'70年代に生まれた永遠のラブ・ソング"Lovin' You"
「永遠のラブ・ソング」
「最高の目覚めを約束してくれる曲」
「ホイッスル・ボイスの元祖」
いくらでも肩書きが出てきそうな"Lovin' You"は、'70年代に活躍した米イリノイ州シカゴ出身のMinnie Ripertonが'74年に発表したシングル。
Minnie Riperton
Lovin' You
iTunes: https://apple.co/3QLucwU
5オクターブの声域を持つことから「天使の歌声」と呼ばれたMinnie Ripertonが歌う"Lovin' You"は、「あなたを愛することは簡単よ。だってあなたは素敵な人だから」と、愛しい人(夫)へ一途な気持ちを歌ったラブ・ソングで、Minnie Ripertonのキャリアで唯一となる全米シングル・チャート1位を達成し、"Lovin' You"を収録したアルバム『Perfect Angel』も全米アルバム・チャート最高4位と大健闘。
この曲のソングライトを担当したのは、Minnie Riperton本人と、彼女の夫である作曲家/作詞家のRichard Rudolphの2人で、両者がシカゴに住んでいた'71年頃からこの曲の制作をスタートさせ、その後[Epic Records]から契約のオファーを受けたMinnie Ripertonは米ロサンゼルスへ移住し、同レーベルから'74年に『Perfect Angel』をリリースしたという流れ。
この時、「『Perfect Angel』のプロデューサーを誰にしたいか?」と尋ねられたMinnie Ripertonは、その人物を「Stevie Wonder」と答え、Stevie WonderもMinnie Ripertonのファンだったことから同意し、"Lovin' You"のプロデュースを担当したStevie Wonder。
しかし、当時Stevie Wonderは[Epic Records]のライバル・レーベル[Motown Records]と契約していた為、Stevie Wonderは自身が牡牛座生まれという理由から、スペイン語で「黒い雄牛」を意味する「El Toro Negro」という偽名で『Perfect Angel』の制作に参加。
また、"Lovin' You"のプロデューサー・クレジットは「SCORBU Productions」となっており、これはStevie WonderとRichard Rudolphの2人が、このプロジェクトの為に特別に立ち上げられた音楽制作会社。
結果的に、Minnie Ripertonはこの曲を発表した5年後の'79年に、乳癌が原因で31歳という若さでこの世を去ることになってしまいますが、美しい夫婦愛があったからこそ生まれた"Lovin' You"は、その魅力が失われることは永遠に無い、究極のラブ・ソングの1つですね。
今回は、Minnie Ripertonと夫Richard Rudolphが生んだ、"Lovin' You"のカバー/サンプリング曲をセレクトしました。
1. Shanice
Lovin' You
iTunes: https://apple.co/3PJbTr9
2. Sparkle
Lovin' You
iTunes: https://apple.co/3R1tGuG
3. Massivo
Loving You feat. Tracy
4. T'Melle
Loving You
iTunes: https://apple.co/3pAIx3q
5. Tank
Make Me Wanna Sing feat. Sparkle
iTunes: https://apple.co/3PDsvQN
6. Penelope Jones
No Matter What They Say feat. Mya
iTunes: https://apple.co/3AGAOY7
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