結婚後もモテ続けたThe Notorious B.I.G.
出会ってからわずか数ヶ月、交際してからわずか数週間という短期間で結婚にまで至ってしまったブラック・ミュージック界のビッグ・カップルThe Notorious B.I.G.とFaith Evans。
2人が結婚したのは'94年8月で、同年の翌9月には夫The Notorious B.I.G.がデビュー・アルバム『Ready to Die』を発表し、結婚、アルバム・デビューと、人生のターニングポイントとなるような嬉しい出来事が立て続き、「結婚生活は順調だった」と当時を振り返っているFaith Evans。
しかし、Faith Evansは順調だったという結婚生活の中で危惧していたこともあり、それがThe Notorious B.I.G.に度々つきまとっていた女性問題。
結婚当時のThe Notorious B.I.G.はまだ22歳という年齢、加えてデビュー・アルバム『Ready to Die』が大成功したことにより、彼の周りには常に複数の女性達が群がり、結婚していたもののそのモテっぷりは凄まじかったとのこと。
Faith Evansは夫が人気者であることはもちろん理解し、隣に女性がいても嫉妬するタイプではなかったものの、とはいえ結婚しているゆえに夫を野放しにしておくわけにはいかず。
結婚後、ツアーでほとんど家に帰ることがなかった夫The Notorious B.I.G.に対し、Faith Evansはある「とんでもない特技」を身につけたと、Amazon Prime Videoのドキュメンタリー「Hopelessy In Love」にてFaith Evansの関係者達がコメント。
Faith Evansが身につけた「とんでもない特技」とは?
The Notorious B.I.G.は、ツアー先で滞在しているホテルから常に電話をかけて妻Faith Evansを安心させていたとのことで、しかしそれでも夫はどこへ行っても凄まじいモテっぷりの超人気者。
そんな夫の浮気を懸念していたFaith Evansは、なんと受話器から聞こえる音を頼りに、浮気相手の番号を解明することに成功。
例えば、電話機のリダイアルを押して、「今の音は4ね、次は7よ」という具合に、その時に聞こえる音から電話番号を解読するという妙技が、自然と身についてしまったとのこと。
Faith Evans自身も「聴覚なら負けないわ」と豪語し、また彼女の親友も「Faithは探偵としても大成していたはずよ」と、Faith Evansの執念がもたらした神技に周囲は驚きを隠せなかった様子。
しかし、Faith Evansの願いも虚しく夫The Notorious B.I.G.は浮気を繰り返し続け、そんな夫に向けたメッセージ・ソングとしてFaith Evansが発表したのが、結婚から約1年が経過した'95年リリースのデビュー・アルバム『Faith』に収録された"Soon As I Get Home"。
Faith Evansの当時の心境を描写したかのような、雨が降りしきるMVの冒頭シーンが切なさを煽る、Faith Evansの代表曲として知られる感傷的なスロウ・バラードですが、この曲で夫The Notorious B.I.G.に言ってほしいと願う言葉で綴られた楽曲でした。
「家に帰ったらすぐに、埋め合わせはするから。
ベイビー、しなきゃいけないことをするよ。
もう一度チャンスをくれたら、この愛を示すから」
Faith Evans
Soon As I Get Home
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