifer Lopezの関係が悪化してしまうことに。
関連記事: Usherの為に用意したものの、Rich HarrisonがJennifer Lopezに渡してしまった"Get Right"。
Jennifer Lopez
Get Right
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Rich HarrisonがAmerieをオーディションした場所。それはあの有名ハンバーガー・チェーンの駐車場だった。