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  • 執筆者の写真R&B SOURCE編集部

Kali Uchis▶︎▶︎ロドニー・ジャーキンズが手掛けEndlessly"の制作を振り返る。「私は他の人が書いたメロディをほぼ歌わない」

更新日:2023年6月29日


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Rodney Jerkinsが手掛けた"Endlessly"


2018年に『Isolation』でアルバム・デビューしたKali Uchisは、メジャー・デビュー前に参加したDaniel Caesar"Get You"が第60回グラミー賞「Best R&B Performance」にノミネートされるなど、早くからその才能に高い注目が集まっていたシンガー/ソングライター。


Get You feat. Kali Uchis

Daniel Caesar

デビュー・アルバム『Isolation』は全米アルバム・チャート最高32位を記録する大ヒット作となり、勢いそのままに2020年にはスペイン語でまとめたセカンド・アルバム『Sin Miedo (del Amor y Otros Demonios) ∞』を発表し、2023年に約5年の歳月をかけて作り上げたというサード・アルバム『Red Moon in Venus』をリリース。


デビュー・アルバムのリリース時期から制作していたということになる『Red Moon in Venus』は、Omar Apollo, Don Toliver, Summer Walkerといった旬のアーティスト達の協力も後押しし、過去最高となる全米アルバム・チャート最高4位を記録。


全米アルバム・チャート

・Isolation - 32位

・Sin Miedo (del Amor y Otros Demonios) ∞ - 52位

・Red Moon in Venus - 4位


Red Moon in Venus

Kali Uchis

リリース直後から「不朽の名盤」としての威厳さすら感じる『Red Moon in Venus』ですが、このアルバムの中でR&Bリスナーを釘付けにした1曲が、Rodney Jerkinsプロデュースの"Endlessly"。


Rodney Jerkinsと言えば、これまでにBrandy & Monica"The Boy is Mine"、Destiny's Child"Say My Name"など、数え切れないほどの歴史的大ヒット曲を生み出してきたR&B界の巨匠で、今回の"Endlessly"はRodney JerkinsがKali Uchisにラブ・コールを送った形で実現したようですが、Kali Uchisはこの曲を制作するにあたってある困惑があったと、「Vogue」のインタビューに答えています。

「この曲の為に、私は本当に闘ったわ。Rodney Jerkinsが私と仕事をしたいと思っていたなんて知らなかったの。ある日、誰かがこの曲のインストゥルメンタルを送ってきて、確かトップラインも送ってきたと思う(トップラインとは、トラックに仮歌のメロディが乗った状態のラフ音源)。でも、私は人が書いた曲は歌わないの。作曲家として、そしてユニークな歌声を持っている者として、メロディは自分から生み出さないといけないと思っているわ。だから私は人が書いたメロディをほぼ歌わないの。でも、このインストゥルメンタルに合わせた曲を書いて送り返して「この曲のプロデューサーは誰?」って聞いて、 その時にRodney Jerkinsだと分かって、彼がこのビートに合わせて曲全体を書いたと言われた。 私はそれを完全に無視していたみたいね。そして彼にことの全てを説明したら「いいね、やってみよう」ということになったの。私達は実際に会ってセッションを行った。ただ曲を送るだけでは、物事が上手くいかないこともある。 私は人と仕事をするとき、アーティストと直接話をするのが好きだし、それが最善の方法だと思っている」

Endlessly

Kali Uchis



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