Eminemの曲になっていたかもしれない"See You Again"
2015年に公開された映画「Fast & Furious 7 (邦題: ワイルド・スピード SKY MISSION)」のサウンドトラックに収録され、ラッパーWiz Khalifaとシンガー/ソングライターCharlie Puthの共演で大きな話題を集めた"See You Again"のMVは、なんと55億回を超える脅威の再生数を叩き出した2010年代最大のヒット曲。
Wiz Khalifa
See You Again feat. Charlie Puth
iTunes: https://apple.co/3wX3Qzs
「君がいないと1日は長い。もし再会できたら、全部話そう」と、虚無感を感じさせるシンプルかつ切ないメロディをCharlie Puthが歌い、「なんでお前が逝かなきゃいけなかったんだ」とWiz Khalifaがラップするこの"See You Again"は、映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」に役者として出演するも、同映画公開前に事故死でこの世を去った俳優Paul Walkerに捧げられた曲。
世界中の人々の涙を誘った"See You Again"でしたが、当初この曲はWiz KhalifaではなくEminemにオファーされた曲だったとのこと。
実はEminem、2001年に公開された映画「ワイルド・スピード」のシリーズ第1作目に、役者として出演を依頼されていたものの、当時のEminemは自身の伝記映画「8 Mile」の準備中だったことを理由に、このオファーを辞退。
結果的にEminemは映画「ワイルド・スピード」シリーズに役者として携わることはなかったものの、Eminemの本業である「音楽」でこの作品に携わっていたかもしれないのが、あの名曲"See You Again"。
ラッパー50 Centが、この件に関して「Fuse TV」に次のように語っています。
「当時、Eminemはそれをやるか、『ワイルド・スピード』の曲をやるか、その決断を迫られていたんだ。
Wiz Khalifaらにとって"See You Again"は大成功したよね。
Eminemは『Southpaw』をやることに決めたんだよ、彼はこのプロジェクトに投資していたから」
50 Centが「それ」と言っていたのは、映画「Southpaw (邦題: サウスポー)」のことで、当時Eminemはこの映画との契約を結んでいた為に、"See You Again"のオファーも辞退。
映画「ワイルド・スピード」の関係者にとっては、タイミングの悪さという不運でEminemへのラブ・コールが2度も失敗しましたが、「ワイルド・スピード」とEminemの夢のコラボレーションは、「3度目の正直」で是非とも実現してほしいと願ってしまいますね。