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  • 執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Lauryn Hill|セカンド・アルバムを作らなかった理由を語る。「一度も話は無かった」


Lauryn Hillは、何故セカンド・アルバムを作らなかったのか?

「歴代最高のアルバム500選」にランクインしたデビュー作


米ローリング・ストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム500選」の2020年改正版にて、第10位にランクインしたLauryn Hillのデビュー・アルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』


The 500 Greatest Albums of All Time

1. Marvin Gaye - What's Going On (1971)

2. The Beach Boys - Pet Sounds (1966)

3. Joni Mitchell - Blue (1971)

4. Stevie Wonder - Songs in the Key of Life (1976)

5. The Beatles - Abbey Road (1969)

6. Nirvana - Nevermind (1991)

7. Fleetwood Mac - Rumours (1977)

8. Prince and the Revolution - Purple Rain (1984)

9. Bob Dylan - Blood on the Tracks (1975)

10. Lauryn Hill - The Miseducation of Lauryn Hill (1998)


同アルバムは全世界で1,200万枚以上のセールスを記録し、また2000年に行われた第42回グラミー賞にて女性アーティストとしては史上最多となる全5部門を受賞するという快挙を達成。


ここ日本でも安室奈美恵が「最も影響を受けた人物」としてLauryn Hillの名前を挙げるなど、'90年代に世界中のファンを虜にしたカリスマ中のカリスマでしたが、彼女が残したアルバムは『The Miseducation of Lauryn Hill』の1枚のみ。


何故、Lauryn Hillはセカンド・アルバムを作らなかったのか?


The Miseducation of Lauryn Hill

Lauryn Hill



「レーベルから一度も相談はなかったわ」


Lauryn Hillは、セカンド・アルバムをリリースしなかった経緯を次のようにコメント。

セカンド・アルバムに関して、レーベルが私に電話をかけてきたこともないし、相談されたこともない。一度もね。『The Miseducation of Lauryn Hill』ではある程度自由な表現が出来たけど、アルバムをリリースした後は政治、抑圧的な議題、過剰な期待、そして妨害する人達が何十人といたわ。人々は私のアルバムに彼ら自身の成功像を重ね合わせていて、私の経験と矛盾するような事があれば、私は敵として見なされていた」

Doo-Wop (That Thing)

Lauryn Hill

様々な事情があったにせよ、グラミーで複数部門を同時受賞するほどの圧倒的人気を集めていた彼女であれば、当時セカンド・アルバムはいかようにも作れのでは?と思えるものの、Lauryn Hillはグラミーを受賞した後に、業界から忽然と姿を消すことに。


「望むものは全て手に入れたはずのスターが、どうして行方をくらますのか?」と、多くの憶測が飛び交った中、約2年間の沈黙を破り、2001年に再びファンの前に姿を現したLauryn Hill。


それが、MTV主催の「MTV Unplugged」でした。


この放送で収録されたライブ音源は、2002年にアルバム『MTV Unplugged No. 2.0』として音源化されましたが、このライブでLauryn Hillはこんな言葉を口にしています。

「以前は、みんなの為に良い格好をしていたけど、今はもうしないの。そんなエネルギーはなくて、ごめんなさい」

MTV Unplugged No. 2.0

Lauryn Hill



セカンド・アルバムをリリースしなかった本当の理由とは?


また、Lauryn Hillは「MTV Unplugged」でファンに向けて次のようにコメント。

「みんなLauryn Hillは知ってるわよね?今日はLauryn Hillを見にきたんでしょ?でもね、実はこれが初対面なの。本当の自分にようやく気付き始めたの。だから、本当のLauryn Hillを紹介するわ

これまでの人生を振り返り、承認欲求を満たすためだけに、偽りの自分を演じ続けた生き方に全く幸せを感じず、結果として手に入れた成功の大きさの分だけ苦しみも増幅し、『The Miseducation of Lauryn Hill』をリリースした頃の自分は、本当の自分ではなかったと告白したLayryn Hill。


アルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』をリリースした後に、欲する物の全てを手に入れ、しかし自分自身にとって間違った方向に進んでいたと気付き、失踪した2年の間に「人生とは何か?」という壮大なテーマを見つけ、聖書などを学びながら真実の答えを探し求め続けたとのこと。


続けて、Lauryn Hillは次のように語っています。

「私はとても意義のある教えを沢山受けて、それらが何故私に必要だったかと知った時、本当の喜びを知ったわ。私はかつてはパフォーマーだったけど、今はもう違うの。与えられた音楽を皆さんとシェアするだけなの」

誰もが羨むような人生を送ることこそが全てであり、誰もが羨むような富や名声を得たものの、辿り着いたその場所には自分が望むものが何も無かった。


全てを手に入れてみて気付いた、Lauryn Hillにとっての真実。


彼女は「セカンド・アルバムをリリースしなかった」のではなく、彼女の人生にとって「セカンド・アルバムはもう必要なかった」のかもしれませんね。

 

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